5月に開催された世界耐久選手権(WEC)第3戦スパ6時間レースの結果は、フェラーリの不服申し立てがFIA国際控訴裁判所によって却下されたことでようやく確定した。
このレースでは、フェラーリがワンツー体制でレースをリード。しかし、アール・バンバーが駆る2号車キャデラックがLMGT3車両とケメル・ストレートで絡んで大クラッシュを喫すると、レースは赤旗中断となった。
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フィニッシュまで残り2時間というタイミングでの中断だったが、バリア修復に時間がかかったことでフィニッシュ予定時刻だった現地時間19時より前のレース再開はできなかった。
だがレースはそのまま終了とはならず、19時10分に再開。そこから1時間44分のレースを行なった。そしてこれにより、赤旗中断の直前にピットインしていたポルシェ勢(JOTAの12号車とファクトリーチームの6号車)が大きく得をする形となり、12号車がトップチェッカー。フェラーリ勢は3位、4位となってしまった。
フェラーリはレース終了後に、スチュワードの裁定と暫定結果に対する抗議を提出したのだが、FIAの国際競技規約では「審査委員による裁定を抗議の対象とすることはできない」としており、抗議は棄却される形になった。しかしフェラーリは諦めず、その翌週に上訴権を行使していた。
先週ジュネーブで行なわれた審理の後、火曜日に発表された法定の決定によって、ウィル・スティーブンスとカラム・アイロットがドライブしたハーツ・チームJOTA12号車ポルシェの優勝が正式なものとなった。
裁判所は、フェラーリAFコルセのファクトリーチームによる当初のゴール予定時刻を超えてレースを再開させたことに対する抗議をスチュワードが却下したことを支持した。
フェラーリの抗議がFIA国際競技規則に定められたレース後1時間以内の制限時間をオーバーして行なわれたものであることから、該当するスチュワードの決定は「最終的かつ拘束力のある」モノだと判断された。
さらに裁判所は、「フェラーリの申し立ては、スチュワードの決定がレギュレーションに違反しているという主張のみに基づいているため、却下されなければならない。その結果、暫定結果を正式結果とする」と付け加えている。
また、抗議手続きはある競技者がレギュレーション違反の疑いがある他の競技者に異議を申し立てることを認めるものだと指摘。一方で裁判所は、スチュワードの決定には異議を申し立てることができないことを理由にスチュワードが「単に抗議を却下するのは間違っている」とし、だからこそ暫定結果への抗議は競技規則に記されていると述べた。
そして裁判所は「管轄のスポーツ当局(FIAを意味する)に対し、この裁定がもたらす結果を適切に導き出すよう」命じた。
これは、WECの競技規則の中で「スチュワードは設定されたレースタイム(the race time)を停止および/または変更することができる。これは競技時間(the time of the competition)を超えてはならない」とする、多くの人々から曖昧だとみなされている条項について言及したものだろう。
スパのスチュワードはこの”競技時間”を、レース実施が予定されていた時間(現地13~19時)ではなく、レース時間と解釈したのだ。
フェラーリは、抗議の動機の少なくとも一部は、レースを前代未聞に延長する根拠となったルールの明確化を達成するためだったと主張している。
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