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【クラウンの軌跡 07】7代目は「いつかはクラウン」の名キャッチで一世を風靡した

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【クラウンの軌跡 07】7代目は「いつかはクラウン」の名キャッチで一世を風靡した

日本を代表する乗用車といえば、まずトヨタ クラウンの名が思い浮かぶのではないだろうか。初代が登場してから、2020年の1月で65年になる。そこで、初代から現行型まで歴代のクラウンの軌跡を振りかえってみよう。今回は、7代目のGS120/MS 120系を紹介する。

2ドアHTは役目を終え4ドアHTとセダンに集約
■GS120/MS120系(1983年8月~)
憧れの対象として認知されているクラウンの中で、今でも多くの人たちが覚えているのは「いつかはクラウン」のキャッチフレーズだろう。この名コピーを引っ提げて1983年(昭和58年)8月に鮮烈なデビューを飾ったのが、7代目の120系である。

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ボディバリエーションは、4ドアHT(ハードトップ)とフォーマル志向を強めた4ドアセダン、そして2段ルーフのステーションワゴンを設定した。2ドアHTはソアラとの競合を避けるため姿を消している。

3タイプともウエッジシェイプを効かせた躍動感あふれるデザインで、空力性能や静粛性などの向上にも力を注いだ。セダン系を含め、ヘッドランプを角型2灯式に統一したことも大きな話題となっている。

オーナー需要が大半を占める4ドアHTは4ドアセダンよりフロントグリルをスラントさせ、パーソナルムードを強く打ち出した。また、Cピラーには「クリスタルピラー」と名付けた光沢のあるクリアボードを被せ、高級感を演出した。風洞設備を利用してエアロダイナミクスも向上させている。空気抵抗係数は、当時のセダンとしては最良レベルのCd=0.37だ。

4ドアセダンはボディの四隅を角張らせ、面を立てて長く、立派に見えるようなデザインを採用。フロントグリルも重厚感あふれるパルテノン風の格子グリルだ。クロームのアクセントモールもふんだんに使っている。4ドアHTはドアミラーを採用するが、4ドアセダンは法人需要を意識してフォーマルなクロームメッキのフェンダーミラーを標準としていた。

驚いたことに、パワーユニットは11機種も用意している。1983年6月、日産はモデルチェンジを機にセドリックとグロリアにV型6気筒エンジンを搭載した。これに対しクラウンは新世代の直列6気筒エンジンで迎え撃っている。主役を務めるのは、高性能で燃焼効率も高い4バルブDOHC方式の1G‐GEU型エンジンだ。1988ccの排気量だが、最高出力は160ps/6400rpm、最大トルクは18.5kgm/5200rpmを発生した。

トップユニットは、2759ccの5M-GEU型DOHCだ。先代は170ps/24.0kgmだったが、7代目では175ps/24.5kgmまでパワーアップ。1年後の1984年8月には2954ccの6M‐GEU型エンジンに換装し、さらに能力を高めた。1985年9月には1G‐GZE型スーパーチャージドエンジンも登場している。

7代目クラウンは、サスペンションにも新しいメカニズムを導入した。フロントはダブルウイッシュボーンを継承するが、ロイヤルシリーズはリアにセミトレーリングアームを採用して4輪独立懸架となる。また、プログレッシブパワーステアリングや4輪ESC(電子制御スキッドコントロール)など、最先端の電子デバイスも積極的に盛り込んだ。また、ハイソカー人気にも後押しされ、好調に販売を伸ばした。

クラウン 4ドアHT 3000ロイヤルサルーンG(1984年)主要諸元
●全長×全幅×全高:4860×1720×1400mm
●ホイールベース:2720mm
●重量:1875kg
●エンジン型式・種類:6M-GEU型・直6 DOHC
●排気量:2954cc
●最高出力:190ps/5600rpm
●最大トルク:26.5kgm/4400rpm
●トランスミッション:4速フロアAT
●タイヤサイズ:195/70SR14
●価格:386万9000円

クラウンの軌跡バックナンバー

[ アルバム : 7代目クラウン はオリジナルサイトでご覧ください ]

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