FIAエンデュランス・コミッティの会長、リシャール・ミルによれば、FIAとACOフランス西部自動車クラブは、2024年から新たに設けられるGTカテゴリーにファクトリー(ワークス)チームがエントリーするのを「阻止する」ことを目指しているという。
ミルはル・マンの記者団に対し、6月20日にACOが発表した次世代のGTカテゴリーの主な目的は運用コストを可能な限り抑えることである、と語っている。これには、現在LMGTEプロクラスで見られるフル・ファクトリーチームのエントリーを禁止することが含まれる可能性がある。
GTE規定は2023年で終了。GT3ベースの新カテゴリーが2024年ル・マン/WECに誕生へ
この「現在のGT3をベースにした」新しいカテゴリーは、トップカテゴリーがル・マン・ハイパーカー(LMH)、およびLMDh規定の採用により、複数のマニュファクチャラーが参戦し盛り上がりを見せるタイミングで導入されることになる。
トヨタ、プジョー、ポルシェ、アウディ、フェラーリ、BMW、アキュラはすべて、新たなプロトタイプレースへの参入を公式に表明しており、これらのブランドはすべて、2023年までにトップカテゴリーへの参戦を予定している。
「現段階では、やや時期尚早だ。ハイパーカーに対して我々が持っていたのと同じ目的、つまりコスト削減につながるものでなければならないということだ」と新たなGTカテゴリーについてミルは語っている。
「最大のパラメーターのひとつは、マニュファクチャラーが公式には参入できないカテゴリーを検討することだ」
「我々には(マニュファクチャラーが参入する)ハイパーカーカテゴリーがある。我々は良いバトルを見せたい。主要なトピックのひとつは、マニュファクチャラー、そしてワークスカーが、新たなGTカテゴリーに参入するのを阻止することだ。GTにおける“ル・マンの精神”において、だ」
ミルは将来のGTクラスには「プロのドライバーが含まれる可能性がある」と述べたが、『プロ/アマ』の環境を確保するため、ドライバー・カテゴライゼーションによる参戦要件が適用されるようだ。
コルベット・レーシングのようなファクトリーサポートを受けるGTチームが2024年からどのような形でル・マンに参戦するのかと尋ねられたACO会長のピエール・フィヨンはSportscar365に対し、次のように語っている。
「それはコルベットに訊くべきだ。彼らはアマチュアドライバー、そしてプライベートチームとともに、ここに来ることができる」
「繰り返しになるが、我々は我々が語ったことの精神を維持しなければならない。我々は初期段階にある」
「我々は(カテゴリーの)プラットフォームがどうなるかを知っているが、このプラットフォームを出発点として、新たな進歩へ向け取り組む必要がある」
フィヨンはまた、カテゴリーがひとつのクラスとなるか、または現在のGTEプロ/GTEアマのようにふたつのクラスで構成されるのかについて語るのは「時期尚早だ」と付け加えている。
「我々はどのようなプラットフォームが導入されるかについては明確な答えを持っている」とフィヨン。
「これが主題だ。だが、繰り返しになるが、我々は自分たちの目的に向けて取り組む必要がある。目的はコストというパラメーターだ」
「現在のGTEは非常にコストがかかる。それは我々が望んでいるものではない」
「覚えておくべきは、GTEは2023年限りで終了となり、2024年にはGT3をベースにするということだ。我々は、今年の終わりには最終決定を下す」
■一方、IMSAの“GTDプロ”はワークス参戦が可能
ル・マンとWECはこのようにワークス・エントリーを禁止する将来像を持っているが、一方でIMSAはGTE時代を終えたあとも、『プロ』のレースを続けるという決定に向けて準備を整えている。
IMSAが北米で開催するウェザーテック・スポーツカー選手権は、現在LMGTEマシンを使って争われているGTLMカテゴリーに代わり、2022年からオール・プロのドライバーラインアップで、かつ広範なマニュファクチャラー・サポートを伴う、GT3カーによる“GTDプロ”カテゴリーを導入する。
「我々は彼ら(FIA/ACO)と協力し、我々の戦略について話し合いを続けている」とIMSAプレジデントのジョン・ドゥーナンはSportscar365に対し語っている。
「GT3スペックへと移行するには、極めて適切なタイミングだと感じた。“GTDプロ”が、ワークス参戦を望むマニュファクチャラーやチームのための場所となることを信じている。それがこの業界にとって正しいことであると、我々は信じているのだ」
「我々は、(GTDプロが)現在のIMSAのマーケットにとって正しいものであると信じる。マニュファクチャラーは、誰がワークスGTチームとして参戦したいかをいずれ明らかにするだろう」
「我々はトップカテゴリー(LMHとLMDh)において、コンバージェンス(収斂、収束)に達した。おそらく、GTにおいてもそれができるだろう」
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