トランジットEVバージョン
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
【画像】フォード・マスタング・マッハE【フォードの新しいEVモデル】 全33枚
フォードは、トランジット・バンの完全電動バージョンを、2022年にアメリカとカナダで発売することを明らかにした。
新しいトランジットは、同社の115億ドル(1兆2200億円)のグローバル電動化戦略の一部として、ミシガン州の新しいEV専用生産工場で、生産されることが予想されている。
公開されたプレビュースケッチは、パネルバン・タイプで、現行モデルのシルエットがほぼ維持されることが示されている。
そのほかの燃焼モデルのEVバージョンと同様、グリルが廃止され、特注のライトクラスターが採用される可能性が高い。
現行モデルと同様にEVバージョンも、パネルバン、ミニバス、ピックアップ・トラックの3タイプが提供され、オプションで3つの異なる全長と全高を選ぶことができる。
トランジットEVバージョンのパワートレインの詳細はまだ明らかになっていないが、最近発表された純EVのSUV、マッハEとのハードウェアの共有が期待されている。
充実した機能
フォードは、新しいトランジットには、現行モデルよりも充実したコネクティビティ機能を搭載すると述べている。
また、無駄を減らし、効率を向上させることを目的とした、多くの機能も提供される。
ビルトインの4G機能により、現在の位置情報、故障診断システムへのアクセスが可能になり、バーチャルペリメーターと、ドライバーモニターシステムを利用できる。
自動緊急ブレーキ、歩行者検出、レーンキープアシスト、自動ハイビームヘッドライトなどの、高度なドライビングアシスト・プログラムが標準装備される。
新しいトランジットの、北米以外での発売時期はまだ明らかにされていないが、プラグインハイブリッド・バージョンの発売後すぐに、ヨーロッパマーケットへ投入される可能性がある。
フォードのCOO、ジム・ファーリーは「商用車は、電動化の重要な要素です。この分野のリーダーとして、トランジットの電動モデルとF-150の投入により、みなさまのビジネスの業績向上に役立つソリューションを、提供していけるよう尽力しています」と述べている。
新しいトランジットの販売価格と仕様については、後日発表予定となっている。
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