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「アウトドア=セダン」という脱定番もあり? 車中泊もこなせるレジャー向けモデルの良さとは

掲載 更新 13
「アウトドア=セダン」という脱定番もあり? 車中泊もこなせるレジャー向けモデルの良さとは

横になって仮眠可能な万能モデルたち

 アウトドアやレジャーの趣味がある人にとって、クルマの荷物の積載量は大いに気になるところ。思いつくクルマはミニバン、SUV、ワゴンに限定されてしまいそうだが、中にはセダン派の人もいるはずだ。そこで、セダンタイプでも「荷物をどっさり積める」「車内で真っすぐ横になって仮眠することも可能」という、新感覚なモデルを紹介したい。

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トヨタ・プレミオ

 セダンタイプにして、そうした希望に応えてくれる、コンパクト車の筆頭がトヨタの「プレミオ」。セダンの常識を変えるシートアレンジ、荷室の使い勝手&拡大機能を備えていて、例えば、コンパクトセダンとしてはかなりレアな後席リクライニング機能を備えるほか、前席とつなげるとセダンの空間がカウチソファのように変身するのだから驚きである。

 しかも室内長は2055mmもあるのでゆったりできるし、トランクルームは5ナンバーサイズにして491L(VDA)の大容量を確保。さらに、後席はセダンとしてはめずらしい6:4分割可倒式で、室内空間とつなげることまでできるのだから、大きな荷物や長尺荷物の積載、それこそ倒した後席背面とトランクルームをつなぎ、マットレスを敷けば仮眠も可能となる。

 さすがに旧世代のクルマだから、最新の装備や先進安全運転支援機能には期待できないものの、価格と使い勝手の良さのバランスは依然、見事だ。

トヨタ・カムリ

「カムリ」の日本仕様は例によってハイブリッド車のみ。先代と違い、HVバッテリーを後席下に配置することで、トランクルーム容量は輸出仕様にあるガソリン車と同一の中型ワゴンに匹敵する524L(VDA)を確保している。また、トランクスルーの開口部も拡大。荷物の収納力そのものはもちろん、トランクスルーを利用して、最大2100mmもの長尺モノの積載も可能だ。 トランクスルー時には、ラゲッジフロアと、フラットに倒した後席の背面に約150mmの段差ができるが、クッションで段差を埋めるなどすれば、身長180cm程度の人でも横になることが可能。HVでこんなシートアレンジを実現しているのだから逸脱といえるだろう。

 さて「アウトドアのシーンにカムリが似合うか?」はともかく、レジャーでカムリが決定的に便利な理由が、オプションでAC100V/1500Wコンセントを装備できるところ。車内外で1500Wまでの電化製品が使える便利さは、アウトドアライフを大きく変えてくれる。しかも、非常給電システム付きなので災害時も安心だ。

スバル・レガシイB4

 国産セダン界の”トランクスルーの王者”と呼べるのが、歴代「レガシイB4」だろう。現行B4のトランクスペースはAWDにして525L(VDA)というワゴンに匹敵する容量で、ゴルフバッグ4セットを飲み込むスペースが確保される。床下には18Lの大型サブトランクまで備えているのだから、使い勝手は優秀だ。

 しかも、6:4分割の後席を倒せば、広大なラゲッジスペースに変身。ラゲッジフロアと倒した後席背面に段差がほぼないので、大人でも仮眠しやすいのが大きな特徴だ。実際、筆者も高速道路大渋滞の際、サービスエリアにB4を止め、快適なトランクスルー仮眠を実践したことがある。

VWパサートセダン

 ドイツなどでタクシーにもよく使われているのが「VWパサートセダン」。歴代が誇るトランク容量は特筆もので、大きなスーツケースを乗せる旅行者にもありがたい1台。同クラスの欧州ライバル勢に比べ、リーズナブルな436.3万円からという価格も魅力だ。 そんなパサートセダンのトランクルームはクラス最大級の586L(ISO)を確保。6:4分割よりもシートアレンジ性が高まる4:2:4分割の後席をほぼフラットに倒せば、容量は1152Lにまで拡大。高さ方向はともかく、長さ方向なら、下手なワゴン以上の荷物を積み込めることになる。

 例えば2名乗車ならば、サーフボードだって車内に積み込むことが可能。ちょっと工夫すれば、ゆっくりと仮眠できるのだから万能といえる。

 ちなみに、トランクルームと格納した後席をつなげて仮眠しようとして、身長に対してフロア長が少し足りない場合は、車種にもよるがヘッドレストを逆向きに付けると枕代わりに変身。実質的なベッド長を20cmほど長くできるので試してほしい。

 また、これからアウトドアを始める人に助言すれば、アウトドア用品は、長さのあるものはあっても、高さのあるアイテムは少ない(チェアやテーブルも折り畳み式がある)。意外にセダンでもアウトドアの荷物の積載は事足りてしまったりする。アウトドアにセダンが似合うかは別として、ミニバンやSUVにはない走行性は非常に魅力だろう。

※VDA方式:Verband der Automobilindustrie(ドイツ自動車工業会)の略。VDA方式が定めた測定方法を指す

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みんなのコメント

13件
  • リアシートが全倒するトランクスルーは剛性ないとできないから、国産の場合数が少ない。
    そんな中、更に剛性が必要なステーションワゴンなんて壊滅状態。
    だからこその球数のあるセダンでの比較なのでしょう。

    私的にはトランクスルーの有無は見えない部分である剛性判別になるから車選びで注視してるところ。
  • メルセデスベンツW212セダンを所有しているが、リアシートをトランクスルーにして車中泊可能。車体が大きいから、セダンにしては楽に体を伸ばせるし、割と熟睡できる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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