積載に便利なキャリアにも注目
インテックス大阪で開催された「大阪オートモーターサイクルショー2019」で、ホンダではソロキャン(独りキャンプ)シーン、ヤマハでは自然をイメージさせるグリーンカラーにラッピングしたアクティブな仕様のバイクを展示するなど、アウトドアを意識させる展示をするブースが意外に多かった。そこでアウトドアライフのパートナーとして楽しめそうな7台をピックアップしてみた。
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ホンダ400X
カテゴリーとすれば400ccのロードスポーツ・バイクだが、純正アクセサリーのサイドパイプやフォグランプ、社外パーツのエンジンガードとエンジン/サイド/タンク・バック、さらにM+S(マッド&スノー)タイヤを装着することでアクティブなイメージに。いかにも男の一人キャンプというディスプレイがされていたのも印象的だった。
ヤマハ・ツーリングセロー
250ccのオフロードバイク『セロー』に優れた積載性と機能性を高める装備をプラスしたアクセサリーパッケージ。展示車は、ショー用としてグリーンの迷彩柄のラッピングを施していた。大きなハンドルガード、アンダーガードは、未舗装の林道を走行するには最適。フォグライトも装着され、アウトドアを楽しみたくなる雰囲気満載だ。 さらに大型のキャリアが旅行に出かけたくなる気持ちをかき立てる。その作りもしっかりしているので、大きな荷物を積んでオフロードを走っても安心。
ロングツーリングを快適にするのがパフォーマンスダンパー。フレームに装着することでエンジンの振動を抑制し、路面からの入力をいなすなどライダーの疲労軽減になる装備だ。
ヤマハ・トリシティ155
ヤマハ独自のフロント2輪のスクーター。展示車は155ccエンジンを搭載するため、高速道路の走行可能で原付2種の125ccバイクより格段に行動半径が広がりそう。グリーンの迷彩柄はショーモデル限定だが、リヤキャリヤやプロテクションマルチパイプといったアクティブなアイテムは、市販化を視野に入れた参考出品という。 ハイスクリーンやリヤに搭載するバッグなどは、市販されたもの。3輪バイクの安定感は、ビギナーやシニアリターンライダーにも乗りやすく、気軽に旅に出かけられそうな一台だ。
TVS・XL100
”フィッシングスタイル”と称してカスタムバイクとしてリヤキャリアに釣り竿やルアーを積んで、ヘッドライトの上にバッグを装着するのは『XL100』というインド製バイク。打倒ホンダ・スーパーカブというだけあって、見るからにタフなイメージ。ゴツめのキャリアにコンテナボックスが似合ってしまうところに親近感が湧いてくる提案だ。 ちなみにTVSというメーカーは、日本のスズキ二輪と合弁でTVSスズキとして20年間、インドでバイクを生産していたという(現在はBMWと提携)。そして、驚きなのが、ベース車のXL100(100ccエンジン)の価格で、なんと13万9000円(イベント価格は12万9000円)。ちなみにホンダ・スーパーカブ110(110cc)は30万円弱、50ccモデルでも25万円強という価格と比較すれば、その手頃さがご理解いただけるだろう。
ホンダ・クロスカブ110 くまモン バージョン
ホンダ・スーパーカブのパワーユニットを共有する原付レジャーモデル。電子制御式燃料噴射システムを採用し、環境面と低燃費性能、豊かな低・中回転域トルクを実現する110ccエンジンを搭載する。シリーズには原付免許で運転できる50ccモデルもラインアップし、オフロードも走れそうなブロックタイヤを装着。展示車は、新たに追加された『くまモン バージョン』だ。
リヤにはスーパーカブ同様、大型キャリアを装備し、ヘッドライトガードはキャリアとしても使えそうな造形。雄大な自然の周辺をツーリングするトレッキングバイクとして登場した同社のCTシリーズ(ハンターカブ)を彷彿させる。
ホンダ・スーパーカブC125/C110
ホンダは、市販予定車の125ccエンジンを搭載したスーパーカブC125のほか、110ccエンジンのスーパーカブC110ストリートも展示された。以前は、ビジネスバイクとして使用されていたが、近年は『ストリート』という一般ユーザーをターゲットにしたモデルも登場。タフネスなバイクゆえ、キャンプ用品などを積んで出かけるにはピッタリだろう。
C110より排気量を15ccアップさせたC125は、加速や巡航性能を向上。デザインはレトロだが、ディスクブレーキやスポークホイールを採用するなど、スポーティな一面も匂わせる。
また、スーパーカブC110ストリートは、カラーリングを一新し、レトロ感のあるデザインをオシャレに際立たせた。原付免許でも運転できる50ccエンジン搭載のC50も設定されている。
ホンダ・モンキー125
初代モデルは折りたたみ式ハンドルで、クルマのトランクに積んでいけそうな50ccコンパクトバイクだった『モンキー』 。最新モデルは125ccエンジンを搭載し、コンパクトな車体ながら走る楽しさを追求したレジャーモデルへと大幅な進化をみせた。
オフロード風タイヤに前後ディスクブレーキ、倒立式フロントフォークなど、郊外ツーリングも楽しめるスペックを採用する。
【番外編】自衛隊・オート
自衛隊ブースには偵察用オートバイを展示。通称『オート』と呼ばれ、カワサキ製250ccエンジンを搭載するデュアルパーパスモデル『KLX250』がベースのようだ。無線機を搭載する専用キャリアと無線機フォルダーを装備。リヤのキャリアは明らかに市販仕様とは異なり、大きく頑丈そうだ。 偵察用ということもあり、夜間時の走行に目立たないようにするため、ヘッドライトなどの照度調整機能付き。4段階で明るさを変えられる。さらにヘッドライトなどの灯火類にはカバーを施したり、転倒しても各部が壊れにくいようにするガード類など、タフな設計はオフロードを走るユーザーには参考になるかもしれない。
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