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毎日使えるフェラーリ「ポルトフィーノM」が日本初公開

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毎日使えるフェラーリ「ポルトフィーノM」が日本初公開

■「カリフォルニア」系譜の決定版となるか!?

 2020年9月にイタリア・マラネッロで初披露された最新2+GT スパイダー、フェラーリ「ポルトフィーノM」のジャパンプレミアがおこなわれた。

【動画】フェラーリ「ポルトフィーノM」のルーフの開き方をチェック!

 新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発令中であったが、人数制限と会場内でのソーシャルディスタンスや消毒などの感染症対策に細心の注意を払い、コーンズ芝ショールームにて開催された。

 フェラーリ・ジャパン株式会社代表取締役社長フェデリコ・パストレッリ氏は、次のようにコメントした。

「ポルトフィーノMは、真のGTのパフォーマンスに、ドライビング・プレジャー、敏捷性、日常的に活躍する卓越した汎用性を兼ね備える、まったく前例のないモデルとなっています。日本のお客様には、乗るたびに再発見の旅を提供するでしょう」

 2008年に登場した「カリフォルニア」から続く、V8エンジンをフロントミッドに搭載するオープンモデルの最新作のトピックを解説しよう。

* * *

 ポルトフィーノMというネーミングだが、「M」は「Modificata(モディフィカータ)」=モディファイを意味しており、フェラーリでは、パフォーマンスを押し上げる進化を遂げたモデルに使われてきた名称である。

 特筆すべき点は、(1)再設計されたパワートレイン、(2)8速ギア・ボックス、(3)RACEモードを含む5ポジションのマネッティーノの3点だ。

●パワートレイン

 ポルトフィーノMのパワートレインは、4回連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたV8ターボファミリーの3855ccエンジンである。

 このエンジンをポルトフィーノM用に最適化することで、「ポルトフィーノ」から20ps上乗せした620psの最高出力を引き出している。

 また、このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、7速ギアボックスに代わって、完全な新設計の8速ギアボックスが採用された。オープントップのフェラーリに8速ギアボックスが搭載されるのは初となる。

 この8速ギアボックスはオイルバス式デュアルクラッチ構造となり、クラッチモジュールは従来比で20%小型化され、トルクデリバリーは35%向上している。

●ダイナミクス

 車両ダイナミクスの面で最大のイノベーションは、5ポジションのマネッティーノが導入された点だ。これはフェラーリのGTスパイダーとしては初採用となる。

 これまで、「COMFORT」「SPORT」「ESC OFF」の3ポジションしかなかったGTマネッティーノが5ポジションになった理由は、ハンドリングとトラクションを、「RACE」モードの追加で強化するためである。

 フェラーリ・ダイナミック・エンハンサーのサポートによって、RACEモードを選択することで、ドライビング・プレジャーとステアリングを操る楽しさが最大限に高められることとなった。

 もうひとつ追加されたポジションは、スタビリティとコントロールを最大化する「WET」モードである。

●デザイン

 エクステリアでもっとも大きく変化したのは、フロントエンドの新デザインである。とくにバンパーは、さらにスポーティでアグレッシブな形状になり、ポルトフィーノからの変化がひと目で分かる

 ホイールは、4種類の専用デザインとカラーから選べる鍛造ホイールが採用された。

 また新たなプションも追加され、寒い日でもオープンドライブを楽しめるように、ネックウォーマーが設定された。

 さらに、下記のようなADAS(先進運転支援システム)も新オプションとして充実している。

・ハイビームアシスト
・アダプティブ・クルーズ・コントロール
・前方衝突警報機能付き自動緊急ブレーキ
・リアクロストラフィックアラート機能付きブラインドスポット・ディテクション
・道路標識認識機能付きレーン・ディパーチャー・ウォーニング
・アラウンドビュー

 上記のADASは、ドイツ・プレミアムブランドなどではすでにお馴染みの装備ばかりであるが、フェラーリがこうしたADASを装備するということは、ポルトフィーノMを、本気でデイリーユースできるクルマに仕立ててきた証でもある。

 ボディサイズは、全長4594mm×全幅2020mm×全高1318mm、ホイールベースは2670mmとなり、フェラーリ曰く「日常でも取り回ししやすいサイズ」となる。車両価格は、2737万円(消費税込)だ。

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1件
  • 全幅2mもある車が日常で取り回しやすいサイズというのはあり得ないとおもう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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