ホンダeテクノロジーで電動化を推進
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
ホンダは欧州での電動化技術の投入を加速させ、以前告知していた2025年ではなく、2022年までにすべてのモデルへ展開すると発表した。欧州で今後2年半の間に、6台の電動化技術を搭載したモデルをリリースするという。
まずその1台目として、ホンダ・フィット(欧州名:ジャズ)のハイブリッド・モデルが東京モーターショーで発表された。ホンダCR-VとスーパーカーのNSXは既にハイブリッド化されている。小型のEV、ホンダeも来年にはユーザーの元へと届けられる予定。
ホンダ・シビックとベゼル(欧州名:HR-V)がそれに続くと考えられる。既に日本ではベゼルのハイブリッドはリリース済みだ。
ホンダは電動化技術を搭載したモデルに「ホンダeテクノロジー(Honda e: TECHNOLOGY)」というサブブランド名を与え、世界展開していくという。これにはバイクや自動車以外の製品も含まれる。
電動化技術の導入を前倒しする理由は、欧州で2021年から強化される環境規制基準を満たす必要があるため。自動車の二酸化炭素排出量を平均で95g/kmへ減らさない限り、多額の罰金を請求されることになるのだ。
ホンダ・モーター・ヨーロッパのトム・ガードナー副社長は、「欧州での規制強化や、市場と消費者の変化は、世界のどの地域よりも電動化へのシフトが先行していることを示しています」 とプレスリリースで述べている。
再生可能エネルギーでスマートグリッドにも参画
またホンダは、欧州でエネルギーの供給を展開する、スウェーデンのバッテンフォール社との協力も進める。これにより、ホンダは欧州のEV所有者を対象に、世界初となる柔軟なエネルギー契約を提供できるとしている。
再生可能エネルギーによる電気を用いて、1日の間で最も費用対効果の高い時間帯に、EVの充電を行うことが可能だという。2020年から、英国とドイツで先行して導入を進めるとのこと。
さらにホンダは、EVの充電と送電グリッドへの電気供給を相互に行える、双方向充電器も発表している。
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