現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「車中泊」も可能なコンパクトミニバン!? デビュー6年の「フリード」がライバル刷新後も支持される3つの理由とは

ここから本文です

「車中泊」も可能なコンパクトミニバン!? デビュー6年の「フリード」がライバル刷新後も支持される3つの理由とは

掲載 15
「車中泊」も可能なコンパクトミニバン!? デビュー6年の「フリード」がライバル刷新後も支持される3つの理由とは

■「車中泊」から「スポーツ」まで! 幅広いラインナップは大きな強み

 ホンダのコンパクトミニバン「フリード」は、2代目となる現行型が2016年9月にフルモデルチェンジし、すでにデビューから6年以上が経過していますが、依然として好セールスを維持します。
 
 フリードがいまも人気を集める理由について紹介します。

【画像】コンパクトなのに「寝れる」!? ホンダのロングセラー「フリード」を写真で見る(36枚)

 クルマというものは常に進化を続けており、大概のモデルは登場から2年前後で比較的大きめなマイナーチェンジを実施し、5年前後で新型にフルモデルチェンジを果たすというサイクルを続けています。

 なかには長期間フルモデルチェンジを実施せずに販売が続けられているモデルも存在しますが、それは商用車であったり、ラインナップから消すほど売れてないわけではないけれど、フルモデルチェンジするほど人気でもない、という微妙な位置のモデルであったりすることがほとんどです。

 しかし登場から早6年以上が経過し、完全にモデル末期となっているホンダ フリードに関しては未だに安定した人気を保っており、2022年上半期(1月~6月)の販売台数ランキングでは6位、2022年後半に入ってもトップ10前後をキープし続けているのです。

 現在販売されているフリードは2世代目となっており、直接的なライバルは2022年8月に3代目へとフルモデルチェンジを実施したばかりのトヨタ「シエンタ」となります。

 パワートレインは、1.5リッターのガソリンとハイブリッドというラインナップ。

 3列シート・6人/7人乗り仕様のほか、2列シート・5人乗り仕様の「フリード+(プラス)」が用意される豊富なバリエーション展開は、いまだに人気となっている大きな要素のひとつといえるかもしれません。

 フリード+は単に3列目シートを省いただけではなく、2列目シートがダブルフォールダウン機構を備えたものへと変更され、荷室のフルフラット化が可能となっているほか、ユーティリティボードを使うことでセミダブルサイズのマットレスを敷くことができるほどの広大なスペースを実現しています。

 またリアゲートの形状も通常モデルとは異なり、バンパーレベルから大きく開くことができるようになっているため、荷室の床もさらに低く拡大され、車中泊を含めたアウトドアアクティビティを楽しんでいるユーザーから安定した支持を集めているのです。

 一方新型となったシエンタにも2列シート・5人乗り仕様は存在しているものの、フリード+ほどアウトドアアクティビティに特化したものとはなっていないため、必然的にフリード+に人気が集まる形となっているといえるでしょう。

 さらに、フリードにのみ設定されているものもあります。

 それはスポーティなコンプリートモデルである「Modulo X(モデューロエックス)」です。

 ミニバンの使い勝手の良さや快適性を損なうことなく、意のままに操る走りを追求したモデルで、かつてスポーツモデルで腕を鳴らしたユーザーにはうってつけの仕様。

 ガソリン車が295万200円から、ハイブリッド車が325万6000円からとお値段は少々張りますが、専用パーツを量産段階で組み込むことで結果的に後からパーツを装着するよりも安上がりとなるだけでなく、通常モデルと同じメーカー保証が備わるという点も魅力となっています。

■絶妙な価格設定や納期の面でもライバルに勝る「フリード」

 クルマとしての魅力もライバルの新型シエンタに引けを取らないものとなっているフリードですが、ふたつ目の重要な要素として、価格設定の絶妙さも挙げられます。

 現在のフリードのラインナップは装備充実の「G」系と、アウトドアスタイルのクロスオーバー風加飾をまとった「クロスター」系、そしてコンプリートカーの「Modulo X」という3グレード展開(以前あったエントリーグレードの「B」は廃止)。

 加えて、2022年6月におこなわれた一部改良の際に、「G」系をベースに内外装にブラックのアクセントを追加した特別仕様車の「BLACK STYLE」も新たにラインナップされています。

 装備も充実している「BLACK STYLE」のハイブリッドモデルの価格は、7人乗り仕様で272万1400円。

 対する新型シエンタのハイブリッドモデル「HYBRID Z」は291万円と、およそ20万円の価格差があります。

 さらにフリードはモデル末期ということで値引き額も期待できることから、ナビなどを含めた支払総額でもフリードの方が有利になるケースが多く、価格にシビアなファミリー層からも支持を集めているといえるでしょう。

 そしてここ数年、半導体不足や海外からの部品調達の遅れにともなう納期遅れが深刻化するなかで、フリードは比較的早い納期となっている点も3つ目の大きな要素となります。

 トヨタやホンダは、各社の公式サイト上で「工場出荷時期目処」を公開しています。

 そこで新型シエンタは「詳しくは販売店にお問い合わせください」とだけ記載があり、長納期化が進んでいる様子が伝わりますが、そもそも一部の仕様は発売が遅れ、2023年4月以降の生産予定となっています。

 なお一部のトヨタ販売店では自社の公式サイト上で納期目安を紹介していますが、早いものでガソリン車が3か月以上、ハイブリッド車では半年から1年以上とあり、仕様やグレードによって納期もまちまちである様子がうかがえます。

 これに対しフリードは、一部の販売店では即納可能な在庫があるほか、新規発注でも仕様によっては2か月程度で納車が可能となっている点も、クルマがすぐに必要となったユーザーにとって大きなアドバンテージとなっていることは間違いありません。

 このようにクルマ本来の魅力に加えて、価格や納期といった要因も人気を後押ししているフリードは、ユーザーはもとより、世界情勢の影響などもあって売りたくてもクルマを売ることができない販売会社にとってもありがたい存在となっているようです。

こんな記事も読まれています

え、また廃止なの!? [新型ソリオ]ストロングハイブリッド終売宣言は大正解!?!?
え、また廃止なの!? [新型ソリオ]ストロングハイブリッド終売宣言は大正解!?!?
ベストカーWeb
まるで[ラリー車]! 三菱 [アウトランダーPHEV]が最高のクルマに進化した件
まるで[ラリー車]! 三菱 [アウトランダーPHEV]が最高のクルマに進化した件
ベストカーWeb
オールトヨタ製になるぞ!!!!!! 新型[スープラ]は新開発の2L直4ターボ+ハイブリッドが濃厚か!?
オールトヨタ製になるぞ!!!!!! 新型[スープラ]は新開発の2L直4ターボ+ハイブリッドが濃厚か!?
ベストカーWeb
全幅1.97mはデカすぎた!? 中身はよかったけど新規市場開拓ならず? 生産終了した[グランエース]に販売現場が思うこと
全幅1.97mはデカすぎた!? 中身はよかったけど新規市場開拓ならず? 生産終了した[グランエース]に販売現場が思うこと
ベストカーWeb
冷静貫徹のサービスパーク/贅沢すぎるデモラン/多くの著名人も来場【ラリージャパン写真日記最終回】
冷静貫徹のサービスパーク/贅沢すぎるデモラン/多くの著名人も来場【ラリージャパン写真日記最終回】
AUTOSPORT web
[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
ベストカーWeb
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
Auto Messe Web
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
乗りものニュース
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
AUTOSPORT web
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
くるまのニュース
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
AUTOSPORT web
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
Auto Messe Web
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
AUTOSPORT web
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
AUTOSPORT web
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
AUTOSPORT web
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
くるまのニュース
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
AUTOSPORT web

みんなのコメント

15件
  • 車中泊どころか屋外で寝るキャンプもしない
  • ・豊富なバリエーション展開
    ・価格設定の絶妙さ
    ・比較的早い納期
    …以上、支持される3つの理由でした
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

250.8343.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0389.9万円

中古車を検索
フリードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

250.8343.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0389.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村