毎日新車ディーラーを回り「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
今回はトヨタ C-HRのマイナーチェンジ、新型SUV情報を皮切りに、ダイハツがタントに続いて予定している軽自動車のSUV、マツダディーラーで大混乱勃発!? …などなど、遠藤氏ならではの情報が盛りだくさん。
【最大の敵は己にあり!?】 鳴り物入りで登場したけど、最近冴えないクルマたち
その他、セレナや三菱ディーゼル勢の販売動向や今後登場予定の新型車情報を余すところなくお伝え!
●【画像ギャラリー】新型・マイナーチェンジ・販売動向…最新情報が目白押し!!
※本稿は2019年8月のものです
文:遠藤徹/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年9月26日号
■トヨタ新型SUVのティザーキャンペーン開始!
トヨタは8月早々から11月6日に発表、発売する新型コンパクトSUV「A-SUV」(コード名)のティザーキャンペーンを開始しました。販売店に概要を伝え、既納ユーザーを中心に周知徹底を図ろうというものです。
このコンパクトSUVのボディサイズは全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mm。ホイールベースは2525mm。パワーユニットは1L 3気筒ターボのみで、駆動方式は2WDと4WD、トランスミッションはCVTとの組み合わせとなります。
トヨタは11月発表の新型SUVのティザーキャンペーンを実施しているが、その姿は見せていない。サイズはダイハツのコンセプトカー、DNトレックに近い
ボディサイズとパワーユニットから対抗モデルはスズキの「クロスビー」が想定されます。価格は185万~220万円程度に設定される見込みです。トヨタ全系列店扱いとなります。
ダイハツからのOEM供給車でダイハツブランドも設定されますが、ダイハツ店向けのクルマは現段階でまだほとんど情報開示がありません。
トヨタのほうは9月中旬に販社向けの商品説明会を実施し、10月から先行予約の受付をスタートさせる見通しです。
11月6日の発表、発売後、16日と17日の両日には全国一斉に販売店の発表展示会が開催されます。
「A-SUV」は月販5000台規模の量販を目指す戦略モデルとなりそうです。滑り出しでいきなりSUVのトップセラーに浮上する可能性もあります。ダイハツ版のモデルも同日発売となります。
■ダイハツの年末発売の新型軽SUVは「キャスト アクティバ」の後継モデル?
ダイハツが年末にも発売する新型軽SUVはさまざまな情報が流れています。
新規で登場するラフロードテイストの4WDターボなのか、あるいはキャストアクティバの後継モデルか、それともキャストのフルモデルチェンジバージョンなのか?
どちらにせよ、新型タントと同じ次世代プラットフォームのDNGAを採用し、660ccターボと4WDをメインにしたモデルになる見通しです。
ダイハツは軽自動車の新型SUVを発売する予定だが、その詳細はまだわからず。キャストアクティバがフルモデルチェンジする可能性も
現行キャストは2015年9月の登場で、もうすぐ4年が経過し、世代交代してもおかしくないタイミングです。アクティバは7月末に安全装備を充実させた買い得の特別仕様車「VS」を発売しています。
このようなお買い得仕様が発売になると、その車種はフルモデルチェンジが近いのが、ダイハツの商品戦略の通例となっています。
■トヨタ C-HRが10月18日にマイナーチェンジ
トヨタはC-HRを10月18日にマイナーチェンジします。内外装のデザイン変更、新グレード追加、装備の充実化などで商品ラインナップを強化します。
トヨタ CH-R(写真は2019年4月上海モーターショーで披露されたEV型)
主な変更点としては、流れるウインカーをフロント側で廃止してリアコンビランプ側に移すほか、ナビの装備を標準化し、モニターサイズを従来の9インチから8インチに小型化するなどの改良が行われます。それに、1.2Lターボ車にはスポーツ志向の6速MTを追加します。
また、カスタマイズスポーツの「GR-S」を1.2Lターボ車、1.8Lハイブリッド車に設定します。専用スポーツシートを装備し、アルミホイールは標準車の18インチから19インチにサイズアップ、それにスポイラーの大型化などで見栄えをよくします。
事前予約は9月上旬から受付をスタートさせます。
■2020年5月はトヨタ商品ラインナップ再編の重要期に
トヨタは2020年5月に全系列店でトヨタ全車の併売を全国規模に拡大しますが、これにともない、商品ラインナップの再編にも取り組む方針のようです。
今秋の9月17日にフルモデルチェンジするカローラは当初カローラ店専売でスタートしますが、2020年5月には全系列店扱いに移行します。この際に小型セダンのプレミオ/アリオンの2020年内廃止を表明する方向で調整しています。
さらに、このほぼ同時期に現在ある姉妹車を1本化する方針も明らかにします。
東京地区のメーカー資本は「トヨタモビリティ東京」に統合しましたが、ほかの地場資本が多い地域は「トヨタモビリティ」に商号を統一しても企業統合せずに別会社を存続させることから、トヨタ販社同士の競合は一段と激化することも予想されます。
トヨタは2020年5月に全国の販売店ですべてのトヨタ車が買えるようになる。また、このタイミングでプレミオ/アリオンの廃止や姉妹車の統合が明らかになりそうだ
■グローバル車名への変更に戸惑うマツダ店の各販社
マツダは、乗用車の車名をグローバルで使っている数字の名称に切り替えていますが、これに対して販売現場のマツダ店は戸惑いを隠せない状況にあります。
「来店客はマツダ2(デミオ)とCX-3を間違えたり、CX-3のフルモデルチェンジがCX-30であると勘違いしたりしている。
マツダ CX-30
当分は周知徹底に時間がかかりそうだ」と、営業マンは一様にコメントしています。
販売実績は「マツダ2とマツダ6は小幅改良だから売れゆきはあまりよくない。
マツダ3はフルモデルチェンジだから多少引き合いが多いが、SKYACTIV-Xモデルは価格が高いので売るのが難しいかもしれない」と不安な顔を見せています。
■三菱はディーゼル乗用車が絶好調で倍増の勢い
三菱自動車のディーゼル乗用車が好調な販売推移を見せています。
2月にデリカD:5をビッグマイナーチェンジし、6月にはエクリプスクロスにデリカD:5と同じ2.3Lディーゼルターボ車を加えたのがその要因です。
好調な売れ行きを見せている三菱 デリカD:5(上)とエクリプスクロス
7月の登録実績はディーゼル乗用車トータルで1791台となり、これは前年同月に比べて98.8%増の2倍近い伸びになっています。
これによって同社登録乗用車のディーゼル比率は52.3%と半分を突破し、はじめてガソリン車を上回りました。
■2020年レクサスの新型車はISのビッグマイナーチェンジのみ?
レクサスの販売店筋によると、「2020年の新商品展開は、中盤に実施されるISのビッグマイナーチェンジのみになる見通し」とのことです。
レクサス IS
このマイナーチェンジは内外装のデザイン変更が中心になり、最近のレクサス車に見られる、より派手な大型フロントグリルで見栄えをよくする予定です。メカニズム面の手直しはありません。
なお、今夏もイヤーモデルの小変更を予定しています。
■マイナーチェンジしたセレナの販売が好調なスタート
8月1日にマイナーチェンジしたセレナの販売が、好調なスタートを切っています。売れ筋はハイウェイスターの上級グレードで、約半分はe-POWERで占めています。
日産 セレナ(写真はフロントを大幅に刷新したハイウェイスター)
8月中旬現在の納期は10月に入ってからで、登録は消費税引き上げ後になります。
販売店によっては従来モデルの在庫がかなり残っている店舗もあり、こちらは40万円引き以上の大幅値引きが可能となります。
マイナーチェンジ後のモデルの値引きは20万円以下に引き締めています。
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