ポルシェ ボクスター&ケイマンは2025年にEVになることが決まっている。これはつまり現行型が最後のエンジン車となる、ということでもある。
ガソリンエンジンのボクスター&ケイマンを買えるのは今! とはいえ新車は現実味ある値段じゃねーわ、という人も多いだろう(企画担当ももちろんそうだ!!!)。そこで今回は中古で手に入るボクスター&ケイマンをご紹介!
「憧れ」から「もう永遠に手に入らない…」になる前に! ポルシェ ボクスター&ケイマンのエンジン車を中古で狙う!!!
※本稿は2022年4月のものです
文/伊達軍曹、写真/PORSCHE
初出:『ベストカー』2022年5月26日号
■ガソリンエンジンのボクスター&ケイマンを格安で買う!
「911以上の本格派」と見ることもできるポルシェ ボクスター&ケイマン。
だが現行718シリーズは2025年までにEV化されることが決まり、現行世代が「最後のエンジン車」になることが決定した。
ガソリンエンジンのボクスター&ケイマンを手に入れるなら「今がラストチャンス」なわけだが、よく考えたらポルシェの新車など、普通はそうそう買えるものでもない。
だが我々には“中古車”という大変便利なモノがある。
ここでは歴代ポルシェ ボクスター&ケイマンを中古車として手に入れるための、実践的な情報をお届けしよう!
■986型 初代ボクスター(1996~2004年)
1996年に登場した初代ボクスターは204psの2.5Lエンジンを搭載
ポルシェ ボクスターは水冷水平対向エンジンをミドに搭載するオープン2シーター。
こちら初代ボクスターは1996年に2.5Lエンジンを積んで登場し、2000年モデルからは2.7Lに拡大するとともに3.2Lの「ボクスターS」も追加した。
相場は90万~290万円といったところで、流通量はまずまず。
しかし格安予算でも狙える初期年式は中古車として荒れてしまっているものが多い。
短期的にひやかしで乗るのではなくきちんと長く付き合いたいなら、狙い目は車両価格200万円以上を目安とする後期型がお薦めとなる。
2000年モデルとして2.7Lに排気量が拡大され、さらに2002年9月にリアウィンドウが樹脂製のスクリーンからガラス製に変更された世代だ。購入時は、エンジンから妙なうなり音が発生していないかどうかをチェックしたい。
●ポルシェ 986型初代ボクスター(1996~2004年)
・中古相場:約90万~330万円
・新車時価格:550.0万~770.0万円
・流通量:★★☆☆☆
■987型 2代目ボクスター(2004年~2012年)
初代の後を受けて2004年12月から2012年5月まで販売された2代目のボクスター。
当初は2.7Lと3.2Lの水平対向6気筒エンジンを搭載したが、2006年途中にボクスターSは3.4Lとなり、ベースグレードも2008年11月からは2.9Lに排気量を拡大。
中古車相場は170万円からと比較的手頃で、流通量もシリーズ最多であるため探しやすい。
だが、満足できるコンディションの個体は車両価格300万円以上のゾーンである場合が多いだろう。
380万円前後で後期型を狙えばほぼ問題のない買い物ができるはずだが、より手頃な予算で探したい場合は250万円前後のゾーンで、内外装の状態と整備履歴が良好な一台を、なるべく多くの個体を見比べながら見つけ出すのが得策となるはず。
●ポルシェ 987型2代目ボクスター(2004年~2012年)
・中古相場:約170万~480万円
・新車時価格:568.0万~1056.0万円
・流通量:★★★★☆
■981型 3代目ボクスター(2012~2016年)
大幅な軽量化やホイールべース&トレッドの拡大などが行われ、2012年6月から2016年2月まで販売された3代目のボクスター。
ベースグレードの排気量は2.9Lから2.7Lへとダウンサイジングされたが、最高出力は逆に10ps上がっている。
中古車の流通量は初代よりも豊富で探しやすいが、比較的新しい世代のポルシェだけあって、相場は430万~1000万円とそれなり以上にお高い。
金に糸目をつけないのであれば車両700万円前後のボクスターSか、あるいは1000万円付近のGTSがお薦めだが、現実路線で考えるなら600万円前後のベースグレードかボクスターSが狙いどころ。
新しめなだけあって、整備にもさほど神経質になる必要はない。
●ポルシェ 981型3代目ボクスター(2012~2016年)
・中古相場:約430万~1000万円
・新車時価格:584.0万~1012.0万円
・流通量:★★★☆☆
■982型 現行718ボクスター(2016年~)
自然吸気の水平対向6気筒から「水平対向4気筒ターボ」へとダウンサイジングし、車名も改めた現行世代。
ベースグレードは2Lターボ、718ボクスターSは2.5Lターボとなったが、途中から2.5Lながら高出力な「GTS」と、4LNA6気筒の「GTS4.0」も追加。
3代目ボクスターとほぼ同程度の数が流通しているため探しやすいは探しやすいが、さすがに現行世代だけあって相場は600万~1500万円と、かなりのモノ。
超底値の過走行車さえ選ばなければ、比較的安価な個体を選んでも大きな問題はない。
もちろん、裕福な方には1000万円前後の「GTS」がお薦めとなるが。
●ポルシェ 982型現行718ボクスター(2016年~)
・中古相場:約600万~1500万円
・新車時価格:658.0万~1514.3万円
・流通量:★★★☆☆
●メンテ代や修理費用 ボクスターではいくら?
価格の手頃さでいえば初代だが、初代は今や流通量が少なめで、コンディションに不安がある個体も多い。「手頃さ」と「品質」「流通量」のバランスがいいのは2代目の前期型ベースグレード。250万円前後で吟味したい。
エンジン本体がぶっ壊れると100万円以上かかるが、それはレアケース。ポルシェセンターではなく町の専門工場に整備を依頼するならば、修理代は「国産スポーツカーを直す場合の2~3割増し程度」というのが実態だ。
■987型 初代ケイマン(2005~2012年)
2005年に3.4Lで295psを発揮するケイマンSが発表。2006年に2.7Lで245psを発生するベースグレードのケイマンが追加された
ボクスターをベースに作られたミドシップ2シータークーペ。
とはいえ初代ケイマンのベースは初代ボクスターではなく、2代目ボクスターの後期型だ。排気量はベースグレードが2.7L(途中から2.9L)で、ケイマンSが3.4Lとなる。
流通量は豊富で、相場も前期型なら220万~420万円と、ポルシェとしてはまずまず手頃。
安価に探したい場合は「290万円前後」が狙い目となるだろう。とはいえ後期型の上モノを探したい場合は車両価格400万円前後というのが目安になる。
前期型・後期型ともに特に大きな弱点はないため、整備履歴がきちんとしている個体でさえあれば、故障うんぬんはさほど心配せずともOK。
●ポルシェ 987型初代ケイマン(2005~2012年)
・中古相場:約220万~680万円
・新車時価格:604.0万~1027.0万円
・流通量:★★★★☆
■981型 2代目ケイマン(2012~2016年)
2代目ケイマンは、3代目ボクスターと同じく2.7Lと3.4Lの水平対向6気筒エンジンを搭載するが(最強グレードのGT4は3.8L)、最高出力はボクスターのそれよりもそれぞれ10psずつ強力。
従来型より低くなったボディはホイールベース、全長ともに引き伸ばされたが、車重は先代比で最大30kg軽量化されている。
流通量は初代よりもむしろ多く、豊富な数の中古車から吟味することが可能。
ただし“新しめのポルシェ”だけあって、相場は460万~1100万円と高額。やや特殊なGT4およびGTSを除いた場合の相場も460万~730万円と、決して“手頃なクルマ”ではない。
●ポルシェ 981型2代目ケイマン(2012~2016年)
・中古相場:約460万~1100万円
・新車時価格:612.0万~1064.0万円
・流通量:★★★★☆
■982型 現行型718ケイマン(2016年~)
3代目ボクスターが「718ボクスター」に変わった2016年、ケイマンも2カ月ほど遅れて「718ケイマン」になり、2Lまたは2.5Lの水平対向4気筒ターボエンジンに変更された。
また718ボクスター同様、こちらにも高出力版の「GTS」と、自然吸気の水平対向6気筒を搭載する「GT4」「GTS4.0」が存在する。
中古車の流通量は豊富で、2Lターボのベースグレードであれば車両価格600万円前後から良質な個体を探すことも可能。ただし2.5Lターボの「S」は770万円以上となる。比較的予算を抑えたい場合は、走行2万km台のベースグレードを600万円台で探してみるのが吉。
中古ケイマンのオススメは初代前期ベースモデルケイマンも「手頃さ」と「品質」「流通量」のバランスで考えるなら、ボクスターでは2代目前期型に相当する初代前期型のベースグレードが狙いめとなる。
ただ、400万円近くの予算が見込めるなら2代目後期のPDK車がお薦めだ。
●ポルシェ 982型現行型718ケイマン(2016年~)
・中古相場:約600万~1600万円
・新車時価格:619.0万~1455.3万円
・流通量:★★★★☆
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みんなのコメント
981も製造中止から5年が過ぎ、段々程度の良いのが減ってくるので、今がラストチャンスかもしれない。