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トヨタ新型「アクア」発売! 同じ日本向けHVの日産「ノート」にどう対抗? 世界初採用電池の効果は?

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トヨタ新型「アクア」発売! 同じ日本向けHVの日産「ノート」にどう対抗? 世界初採用電池の効果は?

■「Harmo-tech」をデザインコンセプトに掲げた新型アクア

 トヨタは2021年7月19日に新型「アクア」を発売しました。ハイブリッド専用のコンパクトカーとして2代目となる新型アクアですが、国内で競合するハイブリッド専用コンパクトカーとして2020年12月12日に発売された日産「ノート」が存在します。

新型アクアと新型ノートは似てる?トヨタ&日産のハイブリッド専用車に対する反響はいかに

 両車にはどのような違いがあるのか、それぞれの特徴も交えて比較していきます。

 新型アクアのボディサイズは、全長4050mm×全幅1695mm×全高1485mm-1505mm、ホイールベースが2600mm。先代比でホイールベースが50mm延長され、後部座席のスペースをはじめ、居住性が拡大されているのが特徴となります。

 プラットフォームはトヨタ「ヤリス」にも採用されるTNGAプラットフォームのGA-Bを採用し、高いボディ剛性と静粛性、安定感のある走りを実現しています。なお、2021年7月時点において、新型アクアの海外展開は未定ということです。

 一方ノートのボディサイズは全長4045mm×全幅1695mm×全高1505mm-1520mm、ホイールベースは2580mm。ノートも、2代目から3代目へのフルモデルチェンジに伴いプラットフォームが刷新されています。

 新型アクアの外観は、ツリ目のヘッドライトやリアの踏ん張り感などが印象的な初代のデザインを継承したデザインを採用。デザインコンセプトに「Harmo-tech」を掲げ、知性・感性を刺激する、人に寄り添う先進が意識されたといいます。

 内装は、機能をひとくくりに集約したデザインとしたほか、トヨタコンパクトカーで初となる10.5インチの大型ディスプレイオーディオをZグレードに標準装備(Gグレードにメーカーオプション)。また初代で採用されていたセンターメーターは新型で改められ、ドライバー正面の配置となっています。

 さらに、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)と非常時給電モードを全車に標準装備としました。

 ノートの外観は、フルモデルチェンジにともない日産のファミリーフェイス「Vモーショングリル」が新型の「Vモーションクローム」へと変化したほか、フロントグリルとヘッドライトが一体化したデザインを新たに採用。

 日本の伝統工芸である組子のモチーフも組み込まれ、新型アクア同様日本市場をターゲットに開発されたクルマとして、日本の風景に溶け込むデザインを実現したといいます。

 内装は、大型デジタルメーターから9インチの大型センターディスプレイ(Xグレードにメーカーオプション)へ連続するデザインが目を引きます。このデザインは、2020年7月15日に世界初公開された同社の電動SUV「アリア」と共通する意匠です。

■新型アクアとノート、WLTC燃費が良いのはどっち?

 新型アクアに搭載されるハイブリッドシステムは、1.5リッター直列3気筒エンジン+モーターです。ハイブリッドシステムをアクア専用に最適化し、コンパクトカークラスとしてトップレベルのWLTCモード燃費(最高値、以下同様)35.8km/Lを達成しました。

 さらに、初代アクアから進化したポイントとして駆動用バッテリーが挙げられます。

 エントリーグレード(Bグレード)以外の新型アクアでは、駆動用車載バッテリーとして世界初採用となる「バイポーラ型ニッケル水素電池」を搭載。コンパクトで高出力な性能が特徴で、実用EV走行可能速度も大幅に向上しています。

 また足回りにレクサスのショックアブソーバーを流用するなどしてより上質な乗り心地を実現したほか、アクセルを緩めるだけで回生で減速度を増大させるトヨタ初採用の「快感ペダル」をトヨタ初搭載しています。

 ノートに搭載されるハイブリッドシステムは「e-POWER」というシリーズ式ハイブリッドシステムです。エンジンは発電に専念し、生み出された電力でタイヤを駆動するというシステムなので、もっとも効率の良い回転数でエンジンを駆動できるのが特徴となります。

 2代目ノートに初めて搭載され、ノート人気に火をつけたe-POWERですが、現行モデルではよりパワフルな走りを実現した第二世代のe-POWERを採用。WLTCモード燃費は27.6km/Lです。

 車内の静粛性向上を目的に、ロードノイズの高い路面で積極的にエンジンを駆動させることでなめらかな路面でのエンジン作動頻度を軽減させているほか(世界初の技術)、新型アクアの快感ペダルと同様にワンペダル感覚のドライブを味わえる「e-POWER Drive」も搭載されています。

 最後に運転支援システムを見ていくと、新型アクアは予防安全装備として最新のトヨタセーフティセンスを標準装備。

 車両や歩行者だけでなく自転車まで、さらに交差点での右左折時も検知対象とした衝突被害軽減ブレーキを搭載するほか、駐車時における全操作をクルマが支援するトヨタチームメイト アドバンストパーク(メーカーオプション)などの先進機能を設定します。

 一方、ノートは高速道路でクルマがアクセル・ブレーキ・ハンドルを統合してアシストし、さらにナビの地図情報を元に原則するナビリンク機能付きのプロパイロットを用意(メーカーオプション)。また、前方車両や歩行者との衝突回避をアシストする衝突被害軽減ブレーキを搭載します。

※ ※ ※

 新型アクアの車両価格(消費税込、以下同様)は198万円から259万8000円です。一方、ノートは202万9500円から244万5300円に設定されます。

 ともに、国内市場をターゲットとしたハイブリッド専用コンパクトカーである新型アクアとノートですが、細かい部分で違いがあるといえ、どちらがより高い人気を獲得するのか注目されます。

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