今シーズンからドゥカティ陣営のプラマックへ移籍したフランコ・モルビデリは、開幕から2戦を終えた現時点では、まだドゥカティのマシンに慣れていない部分があると語った。
モルビデリは昨年限りでヤマハを離れ、今季からプラマックに加入した。しかしプレシーズンテストへ参加できないまま開幕……テスト前のトレーニング中に転倒し、脳震盪と診断されてドクターストップがかかってしまったためだ。
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結局モルビデリが開幕前にドゥカティのマシンを走らせたのは、2023年シーズン終了直後のテストの”1日だけ”だった。
先日行なわれた第2戦ポルトガルGPでは予選17番手と苦戦。決勝レースは1周目にジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)と接触があり転倒してしまうアクシデントも発生し、なんとか復帰したものの18位に終わった。
ヤマハYZR-M1からドゥカティ・デスモセディチGPにマシンが変わることについて、モルビデリはまだ考えてライディングをしている状況にあると語った。
「僕が今バイクに乗っていて一番欠けているのは、知識と、反射的に物事を行なう”自由”だ」
モルビデリはそう語る。
「デバイスの操作やギヤレバーなど、僕が慣れ親しんできたモノとは異なる部分について、考えすぎてしまっている」
「今は色々なことを考えてしまっていて、ライディングを最大限活用することに集中できていないんだ。でも、走り込みが足りていないとそういう事が起こるんだ。僕らにはそこが足りていない」
なおモルビデリはヤマハとドゥカティのマシンの比較は避けたものの、ポルトガルGPでの自らのペースがトップ8に十分入れるモノだったのは、印象的だと語る。
「それはフェアじゃないから、僕としては比較はしたくないんだ」
YZR-M1とデスモセディチGPの比較について尋ねられた際、モルビデリはそう答えた。
「この件については紳士的でありたいんだ」
「僕に言えるのは、このバイクで良いフィーリングを感じているということだ。レースでは、まだ考え事をしていて自由に乗れていない、マージンを残した状態でのライディングでも、かなりリズムが良かった。6番手や7番手でも十分なリズムだったんだ」
「そこが最も印象的だったし、感銘を受けた。このパッケージにはとても満足しているし、凄くポテンシャルを感じている」
「このバイクにできるだけ慣れて、短時間でポテンシャルを最大限引き出すことが重要なんだ。僕はまだそれができていないんだけどね」
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