マツダは2022年3月8日に欧州で新型SUV「CX-60」を発表、受注を開始した。新開発の縦置きプラットフォームを採用するラージ商品群に含まれるモデルで、ミドルSUVに属する2列シート車である。
パワーユニットは3種類が用意されており、2.5L直4ガソリン+電気モーターで構成される「eスカイアクティブPHEV」、3L直6ガソリン「eスカイアクティブX」、そして3.3L直6ディーゼル「eスカイアクティブD」であり、日本にはPHEVとディーゼル仕様が導入される見込みだ。
日本仕様公開は4月上旬! マツダ新型SUV、CX-60は欧州で今夏発売…全幅は1900mm!?
そんな新しいパワートレーンで注目なのが「直列6気筒」エンジンである。過去を調べてみると、マツダの直列6気筒モデルは1車種しかない。今から50年以上前、1969年9月に誕生した3.5トン~4トン積み(後に4.5トン車も設定)中型トラックの「ボクサー」である。ボクサーはたくましく機動力を発揮するドイツの中型犬のことで、当時のカタログの表紙にはブルドックに似たボクサー犬の姿が描かれている。
そんなボクサーに搭載された直列6気筒エンジンは、ディーゼル。当時、世界最大のディーゼルエンジンメーカーであった英国パーキンス社と共同開発を実施。マツダのディーゼル技術から生まれた水冷4サイクル・3783cc直6 OHVディーゼルエンジンのYA型は110馬力/25.5kgmの性能を発揮。最高速度は105km/hをマークする高速型のユニットであった。酷寒地での始動性や耐久性、経済性もアピールポイントであった。
ちなみに、マツダ初のディーゼルエンジンは1967年1月に発売された「E2500ディーゼル」に搭載された2522cc直列4気筒OHVのXA型(77馬力/17.0kgm)である。こちらも英国のパーキンス社と共同開発しており、当時クラス最高レベルの性能と燃費を実現していたという。
ボクサーに搭載される直6ディーゼルはその後、4LのZB型、5.5LのZC型へと進化し、同車は1981年に国内販売を中止。以降は輸出車両として生産された。
マツダ国内向けでいえば、今回の直6は約41年ぶり復活。乗用車用としてはマツダ初となるわけだ。国内向け「CX-60」の詳細は、4月上旬に公開予定。日本には、PHEVと直6ディーゼルを導入予定としている。はたしてどんなクルマに仕上がっているのか? 新世代の魂動デザイン、そして縦置きプラットフォームに加えて、直6エンジンの出来にも要注目である。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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