今季苦戦を強いられているメルセデスのバルテリ・ボッタスは、シルバーストン・サーキットで行なわれるイギリスGPで、レッドブルに一矢報いることができるのを期待している。
今季のF1では、レッドブル・ホンダが強さを発揮している。チームはモナコGP以来5連勝し、コンストラクターズランキングで首位に立っている。またマックス・フェルスタッペンもフランスGPから3連勝中で、ドライバーズランキングをリードしている。
■今季開発を推し進めるレッドブル……それでも2022年”完全な”ニューマシンの性能に妥協なし「チームは素晴らしい形でバランスを取っている」
一方メルセデス勢は、今季ここまで3勝。中でもボッタスは苦しみ、オーストリアGPではようやく2位に入ったもののそれまでは3位が最高位で、現時点ではランキング5番手に留まっている。
そのボッタスは現状直面している課題について語ると共に、次のイギリスGPではレッドブルに太刀打ちできると期待している。
「現状はチャレンジングな状態だ。でも、同じコースで2週連続でレースを行なった。ここではレッドブルの方が速いことが明らかだ。他のコースでは異なる可能性がある。このサーキット(レッドブルリンク)は彼らのマシンによく合っていた可能性もあるが、彼はどのサーキットでも遅くない」
そうボッタスは語る。
「シルバーストンは特性が全然異なるコースだ。高速コーナーが多くなるから、どうなるか見てみよう」
「シルバーストンでの新しいこと(スプリント予選レースなど)に関しては、いくつかの計画もある。アップデートパーツに関しては静かな状態になると思うけど、できる限りプッシュしていく。でも、厳しい戦いになるのは分かっている」
「シルバーストンでは、一歩前進して差を埋めることができれば有望だと思う。正直なところ、レッドブルリンクでの2週間を見ると、レッドブルに対するダメージを最小限に抑えることができたと思う。彼らがかなり速くなった中ではね」
オーストリアGPでは2位になったボッタスだが、簡単なレースではなかったと改めて振り返る。
「スムーズな戦いだったとは言えない。簡単なレースではなく、5番グリッドからスタートして2位になった。この場所に辿り着くためには、戦い抜かなければいけなかったと思う。余裕はあまり残っていなかった」
「一方でマックスは、本当に”素直”なレースをした。彼は速かったし、彼らのマシンも速かった。最終的には、2位が最高の結果だったと思う。ワンストップで走り切るのも、簡単じゃなかった。タイヤに苦労していたから、厳しいレースになることは分かっていたんだ」
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