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ニッポンのファンは「過度な期待」は禁物! アメリカで復活する「インテグラ」の「正統後継」じゃない立ち位置

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ニッポンのファンは「過度な期待」は禁物! アメリカで復活する「インテグラ」の「正統後継」じゃない立ち位置

 この記事をまとめると

■米国のアキュラから販売されるインテグラの詳細が発表された

【これぞ名機】歴史に残る国産エンジン5選!

■5ドアクーペという意外な形で登場し、1.5リッターターボと6速MTを搭載予定

■今までのインテグラをオマージュしており、シビックの兄弟車的な立ち位置になる模様

 なんと5ドアで復活! 2ドアクーペはやっぱり売れないのか?

 アメリカで「インテグラ」が復活した。インテグラといえばタイプRというイメージが強いホンダファンからすると、インテグラ復活の第一報が伝わった段階から、すわ、日本での登場はいつになるのかと盛り上がっていた。

 だが、いざプロトタイプが公開され、それが5ドアハッチバックスタイル(アメリカではクーペライクな5ドアリフトバックと表現されている)だとわかるとインテグラ復活を願う声は小さくなったように感じる。

 そもそも、アメリカで復活するというインテグラは、ホンダではなく「アキュラ」ブランドでの話だ。アキュラとはホンダのプレミアムブランドであり、新生インテグラのフロントマスクも、その特徴的なフロントグリル形状やジュエルアイと呼ばれるLEDヘッドライトなど、完全にアキュラ共通の顔となっている。

 そして、プレミアムブランドにおける売れ筋を考えると、Cセグメントに分類されるであろう新生インテグラが5ドアクーペになるのは自然といえる。むしろ、このタイミングで3ドアクーペ的なスタイルを復活させるほうが冒険であり、マーケティング的には理解しがたいとなるだろう。

 インテグラという車名からタイプRを連想するユーザー層にとって、印象深いモデルはDC2型、DC5型であろう。これらはいずれも3ドアクーペボディであり、それをインテグラの記号性として求める感情があることはホンダも重々承知していることだろう。

 その上で5ドアクーペとしてインテグラを蘇らせたということは、「アキュラ・インテグラ」がターゲットとしているユーザー層は、かつてのインテグラに強い思いを持つ年齢層のファンではなく、プレミアムブランドから愛車を選ぶような、比較的若い準富裕層あたりをメインターゲットにしていると考えることができる。

 そもそもインテグラってどんなクルマだった?

 そもそもアキュラ・インテグラにおいては運転席側(左側)ヘッドライト下のバンパー面にINTEGRAという車名が彫り込まれている。

 これはDC2型インテグラの丸目4灯ヘッドライトのモデルに使われていた特徴的な処理である。インテグラの復活といっても、最後のモデルであったDC5的な世界観を受け継ぐというよりは、インテグラの歴史そのものをリスペクトしたニューモデルと理解すべきだろう。

 その意味では、新生インテグラが5ドアクーペになることはヘリテージ的にも正しいといえる。

 あらためてインテグラの歴史を振り返ると、最初にインテグラという名前を使った四輪車が誕生したのは1985年7月で、そのときの車名は「クイント・インテグラ」というものだった。

 それ以前に5ドアハッチバック専用ボディの「クイント」というモデルがあり、それが初めてのフルモデルチェンジする際にクイント・インテグラに改名したという経緯がある。3ドアハッチバックなど複数のボディ形状をラインアップに加える手前、5を意味するクイントという車名では都合が悪いという判断だったのだろう。

 このクイント・インテグラはリトラクタブルヘッドライトのモデルであり、また初めてアキュラで売られたインテグラにもなった。

 アメリカではクイントの名前はつかなかったとはいえ、5ドアであることはインテグラのルーツからすれば由緒正しいボディ形状という見方もできる。

 さて、アキュラとして復活するインテグラについては、1.5リッターVTECターボと6速マニュアルトランスミッションによるパワートレインを積むと発表されている。トランスミッションにはLSDも備わるという情報もあるが、それがメカニカルLSDなのか、ブレーキ制御を使ったLSD効果を指しているのかは現時点では不明だ。

 また、公表されたプロトタイプでは前後に19インチタイヤを履き、ホイールの中には大きなブレンボ製キャリパーも確認できるが、これも量産モデルに採用されるかどうかは不明。ルックス的にはブレンボ製キャリパーは有効だが、1.5リッターVTECターボから想像できるパフォーマンスを考えると、ブレンボのブレーキシステムはオーバースペックかもしれない。

 なにより、1.5リッターVTECターボと6速MTの5ドアハッチバックといえば、日本でも発売されている現行型シビックと共通であり、ボディ形状からしてもシビックをアキュラ仕立てにした実質的な兄弟車と捉えるのが妥当だろう。

 アメリカではシビックが非常に多く売れている。だとすれば、シビックのプレミアムバージョンにもマーケットがあり、それをアキュラ・ブランドで展開するというのは、マーケティング的にまったくもって正しい判断といえる。

 逆に、日本ではホンダのクーペ的なハッチバックモデルを求めるユーザー層の規模感を考えると、シビックだけで十分にカバーできるといえるし、あえてインテグラを導入する必然性もない。残念ながら、帰ってきたインテグラを日本で見る可能性はほとんどないといえるだろう。

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みんなのコメント

10件
  • 日本のホンダユーザーは
    日本で売らないと売ってくれってギャーギャー騒ぎ、
    いざ発売すると「カッコ悪い」「高い」「大き過ぎ」と
    揚げ足を見付けて文句ばっかり。

    その正体とは懐古おじいちゃん。
    自分の時代こそ絶対という正義の下、
    まるでサンデーモーニングの老人共の真似事で
    自分の価値観だけで「喝」を入れる。

    ホンダに限らず、こういうのが居座るメーカーには
    若者は寄り付かなくなる。
  • >第一報が伝わった段階から、すわ、日本での登場はいつになるのかと

    日本語でおk
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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