メルセデスCL 55 AMG F1エディション(2000):このメルセデスCL 55 AMG(C215)は、カーボンセラミックブレーキを搭載した最初の量産車だった。そして、2000年から2001年にかけて、わずか55台のメルセデスCL 55 AMG F1エディションが製造された。35/55番がまもなくオークションにかけられる!
カーボンセラミックブレーキはスーパーカーや、最近では高性能SUVの標準装備となっている。25年前には状況はまったく異なっていた。当時、この革新的な技術はレーシングカー専用だった。2000年に、メルセデスが「CL 55 AMG F1エディション」を発表するまでは!!!
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この特別仕様車は55台のみが製造され、当時33万ドイツマルク(約2,717万円)で販売された。また、セラミックブレーキを搭載した世界初の量産車でもあった。「F1エディション」は、1999年と2000年のシーズンで使用されたフォーミュラ1のセーフティカーをモデルとしている。
一見しただけでは、CL 55 AMGが希少なF1リミテッドエディション特別モデルであるとはわからない。「F1リミテッドエディション」は「ブリリアントシルバーメタリック」のカラーのみで生産され、360馬力の「CL 55 AMG」をベースとしている。リヤとウィングに控えめなロゴがある以外は、この特別モデルは通常の「CL 55 AMG C 215」と外見上は区別がつかない。
しかし、最大のハイライトは、カーボンセラミックブレーキだ。1,000℃で焼き上げられ、冷却後に液体シリコンでコーティングされたブレーキディスクは、当時すでにスチール製ブレーキディスクよりも60パーセント以上軽量だった。セラミックブレーキは、特に極端な状況下で優れた制動性能を発揮するように設計されていた。
メルセデス CL 55 AMG F1エディション:35/55台がオークションに55台中35番目の車両が、12月初旬にドバイで開催されるオークションの一部として、オークションハウス、「RMサザビーズ」により競売にかけられる。走行距離わずか58,534kmというこの希少な特別仕様車は、オリジナルのまま損傷のない状態で、オークションカタログの写真でも非常に魅力的に写っている
5.5リッター自然吸気V8エンジンは、厳密に言えば5.4リッターV8エンジンだ。CL 55 AMGでは、360馬力と510Nmのパワーを発揮する。この特別モデルでは、伝説の5.5リッター自然吸気V8エンジン(M113)がそのまま搭載されている。つまり、360馬力、トルク530Nm。500馬力、700NmのV8コンプレッサーは、2002年末まで「C 215」では利用できなかった。メルセデスはかつて、0から100 km/hまでの加速はスムーズに6.0秒で達成できると述べていたが、これは間違いなく、1,865kgという乾燥重量によるものでもある。
この特別仕様車はスポーツシートを標準装備とし、追加料金なしでノーマルシートに交換することができた。内装はかなり質素で、セレクターレバー前のナンバリングを除いては、「F1リミテッドエディション」は標準の「CL 55 AMG」と変わらない。「F1リミテッドエディション」は、おそらくバケットシートを装備した状態で工場出荷されたものと思われる。「C 215」のような高級クーペにバケットシートは少々矛盾しているが、セラミックブレーキとともに、「F1リミテッドエディション」の魅力を大いに高めている。35/55台がこのフルシェルを装着しなかったのは残念なことだ。ちなみに、これは55台の大部分に当てはまる。
当初の価格は33万ドイツマルクかつて、「メルセデスCL 55 AMG F1リミテッドエディション」の価格は、信じられないほど高い33万ドイツマルク(約2,717万円)だった。約25年と5万8千kmが経過した現在、その推定価格は3万8千ユーロから5万8千ユーロ(約627~957万円)相当であり、これは現在の市場価格とほぼ一致している。しかし、カーボンセラミックブレーキを交換しなければならない場合は、非常に高くつくことになる!
Text: Jan GötzePhoto: RM Sotheby's
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みんなのコメント
開発費も必要だし、
泣いた仕入先が沢山いただろうなと想像します
今のAMGラインはほんと安っぽい…雰囲気がまったく違う。まあ、AMGラインで満足する人はそれなりで特に否定はしないけど、やっぱ本物が欲しい。