■マツダの「隠れ名車」が帰ってきた!
マツダは2024年8月3日に「マツダミュージアム」(広島県府中町)で、毎月恒例となっている土曜日特別開館を実施するとともに、「ベリーサ」の特別展示イベントを開催します。
展示されるベリーサとはどのようなクルマなのでしょうか。
【画像】超カッコイイ! これがマツダの「小さな高級車」です! 画像で見る(43枚)
ベリーサは2004年6月に発表された5ドアハッチバックです。
車名のベリーサ(verisa)とは、イタリア語で「真実」を意味する「verita」と、英語で「満足」を意味する「satisfaction」を併せ、「真の充足」という意味を持たせたもので、上質さやこだわりを持つ人をターゲットにしたといいます。
ボディサイズは全長3975mm×全幅1695mm×全高1530mm、ホイールベースは2490mm。
パワートレインは1.5リッターガソリンエンジン+4速ATのみで、駆動方式はFFのほかに、悪路での緊急脱出用駆動用モーターを後輪に組み合わせる「e-4WD」をラインナップしました。
そんなベリーサの最大の特徴は、「小さな高級車」といっても過言ではないほどに内外装の質感を高めた点です。
エクステリアは伸びやかなラウンドシェイプを基調とし、上質感や高密度感を際立たせたせ、スマートな外観を表現。Aピラーはブラックアウトさせ、落ち着いた雰囲気を持たせています。
上級グレードではドアハンドルやフォグランプベゼルなどの各部にメッキ加飾をあしらうなど、当時販売されていた国産コンパクトカーのなかではかなり高い質感を持っていたのです。
インテリアは広い室内空間に端正なデザインのパネルを採用するなど、エクステリア同様に高級感をアップ。加えてハーフレザーシートやウッド調パネルを装備するパッケージオプションも設定しました。
このほか、シート骨格はミディアムセダン「アテンザ」と同様のものを採用し、フロアパネル構造やウインドウガラスの厚みなどを変更することで、静粛性にも配慮されています。
また、ベリーサは2015年末の販売終了までの長いモデルライフのなかで、幾度かの改良を実施されましたが、ほぼ毎回にわたって内装の仕立てにも手が加えられ、質感がさらに高められていました。
内装色だけでみても、2005年6月ではベージュが追加、2006年ではブラック&ブラウンを追加、2010年でもコーラルブラウンおよびブラック&サンドを追加するなど、当時のコンパクトカーではまだ珍しかったシックなカラーを数多く用意。
さまざまな特別仕様車も用意され、2005年12月発売の「ブラウン コレクション」では、ダークブラウンのハーフレザーシートを装備。
2011年11月発売の「クラッシー スタイル」では、サンドベージュの専用インテリアをあしらうなど、豪華な仕様としたモデルもありました。
モデル末期の2015年4月に登場した「ノーブル・クチュール」では、刻印およびステッチ入り専用ワインレッドレザーシート、レッド合皮のドアトリム、ステッチ入り本革ステアリングなどを専用装備。
元々高級感の高いベリーサですが、インテリアにレザーを多用しさらに豪華に仕上げています。
一般的なコンパクトカーでは満足できない、上質さへのこだわりを持つユーザーに支持され、ベリーサは11年間もの間ラインナップされ続けました。
※ ※ ※
今回の土曜日特別開館では、ベリーサが登場して20周年を迎えることから、特別展示に加え、開発主査の清地 秀哲氏とチーフデザイナー 栗栖 邦彦氏による特別トークセッションが開催されます。
このほか、夏休みシーズンに合わせ、モーター工作体験やマフラー教室、圧縮着火体験などの企画も予定されています。
なお、8月の土曜日特別開館は事前予約が必要で、午前と午後の2部制です。定員は各部350名で、7月1日から8月1日まで申し込みを受け付けます。
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みんなのコメント
4速ATはさすがに時代遅れで、6速ATが載るならこのまま作り続けて欲しかったくらいよく出来たクルマでした。
DE系を飛び越えDJ系に乗り換えましたが、
進化の度合いはしっかり感じられます。
Fordと一緒にクルマ使った経験は血となり肉となってるなと感じます。
スタイリング重視で狭くなったけど、後席はあまり必要でなくなったので不満は全くないです。
復活して!