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駐車場に現る「謎のトナラー」なぜ存在? ガラ空き“駐車場”で横並びする「理由」は“日本人特有”の「深層心理」が原因?

掲載 更新 58
駐車場に現る「謎のトナラー」なぜ存在? ガラ空き“駐車場”で横並びする「理由」は“日本人特有”の「深層心理」が原因?

■ひっそり駐車したいのに……「トナラー」の心理とは

 広い敷地で空いている駐車場なのに、わざわざ先客のとなりに駐車するドライバーがいます。
 
 通称「トナラー」と呼ばれるこの行動は、いったいどのような心理から生まれるものなのでしょうか。

【画像】「えぇぇぇぇ!」 これがトナラーを防ぐ「方法」です! 画像で見る (20枚以上)

 小休止に立ち寄ったSAやPA、ショッピングモールの大型駐車場。

 となりにクルマがとまっているとドアを広く開けられないため、乗降に不便を強いられます。

 またドアをぶつけたり、あるいはぶつけられたりするトラブルの可能性もあります。

 さらにとなりのクルマが視界をさえぎるため、入退出時の接触事故といった不測の事態を招く可能性も高まります。

 そのようなリスクを避けたいドライバーは、施設から遠く利便性が悪いにも関わらず、あえて周囲にクルマの停まっていないような片隅の空いたスペースを選び、ひっそりと駐車したりします。

 しかし用事を済ませてクルマに戻ると、そんな不便な場所にも関わらず「隣にもクルマが停まっていた」という経験を持つ人は少なくないようです。

「なんで周りにクルマがいないのに、わざわざとなりに停めるのだろう」と、不思議に思うのも無理はありません。

 クルマを大切にする人やクルマ好きならば、隣に駐車して欲しくない理由やドライバーの気持ちを理解できるので、自身は少し離れて駐車をするでしょう。

 けれどなかには、そんな先客ドライバーの意図や気持ちを汲み取らない“トナラー”もいます。

 どうしてこのような事態が起こるのでしょうか。

■「トナラー」は日本人の国民性にも由来していた!?

 あとから訪れたトナラーがあえて空いている場所を選んだのは、シンプルに「クルマを停めやすいため」だと考えられます。

 何もないところよりも、となりにクルマがあるほうが後退時の目安となり、駐車しやすいと考える人は思いのほか少なくありません。

 そして先客のとなりに停めたのは、無意識に「並べたい気持ち」が湧いたからかもしれません。

 様々な国の人たちにシールを渡し、大きなマス目の描かれたボードを提示して「好きな場所にシールを貼ってください」と頼んだところ、海外の人は思い思いの場所にシールを貼るのに対し、日本人は隣接してきれいな列のシールが並んでいたといいます。

 この実験を通してわかるのは、日本人はルールを決めていなくても「規則正しく並ぶ」あるいは「並べることが好きな国民性を持っている」ということでしょう。

 また1台だけポツンと停めて目立ってしまうよりも、集団で揃っていたほうが「居心地が良い」と考えるのも、同様に国民性といえそうです。

 こうした行動は意図的というより、ほぼ無意識でおこなわれていると思われることから、対策のしようがないというのが正直なところ。

 あとから訪れるトナラーを避けて駐車する方法についても、残念ながら決定打となるものはなさそうです。

※ ※ ※

 トナラーに遭遇した際は、なるべく気にしないことが一番です。

 そもそもトナラー自体に違法性はなく、明確な迷惑行為でもないので、間違っても注意や苦言を呈してはなりません。

 空いている場所、施設から離れたところに駐車すること自体は無駄ではなく、混んでいるエリアに停めたときよりもリスクは確実に軽減されています。

 無駄にイライラするくらいなら、「誰もいない場所で並んでくれたことで、むしろ車上荒らしのリスクをさげてくれた」などとポジティブに受けとめ、穏やかな気持ちで運転を再開しましょう。

文:くるまのニュース type-e

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みんなのコメント

58件
  • yui********
    ちょっと離れた場所に止めて夫婦が車から荷物を出し入れしてるにも関わらず真横にピタッと止めるのを見た事が有る。四十代くらいの夫婦だったけど普通に歩いて行ったな。最初に止めてた夫婦は呆気に取られてましたよ。いったい何なんやろなこういう人たちって。
  • clv********
    この前隣の車がギリギリ、わずか10センチいくかいかないかって感じで斜めにとめてくれて大変でした。びっくりしていると同乗者待ち?の運転手さんがなんか文句あるか!って睨んで来ました。もうぶつけても構わないんだって思っているようです。こんなドライバーさんが多い地域のようで困っています。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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