日産自動車は1月20日、電動小型商用車(LCV)「e-NV200」をベースとするアウトドア仕様のコンセプトモデル「e-NV200・ウインターキャンパーコンセプト」を発表した。
商用バン「NV200」をベースにEV化したe-NV200は、航続距離300km(JC08モード)と近-中距離移動には十分な性能を持ち、様々なビジネスシーンで活躍している。今回、日産の欧州部門が制作したe-NV200ウインターキャンパーコンセプトは、ゼロエミッションモビリティの未来を表現すべく、e-NV200および現地で販売されている「e-NV200 Evalia」に、欧州向けに展開されている「ニッサン キャンパー テクノロジー ラグジュアリー キット」を装着。優れた環境性能を誇りながら、冬のアウトドアを楽しめる特別仕様車となっている。
寒い時期のキャンプでも快適に過ごせるよう、ルーフにはソーラーパネルを装備し、搭載する220Vバッテリーを介して、備え付けのキッチンや冷蔵庫など様々な電化製品を利用可能としている。折り畳み式ベッドや断熱ガラスもアウトドアでの実用性を高めてくれるアイテムだ。
足回りにはプレミアムオフロードタイヤを装着。地上高も引き上げられ、悪路も泥や雪を気にすることなく突き進むことができる。また、フロントの強化スチールバーにツインスポットライトを装備することで、夜間の視認性を高めるとともにワイルドなルックスを実現。さらに、欧州での純正アクセサリーであるフロントとリアのマッドガード、ドアエントリーガード、サイドバー、ラバーマットも装着し、泥汚れを気にすることなく使い倒すことが可能だ。
パワートレーンには日産が培ってきた電動化技術を採用。最適化された出力と航続距離に加え、クイックな加速と力強いトルクをもたらしている。Bモードとエコモードでは回生ブレーキを強化し、さらにエネルギー効率が向上することもアピールポイントだ。
電動モデルの新たな方向性を示したe-NV200・ウインターキャンパーコンセプト。ちなみにe-NV200は以前日本でも商用ユースをメインに販売されていたが、2019年10月に販売休止となった。とはいえ、EVが増えていくのは間違いなく、今回のコンセプトカーのような提案を盛り込んだモデルが登場する可能性もあるだろう。
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