フェラーリは9月9日に新たなドロップトップV8エンジン・リアミッドシップカー、『F8スパイダー』を発表した。
フェラーリF8スパイダーは、2019年2月に発表されたベルリネッタ(通常ルーフのクーペ)の『F8トリブート』と並行して設計されたもので、フェラーリならではのコンパクトで効率的なリトラクタブルハードトップ(RHT)を備える一台だ。
フェラーリ、488 GTBの後継車『F8 Tributo』の公式画像を発表。最優秀エンジンに選出されたV8搭載の史上最強モデル
1977年に308GTSで始まったフェラーリのオープントップV8シリーズの最新モデルとなるが、488ピスタスパイダーほどアグレッシブではないものの、488スパイダーよりもスポーティに仕上げられている。
その特徴が印象的に示されているエクステリアでは、“Sダクト”を備えるフロントエンド全体が再設計され、よりコンパクトに水平に配置されたLEDヘッドライトが与えられた。
また、リヤスポイラーも初期の8気筒ベルリネッタから着想を得たデザインを組み込んだ再設計がなされている他、マンタのような外観を持つエンジンカバーは、リヤスクリーンから始まる気流を妨げずにウイングに導くように仕上げられた。
オープンエアー・スポーツカーとして優れたハンドリングを実現し、かつてないほど満たされるドライビング・エクスペリエンスをもたらすというF8スパイダー。同モデルに搭載されるのエンジンは、フェラーリが4年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを獲得しているV型8気筒エンジンの進化版だ。
F8スパイダーでは、3.9リットルV8ターボエンジンのユニークかつ特別なサウンドを保持しつつ、ターボラグを抑えることでドライバーにストレスなく驚異的パフォーマンスを提供するという。
先代オープンV8モデルの488スパイダーに対し、今回登場したF8スパイダーは諸元のすべてが改善された。エンジンは最高出力が50ps増しの720psとなり、最大トルクは770Nmに到達。トランスミッションには7速デュアルクラッチF1ギアボックスが採用され、0-100km/h加速を2.9秒、0-200km/hは8.2秒でクリア。最高速度は340km/hだ。
また、車体では20kgの軽量化を実現し乾燥重量は1400kgに。この他、空力効率も大幅に向上され、電子制御のサイドスリップ・アングルコントロール・システムは最新版となるバージョン6.1が搭載されている。
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