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カワサキ「Z125プロ」インプレ・解説(2021年)国内正規モデルを手に入れるならいま! ZのDNAを受け継ぐスポーツ原付二種

掲載 更新 36
カワサキ「Z125プロ」インプレ・解説(2021年)国内正規モデルを手に入れるならいま! ZのDNAを受け継ぐスポーツ原付二種

カワサキの2021年モデルのラインアップで唯一の原付二種・公道走行可能車となる「Z125プロ」。カワサキが誇るZシリーズの末弟として、スポーティな走りとデザインで好評を博している。しかし、2022年度以降の国内導入の予定はない、とカワサキは明言。新車で確実に手に入れるなら、いましかない!
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝/モデル:木川田ステラ

カワサキ「Z125 PRO」インプレ・解説(太田安治)
素直なレスポンスと軽快なハンドリングが楽しい!

2021年注目したい「空冷バイク」SR400/GB350/メグロK3ほか|空冷エンジンの未来はどうなる?

かつて、日本ではオートバイの入門用モデル=マニュアルミッションの50ccスポーツ、というのが定説だった。クラッチやシフト操作を覚え、楽しさと難しさを体感しながら、徐々に排気量の大きなモデルにステップアップしていくのが「王道」とされていた。

価格が手ごろで、維持費も安く、小さな車体ゆえ世間の目が優しいのも利点だったが、国内市場の縮小とともに50ccスポーツが姿を消した現在、代わってその役割を担っているのが125ccのスポーツモデルだ。

Zシリーズの末弟・Z125の日本仕様は4速マニュアルミッション採用のZ125プロ。シリンダーが水平に近い角度にセットされている空冷エンジンや前後12インチのホイールを装備したコンパクトな車体から、かつてミニモタード的なルックスで人気を博したKSR125の後継機種と思うかもしれないが、その内容は別物だ。

Z125プロはインジェクションを採用し、フレームも兄貴分のZと同様に、プリロード調整機構付きのリアショックユニットをオフセットマウントする専用開発品。ボリュームのあるタンク形状やシュラウド、フロントマスクやテールライトの形状もZシリーズと呼ぶにふさわしいデザインになっている。

走り出してすぐ気づくのは、エンジンのピックアップが素晴らしいこと。低回転域でのトルクが豊かで、ゼロ発進が力強い。そこから8000回転までは一気に吹け上がって小気味よく加速し、約10000回転でリミッターが効くまで軽やかに回る。

どの回転域でも不快な振動はなく、レスポンスもエンジンブレーキの効きも自然だから、ストリートユースにピッタリだし、マニュアルミッションを活かしたキビキビ走りにも応えてくれる。

コンパクトな車体を活かしたフットワークの軽さも美点で、前後サスを含めた車体の剛性バランスが高く、タイヤの接地感がしっかり伝わってくる。ライバルとなるホンダのグロムはどっしりと落ち着いた操縦性だが、Zはほぼ同じ車格ながら、軽快でシャープなハンドリングに仕立てられている。

カワサキ自慢のストリートファイター・Zをデフォルメしたような可愛いルックスだが、Z125プロはエンジンフィールやハンドリングにメリハリがあり、ライダーの操作に対する反応が分かりやすいスポーツバイク。思わずヤンチャな走りにチャレンジしたくなるほど元気いっぱいの1台だ。

日本ではこの2021年モデル以降の導入予定はない。新車で確実に手に入れるのなら、今年がラストチャンスとなりそうだ。

カワサキ「Z125 PRO」カラーバリエーション
メタリックフラットスパークブラック

パールナイトシェードティール

【アンケート】 あなたはどちらのカラーが好きですか?
お好きなカラーをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。

元サイトで投票・回答カワサキ「Z125 PRO」ライディングポジション・足つき性
シート高:780mm
ライダーの身長・体重:163cm・42kg

小柄な車格ながら、ライディングポジションはフルサイズモデルと大差なく、窮屈さはない。780mmのシート高はライバルのグロムより30mm高く、車体の重心位置を高くして鋭いハンドリング特性を得ている。

カワサキ「Z125 PRO」各部装備・ディテール解説
[ アルバム : 【写真14枚】カワサキ「Z125 PRO」 はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝/モデル:木川田ステラ

カワサキ「Z125 PRO」主なスペック・価格
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]

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