2022年は秋冬まで設定
新型コロナの影響で多くが休止されていた高速道路のETCドライブプランが、相次いで設定されています。お盆期間は渋滞を避ける目的で使えませんでしたが、シルバーウイークは利用が可能です。
ETCドライブプランは指定エリアが乗り放題となるもので、毎回の支払い額を気にすることなく、何度も気軽に高速道路を利用できるため、特に周遊旅行では効率化が図れそうです。
このうち本記事ではNEXCO東日本が「ドラ割」の名称にて展開している、関東・東北・北陸・北海道のプランを紹介します。
ドラ割の購入はNEXCO東日本のドライバーズサイト「ドラぷら」にて、各プランのページから申込専用ページへ飛ぶことができます。申込時にETCカード番号を入力し、利用期間内にそのカードが自動的にプラン利用可能になっているという仕組みです。
「ドラ割」は大きく2タイプがあります。現地周遊のみのタイプと、現地周遊に関東等からの往復移動分が含まれたタイプです。なお、自動車とバイクでそれぞれプランがあり、バイクは全国で20コースが設定の「ツーリングプラン」として展開されています。
2022年シルバーウイークはどんなプランが?
2022年のシルバーウイークにも使えるNEXCO東日本の「ドラ割」は、大きく分けて5プランあります(9月時点)。それぞれの詳細は以下のとおり。
HOKKAIDO LOVE! 道トクふりーぱす
発売額:【普通車】2日間 8000円 7日間 13700円 【軽自動車等】2日間 6400円 7日間 11200円
利用期間:2022年4月15日 10月31日
JRの乗り放題パスと同じく、北海道の観光支援事業の補助を受けたキャンペーンです。北海道全域で使えます。
新潟観光ドライブパス
・新潟・北信濃・会津周遊プラン
発売額:【普通車】週末2日間 5800円、全日3日間 7600円 【軽自動車等】週末2日間 4600円、全日3日間 6100円
利用期間:2022年7月1日 11月30日
・新潟周遊プラン(首都圏出発・川越 花園出発)
発売額:【普通車】首都圏出発 11000円、川越 花園出発 10000円 【軽自動車等】首都圏出発 8800円、川越 花園出発 7900円
利用期間:2022年7月1日 11月30日 ※全日連続3日間乗り放題
「新潟・北信濃・会津周遊プラン」のエリアは日本海側の親不知IC 荒川胎内ICを中心に、上信越道は上田菅平IC、長野道は更埴IC、関越道は湯沢IC、磐越道は猪苗代磐梯高原ICまで利用可能です。
「新潟周遊プラン」の周遊エリアは、これが新潟県内に短縮されます。上信越道は妙高高原ICまで、磐越道は津川ICまでです。
東北観光フリーパス
・東北6県周遊プラン
発売額:【普通車】週末2日間 7600円、全日3日間 10700円 【軽自動車等】週末2日間 6100円、全日3日間 8100円
利用期間:2022年4月1日 12月22日
・北東北周遊プラン
発売額:【普通車】週末2日間 7100円、全日3日間 8700円 【軽自動車等】週末2日間 5600円、全日3日間 7100円
利用期間:2022年4月1日 12月22日(GW・お盆周辺は利用期間外)
・南東北周遊プラン
発売額:【普通車】週末2日間 6100円、全日3日間 7600円 【軽自動車等】週末2日間 4600円、全日3日間 6100円
利用期間:2022年4月1日 12月22日
東北6県周遊プランは、東北道の白河IC、常磐道のいわき勿来IC以北の東北地方全域が対象(磐越道の西会津IC 新潟中央IC間は対象外)。南東北周遊プランはそのうち、福島・宮城・山形県内を対象としたものです。北東北周遊プランは、宮城県内の仙台南IC(東北道)ならびに仙台空港IC(仙台東部道路)以北の宮城県内および岩手・秋田・青森を対象としています。
東北6県周遊プラン、南東北周遊プランについては、首都圏発着も設定されています。発売額は次の通り。
・東北6県周遊プラン:【普通車】16000円 【軽自動車等】12800円 ※いずれも全日3日間
・南東北周遊プラン:【普通車】週末2日間 10500円、全日3日間 13500円 【軽自動車等】週末2日間 8400円、全日3日間 10800円
首都圏からの「近場」にも乗り放題プランが
北関東周遊フリーパス
・周遊プラン
発売額:【普通車】全日2日間 6500円、全日3日間 7500円 【軽自動車等】全日2日間 5000円、全日3日間 6000円
・首都圏出発プラン
発売額:【普通車】全日2日間 7500円、全日3日間 8500円 【軽自動車等】全日2日間 6000円、全日3日間 7000円
いずれも利用期間:2022年4月1日 11月30日(GW・お盆周辺は利用期間外)
群馬・栃木・茨城の3県に乗り放題エリアを設定。エリア端は碓井軽井沢IC、水上IC、那須高原スマートIC、北茨城IC、ひたちなかIC、鉾田IC、土浦北IC、館林IC、寄居スマートICです。
信州めぐりフリーパス
・周遊プラン
発売額:【普通車】全日2日間5600円 【軽自動車等】全日2日間 4600円
・首都圏出発プラン
発売額:【普通車】全日2日間 8700円、全日3日間 9700円 【軽自動車等】全日2日間 6600円、全日3日間 7600円
・名古屋出発プラン
発売額:【普通車】全日2日間 10000円、全日3日間 11000円 【軽自動車等】全日2日間 8000円、全日3日間 9000円
いずれも利用期間:2022年4月1日 11月30日(GW・お盆周辺は利用期間外)
長野県内に乗り放題エリアを設定。エリア端は信濃町IC、碓氷軽井沢IC、諏訪南IC、飯田山本ICです。
どれだけ使えば得する?
まず、首都圏から出かける場合、首都圏出発プランは選択必須かもしれません。たとえば「東北6県周遊プラン」の場合、首都圏発着プランの追加金額は普通車で5300円。仮に関越道の所沢ICから出発すると、白河IC(周遊エリア南限)までは外環道・圏央道・北関東道どれを通ってもETC料金で5200円。つまり、片道だけでほぼ元が取れる計算となります。
ちなみに、白河ICからの往復料金で考えると、松島海岸IC、東根IC、長者原スマートICあたりが「元が取れる地点」。東北道をひたすら北上して青森ICまで行くと、通常料金は10700円で、ちょうど3日周遊プランの元が取れることになります。もちろん、途中下車を繰り返しながら道中の観光地を回っていくと、さらにお得になります。この「何度でもICを乗り降りできる」のが、「ドラ割」の最大のメリットと言えるでしょう。
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