もくじ
ー AMG製V8に初のMT
ー クルマ好きへのアピール V12は期待薄
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AMG製V8に初のMT
アストン マーティンのエンジニアは、ヴァンテージに搭載するAMG製のV8エンジンに初となるマニュアル・ギアボックスを搭載しようとしている。
最近目撃された、オプションの4本出しエグゾーストが装着されたヴァンテージのテストカーには、7速MTが搭載されているようだ。
AMGは1990年代以降マニュアル仕様を設定していない。したがって、AT仕様が4月から販売されているヴァンテージへのMTの設定には専用パーツが不可欠となる。
もちろん、ヴァンテージにメルセデス製の7速ではなくZFの8速ATを選択した時にも同様の問題はあったはずだ。しかし、このエンジンにMTを組み合わせた例はなく、より難しい挑戦であったことは確かだ。
マニュアル仕様もオートマティックと同様のグレードが設定されるため、SバージョンやよりハードコアなAMRにも3ペダルが投入される可能性が高い。標準仕様では510ps、69.8kg-mを発生する。しかし、このV8はAMGの中でも上位グレードでは600psを発揮していることから、ヴァンテージの上位版ではそれと同等の出力となるだろう。
クルマ好きへのアピール V12は期待薄
MT仕様を選択する場合、クラッチペダルとシフトレバーの操作時間を考えると直線でのパフォーマンスが若干低下することはやむを得ない。したがって、AT仕様の3.5秒という0-100km/h加速よりもコンマ数秒遅くなるだろう。また、ギアが1段少ないため314km/hの最高速度は若干低下する可能性もあるが、ギア比にもよるため不明だ。
実際の売り上げはATよりもはるかに少ないだろうが、アストンがヴァンテージのラインナップ中にMTを残したことはクルマ好きたちへの強力なアピールとなるだろう。年々厳しくなる排出ガス規制への対応においても、ATが有利なのは明らかだ。
先代ヴァンテージにおいて、マニュアル・ギアボックスはV12ヴァンテージSなどのトップモデルにも搭載され、重要な立ち位置を占めていた。しかし、今回のヴァンテージにV12が設定される可能性は低いだろう。
パーマーは昨年AUTOCARに対し、ヴァンテージへのV12搭載は「技術的には可能」としていた。エンジンベイは「DB11と同じように設計されているため、搭載位置は用意されている」とのことだ。しかし、現時点ではアストン内製の5.2ℓV12の重量を考えると、搭載の可能性は低いと見られている。
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