この記事をまとめると
■アルファードの狙い目グレードを解説
発売時点で受注停止の可能性ってスーパーカーか! 新型アルファードにすぐ乗りたいならいち早い「仮予約」が必須だった
■ハイブリッドであればSR”C”パッケージ、ガソリンならS”C”パッケージがオススメだ
■人気のオプションを装備すると下位モデルでも上位モデルと価格が近づくので注意が必要
グレードが多すぎるアルファードはどれが狙い目か考えてみた
2023年6月にも新型が登場すると言われている、国産ミニバン最高峰に位置づけられるトヨタ・アルファード。しかし、2015年に発売された3代目となる現行型の人気は今も衰えず、2022年年間乗用車販売ランキングで10位、2023年1月でも10位をキープ。
その人気の秘密は、国産ミニバンとしてこれ以上望めない、クラウンやレクサスLSから乗り換えても大満足できる堂々たるエクステリアデザイン、航空機のビジネスクラスを思わせる贅沢感、高級感溢れるインテリアデザインと室内長1400mmがもたらす自動車として最上級の居住性にある。
また、2.5リッターガソリン、2.5リッターエンジン+2モーターのハイブリッド、3.5リッターV6ガソリンの3種類のパワーユニットを揃えるほか、2列目席に上からエグゼクティブラウンジ、エグゼクティブパワー、リラックスキャプテン、ベンチシートという4種類ものシートを用意しているところも、価格帯の広さ(約394万円~775万円)とともに選びやすく、国産ハイエンドミニバンとしての地位、人気を独占する要因となっているはずだ。
たとえばVIPならエグゼクティブラウンジまたはエグゼクティブパワー、子育て世代ならベンチシートを2列目席として選ぶことができるのだ。2列目席の足もとの広さと2-3列目席ウォークスルー性を優先するなら、中寄&超ロングスライド機構を持つリラックスキャプテンシートがある。
ハイブリッド車にはAC100V/1500Wコンセントが複数用意され、車内を電源付きオフィスとしても利用でき、VIP、ビジネスマン、芸能人などのファンも多い。
幅広い仕様と価格帯から選べるのも魅力の1つ
そんな3代目アルファード人気を爆発させたきっかけが、2017年12月のマイナーチェンジだった(発売は2018年1月8日)。とくにアルファードの顔つき、巨大なフロントグリルにヴェルファイアを圧倒するほどの堂々感、迫力が備わり(それがヴェルファイアを衰退させた理由!?)、また、最上級のエグゼクティブラウンジ仕様に待望のエアログレードを新設定。合わせて第二世代のトヨタ・セーフティセンスを全車に標準装備したことが大きい。このタイミングを機に、VIPなどが高級セダン、サルーンに代わる移動車としてアルファードを選び始め、もちろん、ハイエンドミニバンを望む一般ユーザーも飛びついたというわけだ。
では、現行アルファードで、あくまで一般ミニバンユーザーにとって、「もっとも満足感が得られる、高すぎないグレードは何か」といえば、ハイブリッドを選ぶとすれば、エアロ系のSR”C”パッケージ(572万円)になると思う。決め手はアルファードの人気に主流となる、リセールもいいエアロ系であるとともに、前席に、暑い時期の快適性を高めてくれるベンチレーションシートが奢られ、2列目席はエグゼクティブラウンジシートに次いで豪華なエグゼクティブパワーシートとなり、さらにAC100V/1500Wコンセントも2個付いてくるのである。
走行性能でもタイヤは18インチとなり、アルミホイールも切削光輝+ブラック塗装となって、足もとを正確に引き締めてくれるのだ。エグゼクティブ向けの乗り心地という点では設計基準タイヤとなる17インチのほうが有利だが、カッコ良さなら断然エアロボディ×18インチタイヤである。
とはいえ、600万円近い価格はちょっと……というなら、現行アルファードでもっともコスパに優れたグレードとして、2.5リッター NAエンジンを積むガソリン車のエアロ仕様、S”C”パッケージがある。価格は2WD/7人乗りでアルファード最廉価モデルとなるX 2WD 8人乗りの359.7万円に対して約108万円高となる468.16万円。上記のSR”C”パッケージ(こちらは同じエアロ系でもハイブリッドだが)に対して約103万円安となる。それでいて、2列目席、タイヤ&ホイールはSR”C”パッケージと同じ。つまり見た目も迫力もSR”C”パッケージと変わらないことになる。違うのはパワーフィール、燃費、そしてAC100V/1500Wコンセントの有無が主と言っていい。
ただし、上記を含めたエグゼクティブラウンジを除くグレードの場合、オプションとなる純正ナビゲーションを注文すると、さまざまな装備、機能とセットで70万円前後の追加料金になる点は覚悟したい。
ちなみに、現在のアルファードの納期に関して、トヨタのHPでは「車両のお届けに通常以上にお時間を頂戴する場合がございます」とある。もし、すぐにでも必要で、中古車でもいい……というなら、2018年1月発売以降の、現在のデザイン、装備、機能に準じる、熟成された3代目最終世代の中古車を選ぶのが理想的だろう。
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みんなのコメント
初代乗りだったけど、次に買い換える車が見つからないほど使い勝手は良い車だったよ。
今じゃ買えない価格になってしまったけど。