「良くなり過ぎた」がゆえに楽しさを失った現代のクルマ
今のクルマは品質もとてもよくなって快適だし、スポーツカーであればパワフルだし、誰でも高いレベルの走りを安全に楽しむことができるようになった。でも、なんだかつまらない……、昔のクルマのほうがパワーはなかったけど楽しかった、という声もよく聞く。
走り屋たちが恐怖した! 手に汗握るジャジャ馬スポーツカー4選
クルマはよくなっているのに、なぜだ!? まったくもって贅沢な話に聞こえるが、じつはワタクシ、近藤も常々思っていたところ。ことあるごとに各メーカーの技術者とディスカッションしてきたテーマだけに、ここにその理由をまとめてみたいと思う。
まず基本にあるのが、良くなり過ぎたことだ。ホントに贅沢な話ではあるが、スポーツカーに静かさ、快適性が必要なのかという問題にもなる。昔のクルマはガーガーうるさかったが、それがクルマの鼓動であり、アクセルを通した一体感につながっていた。
昔は簡単に操れないクルマも多数存在した
そして次は乗りこなす喜びだ。今のクルマは、危険回避も含めてレベルが高く、場所の問題さえクリアすれば、誰でも安全に超高速運転も可能だったりする。一方、昔のクルマはひと言で言ってしまえば、完成度は低くて危険な部分も多かった。
足まわりは今みたいにしなやかではなく、バタバタしていたし、MTのシフトだってスコスコ入りはしなかった。それをなんとか入れたときの満足感は今のクルマにはないもの。
さらにスターレットGTなどのFFスポーツに乗って、ハンドル切ってアクセル踏んだ日には、フロントが暴れまくって抑えるのが大変だったし、雨の日の高速道路で、コーナリング中にアクセルを踏むと、車線半分ぐらい横っ飛びしたりした。ボディだって今から思えば、ヨレヨレ。もちろんブレーキは利きが甘いし、そもそもコーナーで気持ちよく曲がるクルマも少なかった。
それでもせっせとパーツを交換したりしてクルマをチューニングして、恐怖心も含めて上手くいなしながら走るのは楽しかったし、それができるのが運転上手の証だった。
やり取りした開発者のなかには「今、危険なクルマを作れってことですか?」という人もいたりするが、昔のクルマが楽しかった理由というのはこれであると思う。
別に今、曲がらないとか、入らないシフトを作れといっているわけではなく、スポーツカーでも優等生になりすぎた最新のクルマに対して、昔はよかっただけで終わるのではなく、現代流運転の楽しさ復活のヒントがあるのではというだけ。広告宣伝的な走る楽しさではなく、安くても、早くなくてもいいから、楽しく思えるポイントはどこかにあるはずだ。
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