1990年代にDOHC4バルブがとペントルーフ型燃焼室が標準フォーマットとなった時点で、ガソリンエンジンは登場から100年後にして完成形に至った。その後過給機の使い方やダウンサイジング技術は進んだものの、エンジンの基本は何も変わっていない。変わったように見えるとすれば、それは「可変技術」が進んだからだ。TEXT:三浦祥兒(MIURA Shoji)
きっかけは70年代のマスキー法に端を発する排ガス規制だ。それまでの回転数や負荷にかかわらず空気量の成り行きで燃料供給を行うキャブレターでは、触媒による排ガス浄化が成り立たなくなった。
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