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2019年版 世界おもしろパトカー(2)

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2019年版 世界おもしろパトカー(2)

60位:MG TC(英国)

英国の警察は1930年代まで、パトカーに大きな投資をしてきたが、警官の業務における運転の割合が増えるほどに、彼らの関わる事故の件数が急激に増えた。

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その解決策として、1934年にはロンドン北部のヘドンにドライビングスクールが開設され、教習車としてMGのTシリーズなどが使用された。このTCは、47年に導入されたものだ。

59位:アルファ・ロメオ・アルファスッド(イタリア)

つい最近まで、イタリア車が最も売れる市場は自国内だった。アルファ・ロメオのすこぶる楽しいクルマを手に入れれば、そうなることが腑に落ちるはずだ。たしかにアルファスッドは錆という大きな問題を抱えるが、当時最高レベルのドライバーズカーでもある。

元気なOHCユニットを積む真のホットハッチ、といいたいところだが、そのシルエットの割に、ハッチバックモデルは1980年までラインナップされていなかった。

58位:フォード・レンジャー(アフガニスタン)

マシンガンを搭載した警察車両は珍しくない。このアフガニスタン警察のフォード・レンジャーもそのひとつだ。

非常に危険なこの国では、50口径の銃が何よりの保険となる。この個体はグリルにあるブルーオーバルのほかに、なぜかトヨタのエンブレムも追加されている。

57位:アウディ TT(ハンガリー)

初代TTが登場したとき、ハンガリー警察は高性能なドイツ車に乗った違反車を取り締まるためにこれを導入。エンジンは3.2ℓV6ではなく、なぜか1.8ℓ直4ターボが選ばれた。

56位:ランドローバー・ディスカバリー(イタリア)

軍警察などと訳されるイタリアのカラビニエリは、SUVタイプの車輛を数多く取り揃えている。彼らがアルプスでの任務など、特に冬季に用いるのが、ディスカバリーやディフェンダーだ。

また、予期せぬ舗装の傷みが多いシチリアやサルデーニャなどの島嶼でも同様だ。逆に、本土の市街地で見かけることはめったにない。ランドローバーは過酷な路面状況への対応力を買われているのだ。

55位:BMW i3(米国)

コンパクトですばしこく、しかもエネルギー効率に優れたBMW i3を、市街地向けに導入した警察は世界中にある。LA市警は都市部でのパトロールのため、EV仕様を100台導入した。

しかし2018年には、それほど使用頻度が高くないことが判明した。LAの都市圏は広く、一度の充電で130-160kmを走るのは困難だと判断されていたためだ。

54位:日産 370Z(日本名フェアレディZ)(日本)

海外メーカー車の採用実績がほとんどない日本のパトカー。過去の導入実績を見れば、スカイラインGT-RやRX-7など、世界に誇る高性能モデルがより取り見取り。

国内メーカーであれば便宜も求めやすいだろうから、敢えて国外に目を向ける必要はないのかもしれない。355psの370Z NISMO仕様が3台、警視庁に配備されたのは記憶に新しい。

53位:ブラバスGヴァーゲン(ドバイ)

ドバイ警察は長年にわたり、驚くようなクルマを導入してきた。対外的な宣伝効果も狙ってのことだろうが、それらは決してイベント向けではなく、どれも現場で使用されている。

そのためには、メルセデスのGクラスもノーマルのままでは十分でないのか、採用されたのはブラバスによるチューンド。700psの700ワイドスターであれば、砂漠でも相当の速さで駆け抜けるに違いない。

52位:ダッジ・コロネット(米国)

ダッジのパトカーは、公式には1956年のコロネットに始まった。写真は1957年のモデルで、310psのV8ヘミエンジンを搭載し、ボタン式のトルクフライトATトランスミッションを搭載していた。バージル・エクスナーのデザインによる「フォーワード・ルック」と呼ばれる特徴的なフィンを備えていた。

広告は次のようなものだった。「静止状態から光のように速度を上げる。コーナリング、ブレーキング。どれをとっても、これまで見たクルマ、乗ったクルマとは一線を画す」コロネットは当時の一般的なパトカーのひとつで、人気TVドラマのハイウェイパトロールにも登場した。

51位:ハマーH2(米国)

テキサスの保安官は、ノーマルのH2では満足できなかったらしい。そこで声をかけたのは、ドイツのチューナーであるガイガー。

エンジンは7.0ℓV8スーパーチャージャーに換装し、710ps/92.2kg-mを得た。ホイールは驚異の28インチ。間違いなく速いだろうが、その代償が快適性であるのも疑いようがない。

50位:BMW 501(ドイツ)

バロック・エンジェルと呼ばれた501。当初は2.6ℓ、後に3.2ℓとなるV8を搭載し、最高速は145km/hと、当時としては非常に高速だったため、十分な訓練を積んだ警官にのみ搭乗が許された。パトカー仕様へのモディファイは、すべてBMWが手ずから行い、強力なローレンツの無線が搭載されていた。

のちに、502と呼ばれる2.6ℓV8モデルがアウトバーンのパトロールに採用された。最後の501/502のパトカーが引退したのは1971年で、さびだらけになっていた。

49位:スパイカー(オランダ)

オランダの自動車メーカーといえば、スパイカーくらいしか存在しない。フレヴォラント州警察の交通課には、アウディ製4.2ℓV8を積んだC8が導入された。

48位:キア・スティンガー(オーストラリア)

自動車の国内生産が終了し、オーストラリア警察はフォードやホールデンの大型セダンに代わる新しい警察車両を探していた。三段階のテストを受け、クイーンズランド警察(QPS)に採用されたのがスティンガーTVだ。

2018年後半に50台が配備された。ランプや無線などの特殊装備を除けば、手を加えられたのは特殊機器を支える電装系のみだ。3.3ℓV6ツインターボを搭載し、370psを発揮する。

スティンガーはQPSの追跡業務に携わる初めての外国車で、西オーストラリア警察での採用も決まっている。

47位:BMW 530d ツーリング(ドイツ)

このxドライブ仕様の530dツーリングは、2017年のフランクフルト・ショーで発表されたが、BMWはこれを警察車輛向けに開発した。

そのため、ブースの片隅にひっそり置かれ、詳しい諸元も公開されていない。おそらく、標準仕様の269ps/63.2kg-mよりは強化されているだろう。

46位:ジャガーMkII(英国)

60年代の犯罪者は高性能セダンを盗んで逃走することも多く、警察にはそれに追いつけるパトカーが必要となる。3.4ℓもしくは3.8ℓのジャガーMkIIならば、きっと十分にその要件を満たしたことだろう。

45位:アウルス・セナート・ガード・セダン(ロシア)

ソ連時代、幹部は巨大なZIL製のリムジンで移動していた。しかし、2012年に生産を終了したことで、近年ではメルセデスが使用されていた。しかし、プーチンにとっては欧州の敵国が作ったクルマに乗るのは屈辱的だったらしい。

幸運なことに、モスクワのNAMIがセナートというリムジンを作り上げ(写真右)、 2018年に行われたプーチンの4度目の就任式でお披露目された。ショートホイールベース版もあり(写真左)、プーチンのSPの移動に使われている。しかし残念なことに、搭載されている4.4ℓエンジンはポルシェ製のV8だ。

44位:日産GTR(アブダビ)

GT-Rを採用する警察はそれほど多くないが、そのうちのひとつがアブダビのハイウェイポリスだ。しかし、ここではロールス・ロイス・ファントムやシボレー・カマロなども導入されており、それらと並ぶとスペシャル感はだいぶ薄まる。

43位:ローバーP6 3500S(英国)

ローバーP6で一般的だったのは2.0~2.2ℓの直4モデルだったが、この3500Sは3.5ℓV8とMTを搭載する。これは、高速道路での交通取り締まりにもピッタリのパフォーマンスを発揮した。通常のボディカラーはホワイトだったが、ジルコンブルーに塗られたものもあった。

このクルマの特徴は、防弾仕様で車重が2トンもあること。1973年から1987年まで、王室関係者や、かのマーガレット・サッチャー首相など、VIPの移動に利用された。彼らが身軽で移動するならば問題はなかっただろうが、荷物が多い時には、ハイパワーの無線が多くのスペースを占めるトランクルームが悩みの種になったことだろう。

42位:アルファ・ロメオ・ジュリエッタ(イタリア)

実にスタイリッシュなセダンで、このクルマが搭載するのは1290ccのツインカム・ユニットと推測される。ただし、最高速度は160km/h程度に留まる。

41位:ランボルギーニ・ウラカンLP 610-4 ポリツィア(イタリア)

イタリア警察は2台のランボルギーニ・ガヤルドを配備していることが知られていたが、そのうちの1台が高速追跡中にクラッシュ。それでもめげずに、残されたガヤルドをウラカンに更新した。ノーズには冷蔵設備を備え、しばしば移植用臓器の運搬に使用される。

そのほかにも、ビデオ記録システムや警察コンピュータ、ガンホルスター、警察無線、AEDなどを備えている。5.2ℓV10は610psを発生し、四輪駆動であることも手伝って0-100km/h加速はわずか3.2秒、最高速は325km/hに達する。

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