ホンダ 「フィット」がフルモデルチェンジして4代目となりました。フィットに限らず、クルマというのはベーシックグレード、上級グレード、中間グレードといったラインナップになることが多いのですが、新型フィットにおいてはそうした上下感のあるグレード展開はやめて、テイストを変えたバリエーションを展開するというラインナップになっています。
そのラインナップは「ベーシック(BASIC)」、「ホーム(HOME)」、「ネス(NESS)」、「クロスター(CROSSTAR)」、「リュクス(LUXE)」の5種類。ベーシックとホームは街乗りメインといった印象の従来からのフィットの価値観を具現化したもので、ネスはアクティブな印象のグレード。クロスターは3ナンバーボディのSUVテイストで、リュクスは装備を充実させた小さな高級車を感じさせる仕上がりです。
しかし、こうして眺めているとこれまでのフィットに用意されていたスポーツグレード「RS」の後継がなくなったと感じてしまいます。ネスのスポーティさというのはクルマ自体のスポーツ性ではなく、スポーツウェア的なもので、RSの持っていた硬派な雰囲気とは異なります。そもそも新型フィットにはMTの設定はありません。ゴリゴリの走り屋仕様はなくなってしまったといえます。
ドライカーボン製グリルの「ダッシュ」、軽やかな雰囲気の「スキップ」を設定
では、RS的な世界観を新型フィットで味わいたいというユーザーはどうしたらいいのでしょうか。そこでおススメしたいのが「無限」のアクセサリー群です。「LIFE IS SPORT」をコンセプトに開発されたという新型フィット用アクセサリーは、「ダッシュ(Dash)」と「スキップ(Skip)」という2タイプのエアロパーツを中心に用意されています。
ドライカーボン製アイテムを多数用意するダッシュが目指したのは駆け抜けるアクティブさ、2トーン仕様にも似合うよう考慮したスキップは弾むような楽しさがテーマです。パフォーマンスが期待できるアイテムとしては2種類のスポーツサイレンサーや17インチアルミホイールも用意されています。
まず紹介するのは赤いボディのダッシュ仕様(写真1枚目の左~3枚目)。ドライカーボン製のフロントグリルガーニッシュ、テールゲートガーニッシュ、ドアミラーカバーは無限のレーシングテクノロジーを感じさせるもので、アグレッシブさを加えているのがひと目でわかります。ウイングスポイラーもレーシーな雰囲気。前後のアンダースポイラー、サイドスポイラーによるロー&ワイド感は、たしかにRS的世界観に通じるものです。エアアウトレットをモチーフにしたボディデカールがレーシーなアピアランスチューンとなっているのも見逃せません。
新型フィットでは2モーターハイブリッドのほうが加速性能に切れがあって、シャシーセッティングも全体的に硬質感があり、無限のダッシュ仕様が似合いそうです。また17インチホイールの中に見えるブレーキシステムではパッドやホースが強化されていますから、ペダルフィーリングを引き締める効果もあり、ルックスと操作系の統一感も期待できます。
白いボディはスキップ仕様(写真1枚目の右、4~6枚目)。こちらも205/40R17サイズのタイヤにオリジナルホイールを組み合わせてインチアップしていますが、ゴリゴリのスポーツテイストというよりはノーマルでありそうなスポーティさを感じます。
その理由のひとつとして、ダッシュ仕様がシングル出しマフラーを装着しているのに対して、スキップ仕様ではダブル出しのマフラーとしていることがあげられます。また前後アンダースポイラーやサイドスポイラーの形状も、さり気ない中にメリハリが効いたもので、いい意味で純正感があります。そうした全体のバランス感が、スキップというネーミング通りのライト感につながっています。
こちらのデモカーは1.3Lエンジン車をベースにしていますが、たしかにエンジン車の軽快感にマッチしたカスタムメニューだといえるでしょう。
というわけで、新型フィットに向けて、ワークスチューナーである無限は2つのスタイルを提案しています。そのほか、換気性能を高めるベンチレーテッドバイザー、ロゴ入りのスポーツマットやドアハンドルプロテクターなども設定。カーボン調のドアインナープロテクターは手軽に装着できてスポーティな気分を盛り上げるアイテムとして注目です。
文・写真:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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