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他の250ccスポーツバイクとは志が違う。だからスズキ『GSX250R』は揺るがない【SUZUKI GSX250R 試乗インプレ/レビュー 前編】

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他の250ccスポーツバイクとは志が違う。だからスズキ『GSX250R』は揺るがない【SUZUKI GSX250R 試乗インプレ/レビュー 前編】

250ccスポーツバイクは大人気ジャンルなので、流行り廃りも大きく、目まぐるしく変化しています。だけど『GSX250R』だけは変わらない。2017年の登場から、その立ち位置に一切のブレがないんです。

一切ブレない250ccスポーツバイク『GSX250R』
カッコいい上に維持費も抑えられて最高!

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いまの250ccバイクの人気って,フルカウルスポーツが原点で、この流れがはじまったのは、改めて考えてみるともう10年以上も前になります。

その長い時間の中で、250ccバイクはものすごく進化し、多様化しました。

でもやっぱり人気の中心は今でもフルカウルスポーツ。ここでは国産各メーカーがシノギを削っています。

【GSX250Rの2021モデル情報はこちら】

ですが、スズキはちょっと違う。特に2017年に登場したGSX250Rは、そんな苛烈とも言える変化の中にあっても泰然自若の極みです。

他がパワー競争に突入しても『お好きにどうぞ!』みたいな感じ。

そもそもの話にはなりますけど、GSX250Rが登場した時点から今まで、変わらずに掲げられているコンセプトは『URBAN ATHLETE(アーバンアスリート)』っていうものです。

GSX250Rは街乗りバイク?
スズキの公式サイトを見るとわかりますけど、使われてる写真が全部『街』なイメージ。写真だけじゃなくて、文言でもサーキットでうんぬんとか、ワインディングで!みたいなことは一切書いてありません。

ここがちょっとGSX250Rの誤解されやすいポイントだと私(北岡)は思ってます。

公式サイトは街のイメージ写真で構成されてるし、コンセプトには『URBAN』ってあるし。

だけどね、勘違いしちゃいけないのが『街乗りバイクです』とはひと言も書いてないっていうところ。

変わりに短い一文がトップページにあるの、ご存じでしょうか?

日常の中にある感動
それは『日常の中にある感動。扱いやすいエンジンがライディングをサポート』というもの。

この他にバイク全体のイメージに関する説明みたいなものはほぼ見当たりません。自己紹介少なすぎでしょう(笑)ちょっと口下手でシャイな人、みたいな状態です。

でもこの『日常の中にある感動』こそ、GSX250Rっていうバイクが何より大切にしているものと個人的には思ってます。

バイク初心者の頃を思い出してみると……
ちなみに私(北岡)がバイクの免許を取った時にはじめて買ったバイクは250ccでした。

そのバイクの最高出力は27馬力で、大型バイクにも乗るようになった今となっては、特別に『速いバイク』じゃなかった。

だけど、私はそれをものすごく速いと感じていたことは明確に覚えてます。

普通に信号待ちから発進する度に『バイクすげぇ! バイクすげぇー!!!』って大興奮。

交差点ひとつ曲がるのにもワクワクしてたし、ちょっとカーブのある道じゃ気持ちだけはレーサー気分。

走っている間は、何をしても感動しっぱなし。いま考えてみれば、普通に街乗りしてただけなんですけどね、

それって多分、GSX250Rが掲げる『日常の中の感動』なんだろうな、って今はわかります。

そして、このバイクの在り方はきっとそういうこと。

バイクで走るだけで最高に幸せ。その幸せをバイク側がサポートする。

それは他にはないロングストローク設計のエンジンによる扱いやすさもそうだし、一般的な250ccフルカウルスポーツよりもワンサイズ太めのフロントタイヤを履いているのもそう。

もしも『GSX250R』が人生初のバイクだったら……
バイク初心者の人でも怖さを感じず、安心して運転できることを重視したエンジンは24馬力で、250ccフルカウルスポーツとしては控え目な数字です。

でもこれは『狙っているものが違う』から、これで正解。

それに、もし私がGSX250Rを人生ではじめてのバイクとして選んでいたら、先に言ったのと同じようにGSX250Rをものすごく速いと感じていたと思う。

エンジンスペックとか速さ、なんて実際のところはそんなもんで、主観によるところも大きいんです。そりゃ私だって『隼』様を所有しているくらいですからハイパワーに感じるロマンはわかりますケドね。

だけど、いくら高出力でも乗ってて楽しくないバイクに意味はない。これだけは絶対です。

GSX250Rが目指したもの
その観点でGSX250Rは、性別も体格も運転スキルも問わず、いろんな人が乗って『楽しめるバイク』であることを目指したんじゃないかな? と推測しています。

最高速とかフルバンクのコーナリングとかじゃない、先に言ったような信号待ちからのダッシュひとつも含めた『日常の中にある感動』を最優先した。

そして、それを全力でサポートするために思い切った取捨選択をして、GSX250Rは作られているんです。

同ジャンルのバイクの中には、最初は『みんなのバイク』だったのに、途中から先鋭化してしまって、ちょっと遠い存在に感じるようになった例もあります。

(下に続きます)

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だけどGSX250Rには一貫して揺るがないコンセプトがある。だから発売からそれなりの時間が経った今日でも、このバイクの価値は変わりません。

GSX250Rって、元々の『志』が高いバイクなんです。

でも、その『日常の中にある感動』をサポートするための性能を、街の外へ持ち出してみたら、これが想像以上にツーリングに強いバイクだった、ということも発売から数年経った今では発覚済み。

続編ではそのあたりの、GSX250Rの『どこがそんなにイイの?』ってところに着目してみたいと思います。

端的に言うと……なんていうかGSX250Rってフルカウルスポーツなのに、ネイキッドみたいな感覚で運転できるバイクなんですよ?

NEXT▶▶▶セパハンなのにネイキッドみたいに運転できる?
続きはこちら!

【GSX250Rの2021モデル情報はこちら】

GSX250Rの記事は他にも!

同じ軽二輪(125cc~250cc)クラスの『ジクサー』シリーズはどんなバイク?
・ジクサーSF250

・ジクサー250

・ジクサー(150)

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みんなのコメント

3件
  • カッコよくて扱いやすくて普通の生活の中でバイクの楽しさを感じるには良い選択だと思う。
  • もう少しパワーで尖らせても良かったんじゃないかと・・・
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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