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開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:Arnage Racing

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開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:Arnage Racing

 新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入、年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から5戦が延期となってしまった。ただ7月の開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第11回目は、GT300クラスのArnage Racingだ。

■Arnage Racing
マシン:ARNAGE AMG GT3
ドライバー:加納政樹/山下亮生
カーナンバー:50
監督:伊藤宗治
タイヤ:ヨコハマ

開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:Modulo Nakajima Racing

 ディーラーやメーカーの後ろ盾があるわけではないが、気づけば毎年のようにしっかりポイントを獲得し、表彰台圏内にも食い込んでくる……。三重県四日市市に本拠を置くArnage Racingは、玄人好みのプライベートチームだ。2020年もチームが“姫”と呼ぶARNAGE AMG GT3でGT300クラスに挑む。

 そんなArnage Racingを率いる伊藤宗治代表はトムスの出身。1988年から94年まではグループC活動に携わり、ル・マン24時間にも挑戦。1995年からは外注スタッフとして、JGTC全日本GT選手権でスープラを走らせてきた。2000年からは、aprの項でも触れたA'PEX Racingからaprに変わるタイミングでチームに加わり、その後クラフトやJLOCにも携わった。

 そして2010年、アストンマーティンV8バンテージGT2を投入したA speedがGT300クラスに参戦するが、このチームのメンテナンスを担う立場となった。松田秀士や吉本大樹、星野一樹らがステアリングを握ったマシンは会心のパフォーマンスをみせ、2012年から投入したアストンマーティンV12バンテージGT3では、チャンピオン争いも展開した。

 しかし2012年最終戦もてぎのレース後、突如としてA speedの解散が発表された。そのバンテージGT3を引き継ぐかたちで2013年からGT300クラスにチームとして活動を開始したのがArnage Racing。2015年にはメルセデスベンツSLS AMG GT3にスイッチし、2017年にはINGINGとコラボレーションするかたちでフェラーリ488 GT3に。2018年からはメルセデスAMG GT3を走らせた。2013年にはオートポリスで、2017年にはSUGOで表彰台も獲得。レースに強いチームという印象が強い。

 さて、そんなArnage Racingだが、“アルナージュ”と言えばすぐに思いつくのがル・マン24時間の舞台であるサルト・サーキットのコーナーの名前だ。非常に低速でスリッピーで、レースがない通常は公道となっている。D139とD140の“交差点”であるコーナーだ。

 実際、Arnage Racingのチーム名はこのコーナーの名にちなむのだが、伊藤代表によれば、「グループCでル・マンに行っていたとき、アルナージュにトムスが泊まっているホテルがあったから」のだという。「小さいけどすごくいいホテルだった。もう一度ル・マンに行きたいですね……」と伊藤代表。

 一方、参戦以来つけるカーナンバーは『50』。マシンが変わってもこれはずっと変わらない。この由来は、伊藤代表が50歳のときにチームが立ち上げられたからなのだとか。

 2020年も信頼を置く加納政樹と山下亮生のコンビ、さらに第3ドライバーとして、全日本F3選手権F3-Nで堅い走りをみせた廣田築を加え、チームカラーのひとつでもあるオレンジを主体としたカラーリングのマシンで挑むARNAGE AMG GT3。今季はどのチームもテスト不足で荒れた展開も予想されるが、そんなレースこそ強いチームだけに、開幕したあかつきには、ぜひ注目してご覧いただきたい。

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