ここ数戦は苦しい戦いを強いられてきたレッドブルだが、今季のマシンRB20に適しているとされるカタルニア・サーキットでのスペインGPを迎え、本来の力を取り戻すというのが大方の見方だ。
しかしレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2024年シーズン序盤にチームが見せたような支配的な展開にはならないと、ライバルの台頭を警戒した。
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RB20はバーレーンGPや日本GP、中国GPで圧倒的な強さを見せていたが、ここ数戦はバンピーかつテクニカルなサーキットでライバルの接近を許した。しかしスペインGP以降は、オーストリアGP、イギリスGPの3連戦を皮切りに、伝統的なサーキットでの本格的なヨーロッパラウンドに移る。
フェルスタッペンは低速から高速まで様々なコーナーを兼ね備えたカタルニア・サーキットへ戻れることにワクワクしていると認めつつも、レッドブルがシーズン序盤のような強さを発揮できるとは考えていないと語った。
「シーズン序盤のようにはならないと思う」とフェルスタッペンは言う。
「このコースは基本的に、僕らのマシンにもう少し適しているはずだから、もちろんワクワクしている」
「みんながかなり追いついてきているのも分かっているし、みんな自信があるはずだ。でもここ数戦のサーキットと比較すれば、このコースは僕らにとってより良いサーキットになるはずだ」
「それでも、僕らは正しいウインドウの中でしっかり機能させる必要がある」
フェルスタッペンは前戦カナダGPで、フリー走行2回目でのパワーユニットトラブルもあり、チームが今年は以前ほどレース週末でマシンを最適化できていないと不満を口にしていた。
ただフェルスタッペンはチーム内に余計な緊張感があるという見方を否定。スペインGPでは完璧なレース週末を送ることができると自信を見せた。
「緊張感はない。僕らは常に良い結果を出したいと思っているし、他のチームも全力で攻めていることも知っている。だから、いつものように良い週末を過ごしたい」とフェルスタッペンは語った。
「計画通りにいかなくても、大げさではなく、もっと良くなるよう努力し続けるだけだ」
「ただ、グランプリ初日は毎回異なる種類の小さな問題が発生して、少し難しくなっていた。だから、この週末はクリーンなスタートを切ることが必要だ。それが大きな助けになると思うし、僕らはそのために全力を尽くしている」
フェルスタッペンの言葉通り、スペインGP初日は混戦模様。フェルスタッペンはアタックで伸び悩み、FP2を5番手で終えている。
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