いまや日本国内の新車販売の約4割を占めるという軽自動車。地方によっては、5割にも達するともいわれ、高い需要を背景に、各メーカーとも力の入ったモデルをラインナップさせている。そのため、どのモデルも商品力が非常に高く、甲乙つけがたい状態だ。
サイズはどれも近しい軽自動車を選ぶ際のポイントには、見た目のほか、スライドドアか否か、積載能力、収納の充実度等々が考えられるが、今回は、「走って楽しい」というポイントで、5台の軽自動車をご紹介しよう。
どう買えば一番早く納車? 転売ヤーが買う前に買っておきたい新車たち!
文:吉川賢一
写真:SUZUKI、DAIHATSU、ベストカー編集部、ベストカーWEB編集部
【画像ギャラリー】ハンドリングが楽しいクルマから、イージードライブが楽しいクルマまで!! 走って楽しい!! おすすめの軽自動車たち
機敏なハンドリングが楽しい「ホンダN-ONE RS」
Nシリーズのなかでもクルマ好きの心をくすぐる「異端児」的な立ち位置を担うN-ONEは、ナンバー付きのワンメイクレース「N-ONEオーナーズカップ」が2014年から毎年開始されるほど、スポーティな面を持ち合わせている軽自動車。2020年11月のフルモデルチェンジで登場した、スポーツグレードの「RS」の6速MTが、筆者が特にお勧めしたいモデルだ。
軽ターボは絶対的なエンジントルクが小さい分、速度を上げるには、2、3、4速と、矢継ぎ早にシフトチェンジをする必要はあるが、それがまた楽しい!!
インパネから生えたシフトノブは小ぶりで、手のひらで覆いつくせる程のサイズ感。「ガチッ」としたフィールのシフトは、操作感がはっきりとするため、非常に好ましい。リッターカーのスポーツモデルと比べて絶対的なエンジントルクが小さい分、速度を上げるには、2、3、4速と、矢継ぎ早にシフトチェンジをする必要はある。
その都度聞こえるエンジンの「グォー」というサウンドも、同じエンジンのはずのCVT版とは全く異なり、荒々しさが逆に心地よい。
しかも、軽のMT車として初となるACCとLKASを採用。マニュアル車最大の懸念である「坂道発進」が、E-PKBのオートブレーキホールド機能によって安全・安心にできるのも、うれしいポイントだ。
N-ONEのメーターの端から助手席まで伸びたインパネのデザインは、シンプルでいて非常にすっきりとした印象がある。インパネから生えたマニュアルのシフトノブも良い位置にあり、操作がやりやすい
パワフルな走りが楽しい「スズキアルトワークス」
1987年に誕生した初代アルトワークスは、3気筒4バルブDOHCインタークーラーターボを積んだホットモデル。
排気量550ccながらも、軽として異例の64psものハイパワーエンジンを搭載し、専用チューニングが施されたサスペンションや、当時、クラス初の13インチ65タイヤ、大型フォグランプ、フルエアロチューン、スポーティな雰囲気にあふれたインテリアパーツなど、クルマ好きをくすぐるカッコよさが満載だった。
2000年のマイチェンによって、一旦ワークスは消滅したが、2015年、現行アルトワークスが登場し復活を果たした。
2015年10月に復活した5代目アルトワークス。キャッチフレーズは「クルマと共鳴しながら、疾走する快感」
たった64ps程度ではあるが、現行アルトワークスの車重は、わずか670kg(2WD-5速MTモデル)。コーナリングはめちゃめちゃ速く、超コントローラブル。大パワーで稼ぐパワーウエイトレシオよりも、軽量化で稼いだパワーウエイトレシオの方が、運動性能的には遥かにメリットがある。クルマは「軽さが命」ということが、よく分かるモデルだ。
最初はガチガチの足回りに驚かされるだろうが、排気サウンドの荒々しさや、レカロシートなども手伝い、いやでも「やる気」が湧いてくる、そんなモデルでもある。
圧倒的な低価格も、アルトワークスの魅力。FFの2WDモデルで153万7800円、4WDであっても164万7800円(5速MT)と、度肝を抜かれる安さだ。
RECAROのセミバケシートを備えており、ただモノではないオーラがあふれ出ている!!
ラフロードほど楽しい「スズキジムニー」
本格的なオフロード性能を求めるユーザーから絶大な支持を集める、ジムニー。いまや日本のみならず、ジムニーシエラを「SUZUKI JIMNY」の名で販売している欧州でも人気が沸騰しており、コンパクトなボディサイズと特有のキャラクターで、高く評価されている。
デフやドライブシャフト、プロペラシャフトの強度が高く設定されているため、基本的なメンテナンスをし続ければ、ずっと長く乗ることができる。車体が頑丈で維持費がかかりにくい
荒れ地や山、泥地、悪路など、ハードな使い方にも耐えられるラダーフレーム構造と、頑丈な前後リジットアクスルによる耐久性の高さによって、同社のハスラーのような「なんちゃってSUV」では、到底走破することができない、土煙の立つオフロードや、雨でドロドロになった悪路、ゴツゴツした岩が転がる岩場などを走ってみたくなる、そんな走りが楽しいモデルだ。
また、好みに合わせたカスタマイズが豊富なのも魅力。多くの純正パーツやアフターパーツが用意されており、ローダウンでも上げ系でも、自分好みの一台に仕上げることができる。下取り価格が下落しにくい、というメリットも魅力の一台だ。
2019年のワールドカーアワーズ(WCA)では、「ジムニー/ジムニーシエラ」がワールドアーバンカーを獲得、さらにはワールドカーオブザイヤーTOP3を獲得するなど、世界的にも認められた一台となった
みんなでドライブが楽しい「ダイハツタフト」
「日常生活からレジャーまでアクティブに使える新感覚の軽クロスオーバーSUV」をコンセプトとした、オフロード風デザインの軽SUVである、タフト。極端に角ばったボディの造形、大きく張り出したフェンダー、垂直に立ち上がったフロントウィンドウ、サイドウインドウの天地高の狭さなど、ボディの大きさは全然違うが、「コンパクトHUMMER」といった様相だ。
ディーラーオプションの「メッキパック」を装着すれば、ギラギラで厳つめのフロントグリルにもなる。
タフトの最大の魅力が、開放感あふれる「スカイフィールトップ」だ。見慣れた道でも新鮮な景色にしてくれる、スカイルーフトップがあれば、家族や友人とのドライブが一層楽しくなること間違いない。同乗者にとっては、機敏なハンドリングよりもパワフルなエンジンよりも、このタフトのスカイルーフトップこそが、「走って楽しい」のアイテムかも知れない。
無骨なボディのダイハツタフト。角ばったボディやグリルは、小さなハマーH2に見える??
タフトのスカイフィールトップは開放感が非常に高い。クルマの直上を覗けるので、いつもの道を走っていても、まるで違った景色に見える。しかも全車標準装備だ
イージードライブが楽しい「日産デイズハイウェイスター/三菱eKクロス」
車速ゼロの完全停止にまで対応する前走車追従型のACC(アダプティブクルーズコントロール)と、LKA(レーンキープアシスト)を含む「プロパイロット(三菱名はMIパイロット)」を採用している点がポイント。高速走行時や渋滞時の安心感が、抜群に高くなる。
「イージードライブ」という面では、このプロパイロット(MIパイロット)装備車は、軽ワゴンの中でも1,2を争う出来の良さだ。
高速走行時や渋滞時の安心感が、抜群に高くなるプロパイロットを設定しているデイズハイウェイスター
心地よい乗り心地とロードノイズの低さも魅力。段差や道路のつなぎ目を通過する際も、サスペンションとタイヤが路面の凹凸をよくいなすので、車体フロアに受けるショックが小さい。質感の高い走りも、このクルマの魅力の一つだ。
デリカD:5に似たフロントフェイスのeKクロスも、大いに目立って楽しくなる。ターボエンジンのモデルになると、もはやコンパクトカー顔負けの走りをする。ロングドライブを楽しくさせてくれる、軽ワゴンだ。
デイズハイウェイスター同じ装備内容の三菱版となるeKクロス(後方はeKワゴン)。デリカD:5似のフロントフェイスは刺激的だ
◆ ◆ ◆
山坂道をエンジン全開でグイグイとドライブすることだけが「走って楽しい」わけではない。家族や友達と出かける、ソロでドライブに出かける、それぞれのシーンで「楽しいポイント」は違ってくる。自身のカーライフと照らし合わせて、もっとも「楽しい」一台を選んでほしい。
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みんなのコメント
残りの2車種に走る楽しさってあるか??
タフトの
>みんなでドライブが楽しい「ダイハツタフト」…って笑うところ?もし4人乗車のことを言ってるなら、後席の硬さは罰ゲーム以外の何者でもないんだがwww
デイズ/ekもモデルチェンジしてやっとまともになった程度の出来ですから、走って楽しい要素より、ようやく並の軽ハイトとして使えるようになった…が正しいかと。