2月24~26日、スーパーバイク世界選手権(SBK)の2023年シーズン開幕戦オーストラリアラウンドがフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)がレース1、スーパーポール・レース、レース2のすべてで優勝を飾った。
■レース1:ウエットのレースでバウティスタが勝利
シーズンの口火を切るオーストラリアラウンドのスーパーポールでは、トプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハ・プロメテオン・ワールドSBK)がポールポジションを獲得する。2022年チャンピオンであり、ゼッケン1をつけて2023年シーズンに挑むアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)は2番グリッド。3番グリッドには2022年スーパースポーツ世界選手権(WSS)チャンピオン、SBKルーキーのドミニク・エガーターが並んだ。ジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)は2列目4番グリッドからのスタートである。
【順位結果】2023SBK第1戦オーストラリア 決勝レース2
レース1は気温20度、路面温度24度のウエットコンディションとなった。ホールショットを奪ったのは2番グリッドからスタートしたバウティスタ。2番手にレイが続いてバウティスタを追い、1周目にレイはバウティスタをかわしてトップに立った。
2番手に後退したバウティスタの後ろには、少し離れて3番手のアレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)、4番手のラズガットリオグル、5番手のアンドレア・ロカテッリ(パタ・ヤマハ・プロメテオン・ワールドSBK)が続く。
トップを走るレイは、じわじわと2番手のバウティスタを離しつつあり、その差は1秒から1.5秒ほどで維持されていた。また、バウティスタと3番手のロウズとの差も開いており、さらにロウズは5周目にラズガットリオグルにパスされて4番手に後退。ラズガットリオグルが3番手に浮上した。
8周目に入るころ、バウティスタがレイとの差を詰め始める。1秒以上あったギャップは1秒を切った。10周目、左の高速コーナーである3コーナーでバウティスタがレイに並び、立ち上がりでトップを奪う。レイはしばらくバウティスタを逃すまいとしていたが、ふたりの差は開いていった。
このころ、3番手を走っていたのはラズガットリオグルだが、レイとの差は大きく、トップ3はそれぞれ単独走行。4番手はロウズ、5番手はロカテッリで、こちらもややギャップがある状況だった。しかしロウズは15周目の2コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わっている。
バウティスタは中盤からトップを譲ることなく、開幕戦レース1で優勝を飾った。2位はレイ。レイにとってはこのオーストラリアラウンドのレース1が、SBKにおける378回目のレースとなり、トロイ・コーサーの377回の出走記録を上回った。
3位はラズガットリオグルが獲得し、2022年シーズンのランキングトップから3位までの3人が表彰台に立った。4位にはロカテッリ、5位にはアクセル・バッサーニ(モトコルサ・レーシング)が入っている。
■レース2:ドゥカティがワン・ツー
日曜日は前日から一転、晴天となった。ドライコンディションで行われたスーパーポール・レースは、バウティスタが優勝を飾った。2位はバウティスタのチームメイト、マイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、3位はラズガットリオグルが獲得している。レイは7位だった。
スーパーポール・レースの結果により、レース2のポールポジションはバウティスタ、2番グリッドはリナルディ、3番グリッドはラズガットリオグル。レイは3列目7番グリッドに並ぶことになった。
レース2は気温21度、路面温度39度のドライコンディション。ポールポジションスタートのバウティスタがトップに立ち、2番手にリナルディがつける。3番手に続くのは5番グリッドからスタートしたロカテッリ、4番手にバッサーニ。3列目からスタートしたレイは1周目を終えて6番手だったが、2周目でラズガットリオグルをかわして5番手に浮上した。
バウティスタは2周目にファステストラップを記録して、トップを快走していた。チームメイトであるリナルディが2番手を走るが、ギャップは広がりつつあった。2番手のリナルディ、3番手のロカテッリの後方で追い上げていたのがレイだった。
レイは5周目にバッサーニをパスして4番手に浮上。だが、同時にラズガットリオグルもバッサーニをかわしてレイの背中を追っていた。6周目の時点で、3番手のロカテッリと4番手のレイとの差は約1秒。4番手のレイから8番手のイケル・レクオーナ(チームHRC)までが連なって周回を重ねる状況だ。
トップ3のライダーがそれぞれ単独走行となっているのに対し、4番手争いはし烈なものとなった。特に4番手のレイ、5番手に浮上したロウズ、6番手のラズガットリオグルは僅差のポジション争いとなる。10周目にはロウズが1コーナーの深いブレーキングでレイをパス。だが、接戦は続いた。ここにフィリップ・エッテル(チーム・ゴーイレブン)やバッサーニ、レクオーナが加わらんとし、4番手争いは混戦を極めた。
激しい争いが続く中で迎えた17周目、4コーナーに入った瞬間、6番手を走っていたロウズのフロントが切れ込んだ。ちょうどそのアウト側にいたラズガットリオグルを巻き込み、転倒。グラベルには砂ぼこりが上がり、緑と青のマシンが転がる。ふたりはここでリタイアとなった。
ロウズとラズガットリオグルが脱落し、終盤の4番手争いは落ち着きを見せた。4番手をキープするのはバッサーニ。5番手にはエッテルが浮上。レイとレクオーナが6番手争いを展開しながら最終ラップに入った。
トップを走るバウティスタはポール・トゥ・ウインで優勝し、オーストラリアラウンドの3レースすべてで勝利を飾った。2位はリナルディで、Aruba.it レーシング-ドゥカティがスーパーポール・レースに続き、ワン・ツーを果たしている。3位はロカテッリが獲得した。
4位争いを制したのはバッサーニ。5位はエッテル、6位はレクオーナだった。レイは最終ラップに後退して8位。7位にはルーキーのエガーターが入っている。
スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、土曜日のレース1が転倒によって赤旗中断となり、その後、再開されたレースでニッコロ・ブレガ(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)が優勝を飾った。ブレガにとってのWSS初優勝であり、ドゥカティにとっては2005年以来のWSSでの勝利となった。2位はニコラス・スピネッリ(VFTレーシング・ヤマハ)、3位はジョン・マクフィー(ヴィンチェ64・byプチェッティ・レーシング)だった。
日曜日のレース2では、ブレガを含む3人のライダーがトップ争いを展開。残り5周でコース上に野鳥が侵入したため赤旗中断となり、全周回数の3分の2を終えていたことから、レースは終了となった。優勝はブレガ、2位はステファノ・マンジ(テンケイト・レーシング・ヤマハ)、3位はジャン・オンジュ(カワサキ・プチェッティ・レーシング)が獲得した。
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