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「アクリル水槽」「ミニモニ」「無限ホール」! 一時はバカウケも令和の世に消えた「車内カスタム」7選

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「アクリル水槽」「ミニモニ」「無限ホール」! 一時はバカウケも令和の世に消えた「車内カスタム」7選

定番から意外なモノまでピックアップ!

 平成なら「アムラー」や「ハマダー」、「エビちゃん」「カリスマ店員」など、ファッションにトレンドや流行があるように、クルマのカスタムにもその時代にあったトレンドが存在する。

不便だった時代も懐かしい「携帯電話の進化で消えたカーグッズたち」

 最近あまり見かけないけど、それ自体が(どちらかというと見た目的に)NGなカスタムになった、訳でもないのに「そういえば最近見ないな」というモノは、それがファッションであれクルマのカスタムであれ、確かにあるのだ。その中から今回は7つのカスタムパーツをピックアップしてみた。

1)アクリル水槽

 クルマの室内に円筒状の水槽!? 一見交わることのなさそうなカスタムだが、水槽の中でボコボコと泡とイルミネーションに彩られて動く姿は、まるでバーやクラブのような華やかさを思わせ、一気に室内が妖しい雰囲気に。

 これは円筒状のアクリル水槽に、エアポンプや上下にLED(または電球やネオン管)などを仕込んで演出するカスタムで、ナイトミーティングに足繁く通うバニング系やKカーカスタムオーナーに人気だった。確かに1990年代後半から2000年代前半までは一定数のクルマで見た技だ。

2)レースのハーフカバー

 一気に昭和の雰囲気漂う、でも高級感はあるのがレースのハーフカバー。運転手付きの高級車やタクシー、はたまた団塊の世代の方々が大好きなクラウンなどに装着されていたイメージが強いシートカバーだ。

 背面部分に車両と同じネームロゴが入っていると高級感があるし、そんなクルマに乗っているというステータス性も高まる。ちなみに「当時仕様」を再現するため、わざわざレースのカバーを探して付けるツワモノも多い。

 現在でもネットで検索すると販売しているので懐かしむ意味でも気になる人はチェックをしてほしい。

3)フラワーレイ

 アメリカのカスタム文化の中でもとくに人気の1つに挙げられるカリフォルニアスタイル。その中でもいくつかに細分化されるのが、南国をイメージさせる愛らしいCal(キャル)カスタムだ。明るい色使い、ウッドや各所のスムージング、丸みを帯びたホイールなどが支持され、全体的に可愛らしいコーディネーションが特長といえる。

 そんなキャルカスタムの中において、一時期ブレイクしたのがルームミラーに吊り下げるフラワーレイだ。淡い紫やピンク、橙、赤などの華やかなレイを吊り下げる人が多くいたが、やはり最近は見かけることが少なくなっている。

4)ミニモニター

 ヘッドレストやバイザーに組み入れられたモニターとともに、インパクトのあるモニターアレンジとしてモテはやされていたミニモニター。2.5インチと小さなモニターをA・Bピラーやラゲッジにワンオフしたオーディオなどにインストールすることで、(8~10インチがそれまでの主役だったが)より一層華やかなイメージを印象付けた。

 だがこちらも最近見かけないような気もするが、なぜだろうか?

「それはヘッドレストやバイザーモニターなどへの装着が車検NGになったのが影響しているかもしれませんね」とはバイクやCARカスタムのプロショップ、エレガントデザイン(埼玉県行田市)代表の大熊サン。

 ヘッドレストモニターに関しては、純正ヘッドレストの中にあるスポンジを抜き、モニターを入れる加工をすることで、事故の際に運転席・助手席に座っている人が衝撃を受けて危険になる恐れがあるから、と言われている。衝撃を和らげるためのヘッドレストにかえって危険な目に遭わされてしまうかもしれないのだ。

「よく後部座席の人が事故の際に頭をぶつけて危険だから、と思っている人がいますが違います。運転手や助手席の人を守るためです」。それを裏付けるように大手オーディオメーカーからはヘッドレストのシャフトに付けるモニターをリリースしているのだ。 

5)水中花シフトノブ

 1970年代後半から80年代にかけて人気を博したのがお手軽に交換できる水中花シフトノブ(アクリルノブ)。MT車全盛の時代の産物だが、AT車の普及とともに減少していったカスタムパーツの1つだ。現在も販売されており、旧車やトラックオーナーに支持されているが、“当時モノ”を追求する人も多く、希少価値が出てきているのが実情。

 そうなると安価なモノには手を出さなくなり、市場からは縮小の一途を辿っているといえる。ちなみに程度のいい当時モノであれば、(数千円だったモノが)3~5万円前後に。なかには2万円前後のノブも見受けられるなど、“過去のカスタム”ではなく、希少価値あるカスタムアイテムに進化しているのだ。

6)LEDを駆使した無限ホール

 LEDの価格がお手頃になってきた2000年代の中半から後半。カスタムにも一気に広まり、オーディオカスタムとともに見せるポイントとして支持されたのがLED無限ホール(=LEDブラックホール)だ。奥までLEDがあるかのような演出はとてもキレイで光モノが好きなユーザーから支持を受けた。

 頑張ればDIYでもできることがわかるとさらに火が付いたが、そうして多くの人がやると一気に引いていくことに。これも人気カスタムの宿命といえるかもしれない。

7)A/Cホルダー

 筆者も27年前に乗っていたFC3Sに付けていたのが、星光産業より発売している『A/Cホルダー』だ。エアコンの吹き出し口に付けるホルダーで、250ml缶やスリムなコーヒー缶、さらにブタ缶と呼ばれた350ml缶まで対応している。

 最近のクルマは純正でドリンクを置くスペースが設けられているが、約30年前のクルマの多くはドリンクホルダーは後付けするモノと捉えていた。もちろん当時からドリンクホルダーは各社より販売されていたが、このA/Cホルダーが優れていた点は、温冷できるのは言うまでもないが、ホルダーに描かれたオシャレなフォント(文字)や曲線を描いたデザイン性も支持を受けていた。現在も発売中なのは驚きだが、色褪せない雰囲気は当時を知る者としては嬉しい限りだ。

 以上7点だが、多くのカスタムフリークがどれか1つは手を出した事があるのではないだろうか。今はもう昔の話だろうが、ひょっとするとあるきっかけからブームが再燃! なんてこともあるかも知れない。

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