現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ダックス125とモンキー125は乗れる免許も違う! タンデムできるのは? スペック比較で解説

ここから本文です

ダックス125とモンキー125は乗れる免許も違う! タンデムできるのは? スペック比較で解説

掲載 更新 21
ダックス125とモンキー125は乗れる免許も違う! タンデムできるのは? スペック比較で解説

価格は同じ44万円だけど……

ホンダの原付二種ラインナップは百花繚乱の充実を見せていて、さらにに新顔のダックス125が加わった。発売まではしばらく待たねばならないが、車格の近いモンキー125と比べてみたいと思う方も多いことだろう。スペックで見ても、使い勝手はかなり異なっている。

コレが現代のホンダ125cc勢力図だッ! 充実の個性派原付二種レーダーチャート分析



ダックス125[44万円] vs モンキー125[44万円]の走りっぷりはどう違う?

ホンダの原付二種リバイバルシリーズは、先駆けとなったモンキー125に続きスーパーカブC125、CT125ハンターカブが登場。その最新版となるダックス125は残念ながら発売延期になってしまったのち、2022年9月22日に発売されることが決定した。そんなダックス125、前後12インチのホイールサイズや車格からモンキー125との比較が気になっている方も多いはずだ。

横型空冷単気筒エンジンを搭載するのはダックス125もモンキー125も共通で、前後12インチホイールに前後ディスクブレーキ+1チャンネルABS、倒立フロントフォークといった装備もほぼ同等。一方で大きく違うのは、クラッチ操作がない4速トランスミッションを採用するダックス125に対し、モンキー125は5速マニュアルトランスミッションを採用していること。そしてもうひとつは、タンデムOKのダックス125と1人乗り専用のモンキー125という違いだ。

―― ホンダ ダックス125

―― ホンダ モンキー125

エンジンのスペックは同一ではなく、最高出力/最大トルクは同じでも発生回転数はモンキー125のほうがやや低回転寄り。これはマニュアルクラッチを使用することから、発進しやすいようにトルク特性を変更しているのだろう。また、各減速比もけっこう異なっていて、1次/2次合計の減速比がショート傾向のモンキー125のほうが、1速もより低く設定されている。これもやはり発進時の力強さを重視したのだろう。また、5速まで入れると全体の減速比はモンキー125のほうがロングになり、やや低い回転でクルージングできる。つまり、モンキー125のほうが1~5速のカバー範囲が広いということだ。

ダックス125は逆の特性だ。クラッチ操作を必要としない自動遠心クラッチを採用したことで、一定の回転まで上げると自動でクラッチが繋がり、エンストの心配がないのと、効率よく半クラッチ状態を作ってくれるため、特に意識せずアクセルを大きく開けて発進することができる。同時に、1速でアクセルを戻した際のエンジンブレーキの利きを穏やかにする意味もあるかもしれない。これらの理由により、1速はモンキー125よりもかなり高め(同じ車体速度なら回転数は約17%低い)の設定とされている。一方、トップ4速でモンキーと同じ速度で巡行した場合は、エンジン回転数が3.8%ほど高くなる設定だ。

とはいうものの、欧州のダックス125のリリース資料には「スーパーカブC125と同じように90km/h巡行が可能」と記載されていることもあって、減速比の違いについてはあくまでもキャラクターの違いというだけで、実際の走りではあまり気にならないはず。AT限定免許で乗れるダックス125は4速でズボラな走りも可能、MT免許のモンキー125は5速でギヤチェンジを楽しめる、そんな棲み分けと言えそうだ。

人とつながるダックス125、ソロで楽しいモンキー125

ダックス125とモンキー125のキャラクターの違いは、タンデムがOKかNGかという点でも大きく分かれている。同じレジャーバイクで2車とも大きさはだいたい同じように感じるかもしれないが、2人乗りが可能なダックス125はフラットで前後に長いダブルシートを採用していて、ライディングポジションについては前後移動の自由度の高さが特徴だ。そしてシート幅はスリムなため、実際の足着き性では優勢だろうか。ただし、モンキー125はシート全体が尻を支えてくれるような形状なので、長距離ツーリングでも痛みは出にくいかもしれない。

ちなみに、車両の全長でもダックス125のほうが50mmほど長いが、それだけでなくタイヤは同じ12インチでもダックス125のほうが前後とも扁平率が低く外径が小さいことから、見た目の印象でもダックスの胴長短足スタイルが強調されている。

―― シート高はほぼ同数値。全高はダックス125のほうが10mm低い。シート形状に注目だ。

そのほか、車重はモンキー125のほうが3kg軽く、全幅では5mmスリムといった違いもあるが、走行フィーリングの違いにはあまり影響なさそう。WMTCモード燃費はダックス125が65.7km/l、モンキー125は70km/lとやや差があり、燃料タンク容量もダックスのほうが3.8Lと小さめ(モンキー125は5.6L)なので、給油頻度にはそれなりに影響がありそうだ。

1969年発売の初代ダックス(ST50/ST70)は、メカニズムの露出を可能な限り抑えることで、バイクの気軽さを誰もが楽しめるというコンセプトを具現化した。新しいダックス125にもその思想は受け継がれ、燃料タンクや配線類を隠すプレス成型フレームを新作して継承。クラッチ操作を省略し、気軽なタンデムも可能な設計とした。家族や友人、恋人とも楽しめるのがダックス125なのだ。

もう一方のモンキー125は、可愛らしいスタイリングながらメカニズムはしっかりとモーターサイクルを意識させるもので、ソロライド専用設計なことも走りのよさを予感させる。ひとりでトコトコ走ることも、誰かと一緒にビューンと走ることも、自在に楽しめる1台だ。初代モデルは2017年に発売され、2021年にエンジンが新型に切り替わっている。

価格は同じ44万円。スタイリングや大きさは似ていても、それぞれのコンセプトには明確な違いがある。新車の納期がなかなか見えない状況ではあるが、じっくり悩んでみるのも悪くないかも?

―― ダックス125とモンキー125ののスペック比較表

HONDA Dax125[2022]

―― ホンダ ダックス125 ●パールネビュラレッド ●44万円 ●2022年9月22日発売

―― ホンダ ダックス125 ●パールカデットグレー ●44万円 ●2022年9月22日発売

HONDA Monkey125[2022]

―― ホンダ モンキー125 ●パールネビュラレッド ●44万円 ●2021年9月27日発売

―― ホンダ モンキー125 ●パールグリッターリングブルー ●44万円 ●2021年9月27日発売

―― ホンダ モンキー125 ●パールシャイニングブラック ●44万円 ●2021年9月27日発売

なお、ホンダは2022年7月6日に日本国内向け二輪車に対して2022年11月生産分より「令和2年排出ガス規制」が適用(※)されることに伴い、現行モデルの注文が生産計画に達した場合、受注を一時停止すると発表した。

【受注一時停止機種(2022年7月6日時点】レブル1100、レブル250、CRF250ラリー、CRF250L、フォルツァ、ADV150、グロム、モンキー125、CT125ハンターカブ

※令和2年排出ガス規制 適用開始時期:新型車 2020年12月、継続生産車 2022年11月(第一種原動機付自転車にあっては、2025年11月)

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

新車シビックがスーパーGT無双か!? 第2戦富士は17号車アステモが好発進!! GT500シビックのポテンシャルがスゴイ
新車シビックがスーパーGT無双か!? 第2戦富士は17号車アステモが好発進!! GT500シビックのポテンシャルがスゴイ
ベストカーWeb
レース終盤に突然荒れ出したGT500クラス決勝。トラブル、ハプニングまとめ/第2戦富士
レース終盤に突然荒れ出したGT500クラス決勝。トラブル、ハプニングまとめ/第2戦富士
AUTOSPORT web
小暮卓史「ホッとしています」。元嶋佑弥「タイヤがプッシュに応えてくれた」【第2戦GT300決勝会見】
小暮卓史「ホッとしています」。元嶋佑弥「タイヤがプッシュに応えてくれた」【第2戦GT300決勝会見】
AUTOSPORT web
うおおお魂動デザインのピックアップ! トライトンがありならマツダBT-50も入れてくれ!
うおおお魂動デザインのピックアップ! トライトンがありならマツダBT-50も入れてくれ!
ベストカーWeb
高星明誠「これで満足しない」。三宅淳詞「流れを崩さず準備していきたい」【第2戦GT500決勝会見】
高星明誠「これで満足しない」。三宅淳詞「流れを崩さず準備していきたい」【第2戦GT500決勝会見】
AUTOSPORT web
ベントレー・ベンテイガ 詳細データテスト 上質で広い 動力性能も操縦性もハイレベル 文句なく快適
ベントレー・ベンテイガ 詳細データテスト 上質で広い 動力性能も操縦性もハイレベル 文句なく快適
AUTOCAR JAPAN
初開催「RALLY三河湾2024」は大苦戦! それでも完走できたのは「OZホイール」のおかげでした【ゴスラリ参戦記】
初開催「RALLY三河湾2024」は大苦戦! それでも完走できたのは「OZホイール」のおかげでした【ゴスラリ参戦記】
Auto Messe Web
ニスモが1-2で富士を制圧。Niterra MOTUL Zの三宅淳詞がデビュー2戦目で初優勝【第2戦GT500決勝レポート】
ニスモが1-2で富士を制圧。Niterra MOTUL Zの三宅淳詞がデビュー2戦目で初優勝【第2戦GT500決勝レポート】
AUTOSPORT web
逆襲のヨコハマがワン・ツー。JLOCランボルギーニが独走ポール・トゥ・ウイン【第2戦GT300決勝レポート】
逆襲のヨコハマがワン・ツー。JLOCランボルギーニが独走ポール・トゥ・ウイン【第2戦GT300決勝レポート】
AUTOSPORT web
前年比10パーセント増。ゴールデンウイークの富士スピードウェイ、スーパーGT第2戦に8万8000人が来場
前年比10パーセント増。ゴールデンウイークの富士スピードウェイ、スーパーGT第2戦に8万8000人が来場
AUTOSPORT web
オススメできない理由がない! 新型フォルクスワーゲン・ティグアンへ試乗 アウディに見劣りしない車内
オススメできない理由がない! 新型フォルクスワーゲン・ティグアンへ試乗 アウディに見劣りしない車内
AUTOCAR JAPAN
「プロテクションフィルム」を貼ると査定は下がる!? プロショップに聞く最新フィルム事情とは
「プロテクションフィルム」を貼ると査定は下がる!? プロショップに聞く最新フィルム事情とは
Auto Messe Web
【正式結果】2024年スーパーGT第2戦富士 決勝3時間後
【正式結果】2024年スーパーGT第2戦富士 決勝3時間後
AUTOSPORT web
アルピーヌF1、予選Q2ダブル進出。ガスリーが進歩実感の一方でオコンにエンジントラブル発生「決勝は大丈夫なはず」
アルピーヌF1、予選Q2ダブル進出。ガスリーが進歩実感の一方でオコンにエンジントラブル発生「決勝は大丈夫なはず」
motorsport.com 日本版
メルセデス、2台がSQ2で敗退「実験のせいでなくこれが実力」「アップデートが機能していない」F1第6戦スプリント予選
メルセデス、2台がSQ2で敗退「実験のせいでなくこれが実力」「アップデートが機能していない」F1第6戦スプリント予選
AUTOSPORT web
【速報!マイアミGP予選 】F1第6戦、角田裕毅は10番グリッドから決勝にのぞむ、ポールポジションはフェルスタッペン
【速報!マイアミGP予選 】F1第6戦、角田裕毅は10番グリッドから決勝にのぞむ、ポールポジションはフェルスタッペン
Webモーターマガジン
FP1をスピンで失ったルクレールがスプリント予選2番手「シングルラップ改善の努力が報われた」フェラーリ/F1第6戦
FP1をスピンで失ったルクレールがスプリント予選2番手「シングルラップ改善の努力が報われた」フェラーリ/F1第6戦
AUTOSPORT web
ちょっと「度を超えた」挑戦? TVR T 400R 346km/hのタスカン ナンバー付きGT1マシン(1)
ちょっと「度を超えた」挑戦? TVR T 400R 346km/hのタスカン ナンバー付きGT1マシン(1)
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

21件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村