日本仕様は4グレード構成。全車ターボ搭載。絶妙なサイズ設定
VWポロの誕生は1975年。長らくVWラインアップのベーシックラインを担ってきた。だが、up!の登場(国内デビューは2011年)以降は「ちょっと上等」の位置づけに変化した。2018年にデビューした現行6thモデルのボディサイズは全長×全幅×全高4060×1750×1450mm。かつてのゴルフ4と同等だ。ワイドな1.75mの全幅は、居住性や積載性、さらには運動性能の大幅な向上にひと役買っている。
ポロのプラットフォームは、ゴルフや他の上級モデルと同様のMQB。このモジューラーユニットはパサートまでカバーしているが、ポロが最小だ。
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日本仕様は4グレード構成。売れ筋のコンフォートライン・リミテッドに始まって、アダプティブクルーズコントロールなど装備充実のハイライン、スポーティ指向のRライン、そしてホットハッチのGTIだ。
GTIには2リッター直4ターボ(200ps)、Rラインには1.5リッター直4ターボ(150ps)を搭載。そして残り2グレードには、1リッター直3ターボ(95ps)を組み合わせる。トランスミッションはGTIが6速DSG、他は7速DSGだ。
立派になったとはいえ、ポロのサイズは実に使いやすい。「ほどよい大きさ」だと感じる。ゴルフの全幅が 1800mmに達し、使い勝手がやや悪化した中、ポロの存在感は日本では高まったと思う。
若々しい走行フィール。1リッターモデルの最高速は187km/h!
走りの質感はゴルフとは少し違う方向を目指したようだ。節度の効いた正確な動きは最新VW車共通。ポロはそこにスポーティな演出が加わっている。足回りは適度に固めで、走りは活発だ。直進安定性は素晴らしい。このあたりはクラス随一だといっていい。
端的にいって若々しさではゴルフより上だ。そこが開発陣の狙いだとすれば、Cピラーを寝かせたスポーティなシルエットにも納得がいく。
ゴルフ的なオールラウンド性を重視した場合、ボクがお勧めするグレードは 1.5リッターのRライン。もうちょっとあっさりしたディテールと走りの味付けがほしい気もするが、総合的には上質なコンパクトカーに仕上がっている。
GTIを選べばこれぞ元祖ホットハッチの味わい。十分に過激で、しかもパワーを使い切る楽しさがある。ゴルフGTIが上級化するに連れて薄れた「やんちゃな楽しさ」が残っている。
とはいえ、1リッターモデルでもよほどのパワー志向でない限り満足できる。メーカー公表の最高速度は187km/h。0→100km/h加速は10.8秒でクリア。ポロはVWらしさを若々しく楽しみたいユーザーに最適な選択だ。運転支援装備が充実しているのもセールスポイントである。
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価格的にも限界値かもね