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【試乗】新型 メルセデスAMG SL43|高レベルでチューニングされた4気筒エンジン。ロングドライブのお供に最適なモデルの1台だ!

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【試乗】新型 メルセデスAMG SL43|高レベルでチューニングされた4気筒エンジン。ロングドライブのお供に最適なモデルの1台だ!

久しぶりに4気筒エンジンを採用したプレミアモデル

メルセデス・ベンツ SLシリーズの歴史は長い。初めて量産モデルが販売されたのが1954年だから、かれこれ70年近い歴史があるグランドツーリングモデルである。

メルセデスAMG SL (現行型)のカタログはこちら

ご存じの方も多いと思うが、SLというのは “Super Leicht(スーパーライト)”を意味しており、元々は軽量スポーツモデルだった。

今回新たに登場した7世代目のメルセデスAMG SLは、アルミ合金製のスペースフレームを採用。上位モデルのスポーツカーのAMG GT ロードスターに比べ、縦方向に40%、横方向に50%も剛性が向上した新世代のフレームである。

先代はメタルトップを採用していたが、新型ではキャンバストップの軽量オープンクローズシステムとなった。この方が、コントラストが明確で、プレミアムなグランドツーリングスポーツ感が強まった。

そして新型SLの特徴として、ロードスターながら2+2のレイアウトをもつこと、パワーユニットに2.0Lの4気筒ユニットが採用されているということが挙げられる。

特にSLに4気筒エンジンが採用されるのは、おそらく1955年から63年まで生産された190SL以来ではないかと思う。

この4気筒の190SLに25年ほど前に乗ったことがあるが、ソレックスが2機装着された重厚なSOHCユニットを載せ、サルーンのような優雅なイメージのモデルであった。

今回試乗したのは、新型SLの中でもよりハイパフォーマンスモデルとなるメルセデスAMG SL43。

搭載される4気筒エンジンのM139は、AMGの理念に基づいて一人が一つのエンジン組み立てており、最高出力は381psを発揮。トルクはなんと48.9kg・mというから、一昔前の2Lエンジンでは考えられない数値である。

キャンバストップを感じさせない快適さ

今回は、都内をはじめ富士、御殿場方面も含めたロングドライブを行った。

まず、ロードスターとしての耐候性であるが、ジャーマントップが素晴らしい仕事をしており、静粛性はクローズドモデルに準じているのではと思うほどだ。

また、高速道路がメインだったが、キャンバストップにありがちな“たわみ”による不快な気圧変化もない。非常に快適なクルージングである。

途中雨に見舞われたこともあったが、クーペに乗っているかのごとく快適であった。

そして注目の4気筒エンジンはレスポンスが良好で、どの速度域からアクセルを踏んでも瞬時に加速する。

それでいて4気筒特有の振動もスポイルするほど、しっかりとチューニングされたユニットだ。

ドライバビリティの良さはメルセデスの真骨頂でもある。だからこそ、今回のようなロングドライブでも疲れないのである。

トランクに中型の旅行鞄を入れて、後席にはジャケットを置き、助手席には手帳とタブレットなどが入ったカバンを置いて、優雅で不自由のない移動を楽しめた。

ステアリングホイールが太めで手の小さな私は疲れやすいと感じたが、強く握らずにワンハンドステアのように支えてコントロールするだけでも十分安心感のあるセッティングだ。

乗り心地は、スポーツカーというよりも少しばかりロール剛性が高いツーリングモデルという印象である。

ロングドライブのお供に最適なモデルのひとつと言えよう。

試乗の際に特に良かったと感じたのが、中高速が連続するコーナーだ。気持ちよくラインをトレースするし、加減速もリニアで制動力と出力特性のあんばいがいい。

欲を言えば9速ATのダイレクト感がよりスムーズであれば、一層ラグジュアリー感を演出できると感じたが、スポーツ性と考えればこのダイレクト感を好む人もいるだろう。

気温5℃前後の寒い富士山周辺をオープンルーフで走らせたが、首元や足元、手に至るまで寒さを少しも感じなかった。

オープンカーは春や秋などの穏やかな陽気の時期に乗るものだと思うが、今回のように開放感とともに頭に冷たい風がかすめた感触は、日常とは異なった体感を得られリフレッシュになる。

このような体感を得られるモデルこそ、特別なモデルという証しではないだろうか。

メルセデスAMG SL(現行型)の中古車を見てみる▼検索条件メルセデスAMG SL(現行型)×全国文/松本英雄、写真/尾形和美【試乗車 諸元・スペック表】●SL43型式4AA-232450C最小回転半径6.1m駆動方式FR全長×全幅×全高4.7m×1.92m×1.37mドア数2ホイールベース2.7mミッション9AT前トレッド/後トレッド1.66m/1.63mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1780kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員4名車両総重量-kgミッション位置コラム最低地上高0.12mマニュアルモード◯標準色オブシディアンブラック、ハイテックシルバー、セレナイトグレー、スペクトラルブルー、ハイパーブルーオプション色アルペングレー、オパリスホワイト、パタゴニアレッド、スペクトラルブルーマグノ(マット)、AMGモンツァグレーマグノ(マット)掲載コメント-型式4AA-232450C駆動方式FRドア数2ミッション9ATAI-SHIFT-4WS-標準色オブシディアンブラック、ハイテックシルバー、セレナイトグレー、スペクトラルブルー、ハイパーブルーオプション色アルペングレー、オパリスホワイト、パタゴニアレッド、スペクトラルブルーマグノ(マット)、AMGモンツァグレーマグノ(マット)シート列数2乗車定員4名ミッション位置コラムマニュアルモード◯最小回転半径6.1m全長×全幅×全高4.7m×1.92m×1.37mホイールベース2.7m前トレッド/後トレッド1.66m/1.63m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1780kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.12m掲載用コメント-エンジン型式139環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆種類直列4気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量70リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量1991cc燃費(WLTCモード)10.8km/L└市街地:7.4km/L└郊外:11.2km/L└高速:13.2km/L燃費基準達成-最高出力381ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm480(48.9)/5000エンジン型式139種類直列4気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1991cc最高出力381ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm480(48.9)/5000環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆使用燃料ハイオク燃料タンク容量70リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)10.8km/L└市街地:7.4km/L└郊外: 11.2km/L└高速: 13.2km/L燃費基準達成-

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みんなのコメント

8件
  • ベンツの直4は吉利汽車のイメージ。
    規制で選択肢が減るって残念だね。
    どこも4発しか無くなったら乗り換えないな。
  • マジで4気筒とかさめる
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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