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バウティスタが3レースで独走優勝。ノンストップの7連勝を飾る/SBK第4戦カタルーニャ

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バウティスタが3レースで独走優勝。ノンストップの7連勝を飾る/SBK第4戦カタルーニャ

 5月6~7日、スーパーバイク世界選手権(SBK)第4戦カタルーニャラウンドがスペインのバルセロナ・カタロニア・サーキットで行われ、レース1、スーパーポール・レース、レース2でアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が優勝を飾った。

 カタルーニャラウンドのスーパーポールではアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)がポールポジションを獲得した。2番手はルーキーのドミニク・エガーター(GYTR・GRTヤマハ・ワールドSBKチーム)、3番手はジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が獲得し、トプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハwith・プロメテオン・ワールドSBK)は3列目8番グリッドとなった。

【順位結果】2023SBK第4戦カタルーニャ 決勝レース2

 なお、序盤の3戦を終えて、マシンの相対的なパフォーマンス分析が行われ、今大会からドゥカティのエンジンのレブリミットが250回転減少した。一方、カワサキはコンセッション・ポイントを5ポイント使用してレブリミットを250回転増加させることを選択している。

■レース1:赤旗中断もバウティスタが独走優勝
 レース1は気温28度、路面温度48度のドライコンディションとなった。ホールショットを奪ったのはポールポジションスタートのバウティスタで、2番手にチームメイトのマイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が浮上し、3番手にレイが続く。2番グリッドスタートのエガーターはスタートで順位を落とし、6番手に後退。ラズガットリオグルは5番手にポジションを上げた。

 トップに立ったバウティスタは3周目には、すでに1秒近くのアドバンテージを築き、独走態勢に入りつつあった。2番手のリナルディも3番手のレイに対し0.5秒ほどのギャップを築く。一方、3番手のレイと4番手に続くラズガットリオグルは僅差で、このふたりで3番手争いが展開されるのではないかと思われた。

 しかし4周目に入ったところで赤旗が提示され、レースは中断される。11コーナーでエリック・グラナド(ペトロナス・MIEレーシング・ホンダ・チーム)が転倒したことによるものだった。グラナドはメディカルセンターに運ばれ、その後バルセロナのカタルーニャ総病院で脳震盪と診断された。以降のレースは欠場している。

 約15分の中断ののち、レースは17周で再開された。グリッドは中断前に最後に通過した計測ポイントによる並びとなった。このため、ポールポジションはバウティスタ、2番グリッドはリナルディ、3番グリッドはレイというフロントロウで、4番手にラズガットリオグルが並び、2度目のスタートを迎えた。

 2度目のスタートでもバウティスタがトップに立ち、2番手にリナルディ、そして3番手にアクセル・バッサーニ(モトコルサ・レーシング)が続き、ドゥカティライダーがトップ3を占める。4番手はレイ、5番手には一時後退していたラズガットリオグルが浮上した。

 2周目、2番手を走行していたリナルディが10コーナーで転倒を喫する。このクラッシュにより、バッサーニが2番手に浮上した。しかし、リナルディの転倒前、バッサーニが軽く接触しながらリナルディをオーバーテイクしており、このためにリナルディは転倒を喫していた。バッサーニはこの走りに対し、「無責任な走行」としてロングラップ・ペナルティを科された。バッサーニは6周目にこれを消化し、5番手でレースに戻っている。

 リナルディのペナルティにより、2番手にレイ、3番手にラズガットリオグルが浮上する。トップのバウティスタは、すでにレイに対して5秒近くギャップを広げており、トップを独走していた。対して2番手のレイと3番手のラズガットリオグルは、順位を変えてもふたりの差はほとんど変わらず、わずかなものという状況が続く。

 バウティスタは最終的に、2位に8.864秒の大差を築いて優勝を飾った。2位争いは最終ラップの1コーナーでラズガットリオグルがレイをオーバーテイクし、これが決定打となってラズガットリオグルが2位を獲得した。終盤まで2位を守っていたレイは、最終ラップでラズガットリオグルの硬い守りからポジションを奪い返すことはできず、3位。4位はロカテッリ、5位にはエガーターが入った。

■レース2:バウティスタ、無双の3レース勝利
 スーパーポール・レースはレース中に雨粒が落ちる状況となった。優勝したのは序盤からトップに立って後方を引き離したバウティスタ。2位はラズガットリオグル、3位はロカテッリが獲得した。レイはラズガットリオグルとの2番手争い中、最終ラップの1コーナーで転倒を喫してリタイアだった。

 レース2は気温23度、路面温度34度のドライコンディションでスタートしたが、スタート前のウォームアップ・ラップ中に、一部の区間で雨が落ちていることを知らせるレッドクロスのフラッグが振られた。

 1周目はラズガットリオグルがトップに立ち、バウティスタ、リナルディ、アレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が続いていたが、2周目に入ってバウティスタがトップに浮上した。

 トップはバウティスタ、2番手がリナルディ、そして3番手にロウズが続く。先頭を走るバウティスタはリナルディに対するアドバンテージを広げていき、5周目にはバウティスタとリナルディの差は1秒以上になっていた。

 一方、表彰台の常連であるラズガットリオグルはロウズと3番手争いを展開。また、レイも前を走るロカテッリと5番手争いを繰り広げていた。ラズガットリオグルは7周目にロウズをとらえ、3番手に浮上する。ただ、すでにトップのバウティスタとは3.8秒の差が開いていた。

 レース中盤、バウティスタはトップを独走、2番手のリナルディも単独走行となった。3番手のラズガットリオグルはロウズやロカテッリの前に立ちながら、表彰台圏内をキープして周回を重ねていった。レイは5番手のロカテッリの後ろで6番手を走行する。

 バウティスタは他を寄せつけない走りで優勝し、オランダラウンドに続きカタルーニャラウンドでも3レース3勝を飾った。第2戦インドネシアラウンドのレース2からの連勝を7に伸ばし、今季12レース中11勝を挙げている。

 2位は、最終ラップでリナルディをパスしたラズガットリオグル。3位はリナルディだった。4位にはロウズ、5位には終盤にロカテッリをかわしたレイが入った。

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、レース1でニコロ・ブレガ(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)が優勝した。2位はマーセル・シュロッター(MVアグスタ・レパルト・コルセ)、3位はバハッティン・ソフォーグル(MVアグスタ・レパルト・コルセ)が獲得した。岡谷雄太(プロディーナ・カワサキ・レーシング)は22位、阿部真生騎(VFTレーシング・WEBIKEヤマハ)はマシントラブルによりリタイアだった。

 レース2はソフォーグルが優勝し、2位はシュロッター、3位はステファノ・マンジ(テンケイト・レーシング・ヤマハ)という結果となった。岡谷は21位、阿部は27位でゴールした。

 スーパースポーツ300世界選手権(WSS300)では、レース1でジェフリー・バイス(MTMカワサキ)が優勝を飾り、2位はサミュエル・ディ・ソラ(プロディーナ・カワサキ・レーシング)、3位はミルコ・ジェンナイ(チームBrコルセ)だった。レース2では、ジェンナイが優勝し、2位はマッテオ・ヴァヌッチ(AGモータースポーツ・イタリア・ヤマハ)、3位はバイスが獲得した。

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みんなのコメント

1件
  • MotoGPマシンの型落ちエンジンに保安部品付けたそうだから速いんですね。

    2気筒はサーキットの全開走行で、2年持たずにクランクケースにひびが入ったり、フレームにクラック入ったり・・・

    数年前でしたが遅くてビックリしたが車検取れる出荷状態では半分くらいのパワーしかないと言っていた。急に開けると??とか聞きました。
    まあ市販状態で耐久性を犠牲にしたチューニングマシン。大抵の腕の人なら壊れないで行くラインでしょうか。
    国産もイジルと面白いよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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