開発初期の試作車 ニュルに
フォードが新型SUV「プーマ」に、シリーズ最強のスポーティなモデルとして、STバージョンの追加を検討しているようだ。
フォードのグローバル開発部門を率いるハウ・タイ-タンは、欧州で販売されているフィエスタやフォーカスに加え、ST仕様を拡大するのに、プーマが「おあつらえ向きのモデルとして可能性がある」と語った。
タイ-タンはプーマSTの製品化を認めたわけではないものの、このプロジェクトが社内で認可されることは間違いないと思われる。そのパワートレインは、おそらくフィエスタSTに搭載されている最高出力200psの1.5ℓ直列3気筒エンジンを共有することになるだろう。既に開発初期段階の試作車が製作され、ニュルブルクリンクでテストを行う姿が目撃されている。
プーマのSTバージョン(画像はAUTOCARの予想図)は、4月に公開されたプーマのSTライン・バージョンとは大きく違ったものになるだろう。シャシーに専用のセッティングが施され、リミテッドスリップ・ディファレンシャルや、ローンチ・コントロール機能付きのドライブ・モードも採用される見込みだ。
新型フォーカスRS HVを採用?
タイ-タンによれば、フォードは引き続き高性能ロードカーを担当するフォード・パフォーマンス部門にてこ入れを考えているが、単にすべてのモデルでSTバージョンを作るわけではないようだ。フィエスタとフォーカスという2つのホットハッチに加え、フォードは大型SUVのエッジとエクスプローラーにSTバージョンを設定している。
「STの名前を裏切るモデルには決してしないように、われわれは非常に客観的な尺度から検討してSTモデルを開発していきます」と、タイ-タンは語る。「正しくブロックを積み上げていけるか、つまりSTのベース車として適切かどうか、ということです」
フォーカスについては、より高性能なRSを開発していることが既に明らかになっているが、その登場は2022年以降、フォーカスのモデルライフ半ばのアップデート適用後になるだろう。
「それについて何も発表できることはありません。しかし、その重要性は認識しています」とタイ-タン。
新型フォーカスRSにはハイブリッドも1つの案として検討されているようだ。「進むべき方向は見えてくるでしょう」と、フォードの自動車部門を統括するジョゼフ・ヒンリクスは語る。「パワートレインと排ガスに関して、世界は変化の時にあります。ヒントを差し上げることはできませんが、討論すべきことは山ほどあります」
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