■国内では終了も、北米では充実ラインナップが継続
トヨタの北米法人は2023年7月20日(現地時間)、新「カムリ」(2024年モデル)を発表しました。
8月の発売を予定しています。
【画像】「えっ…」 これが進化した「カムリ」です! イケメンセダンを画像で見る(72枚)
カムリは1980年に登場。当初は2ドアスポーツクーペ「セリカ」をベースにした「セリカカムリ」としてデビュー。駆動方式は後輪駆動(FR)を採用したほか、国内でのみ展開されるなど、現在のカムリとは大きく立ち位置が異なっていました。
1982年に登場した2代目からはセリカの名称が消え、前輪駆動(FF)を採用することで独立した車種となり、海外での展開が開始されます。
以来、FFミディアムセダンの世界戦略車というポジションにつけ、2016年12月時点では世界100か国以上の国と地域で販売。累計販売台数は1800万台にも登り、トヨタのなかでも最量販車のうちの1台です。
現行型は10代目で、2017年7月に登場しました。
TNGAプラットフォームやパワートレインの採用、先進運転支援「トヨタ セーフティ センス」の採用など、走行性能や安全性能が高められたほか、内外装もシャープでグラマラスな造形とすることで、スポーティさと上質さを表現しています。
国内では2023年12月に生産終了することが明かされましたが、ミディアムセダンのニーズが高い国外では引き続き販売されます。
なお、特に北米市場ではミディアムセダンとして人気を博しており、21年間連続で同セグメントの首位を獲得しているといいます。
2024年モデルでは、3つのパワートレインが引き続き設定され、2.5リッター「ダイナミックフォース」4気筒ガソリンモデル、同エンジンとモーターを組み合わせるハイブリッドモデルに加え、日本では設定のない3.5リッターV型6気筒エンジンモデルを用意。
最もハイパワーなV6モデルでは最大出力301馬力・最大トルク267lb-ftを発揮します。
なお、いずれのモデルでもFFと4WDが選べ、ガソリンモデルでは8速ATを組み合わせています。
バリエーション展開は3タイプとなり、上質志向の「LE」「XLE」、スポーツモデルの「SE」「XSE」、ハイパフォーマンスモデル「TRD」、特別仕様車「Nightshade Edition」を用意しました。
LE・XLEではフロントバンパー下部やサイドウインドウモールにメッキ加飾が施され、インテリアカラーもアッシュやマカダミアが選べるなど、上質感を高めました。
対してSE・XLEではハニカムグリルやテールランプ下部のダクトを装備するほか、インテリアもパンチングレザーをあしらい、レッドカラーとするなど、全体的にスポーティな装いです。
TRDモデルは2020年から設定されており、グロスブラックのフロントスプリッターやサイドスカート、リアウイングとリアディフューザーを装着し、ボディサイドには赤いピンストライプが施されています。
インテリアもシートやステアリングなどに赤いTRDステッチをあしらったほか、専用ブレース・専用サスペンションの装着や大径ブレーキを装備するなど、スポーティに仕上がりです。
そのほか、先進運転支援システムとして最新の「トヨタ セーフティ センス 2.5+」や、7インチまたは9インチのインフォテイメントシステムなどが採用されました。
北米におけるカムリ(2024年モデル)の価格は、2万6420ドル(約370万円)から3万6845ドル(約516万円)に設定されています。
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