現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > BMW、早くもM4 GT3の“EVO”アップデートを開発中。2025年に投入予定

ここから本文です

BMW、早くもM4 GT3の“EVO”アップデートを開発中。2025年に投入予定

掲載 3
BMW、早くもM4 GT3の“EVO”アップデートを開発中。2025年に投入予定

 BMWは、M4 GT3用のEVOキットの開発を開始し、2025年のデビューに先駆け、アップデートしたマシンをカスタマーに展開する計画だ。

 ミュンヘンに本拠を置くBMWは、2022年シーズンに向けて最新型のGT3マシンを発表、現在は2シーズン目に突入している。今シーズンは、ローヴェ・レーシングとともにクラウドストライク・スパ24時間レースで優勝、またニュルブルクリンク24時間レースで2位を獲得した。

噂のニューマシン、トヨタ/レクサスの新型GT3車両か。カモフラージュ柄のレーシングカーが国内で目撃される

■開発の焦点はドライバビリティとタイヤ摩耗の改善

 BMW MチームRMGによって開発され、現在スパ・フランコルシャンでテスト中のアップデート版M4 GT3は、来年後半にカスタマー向けに展開される予定である。これは、BMWが初めて導入するGT3車両のEVOキットとなる。

 BMW Mモータースポーツ・ディレクターのアンドレアス・ルースはSportscar365に対し、同社は当初から、車両のライフサイクルの最初の3年間が終了した後にEVOバージョンを導入することを計画していたと明かしている。

「基本的にこのクルマは3年間使うわけで、2022年、2023年、2024年と走った後、これが2025年に登場するEVOパッケージとなる」とルースは語った。

「純粋に開発期間、生産期間などすべての面から見ても、我々はすべてを1年という短期間に詰め込みたくないと言っていたんだ」

「当初の計画では、2023年末に開発を終えて、2024年に発注、生産、すべてを開始し、2024年末にカスタマーに提供する予定だった」

「我々が少し先行して作業を行うことで、みんなが楽になるし、カスタマーも楽になる」

「確かに、すべてを(短期間に)詰め込んで、『最初の半年はすべてのテストをして、そのあとに(発注・生産を)スタートする』とすることもできるだろう」

「でも、開発において『もっといいものができるかもしれない』と思ったら、急に時間が足りなくなるものだ。そうると予算がかかるし、急な変更を余儀なくされる」

「いま、我々は本当に開発段階を終了した、と言いたい。その後部品を承認し、『これがEVOバージョンのパーツである』と言う。それから、生産発注のプロセスに入るのだ」


 ファクトリードライバーのイェンス・クリングマンによれば、ドライバビリティとタイヤの摩耗が、主な開発エリアであると説明している。

「M4は総合的に見て扱いやすいクルマだと思うけど、とくにタイヤの摩耗に関しては、まだ若干の(改良の)余地があると思う」とクリングマン。

「アンダードライブとオーバードライブの間のウインドウはさらに広げる必要があるし、僕らのように毎週レースをしているスーパー・プロフェッショナルなドライバーでなくとも、最大限のパフォーマンスを引き出せる」

「誰にとってもさらに運転しやすくする、というだけさ。 これはハードウェアや空力だけでなく、たとえばABSやトラクション・コントロールの面でも同様だ」

「しかし、これはまだ開発中であり、今年すでにいくつかのテストを行っている」

 このアップデートされたマシンが、カスタマーへの展開に先立ってレースで使用される可能性はあるかと尋ねると、ルースはBMWが「まだ決定していない」と答えた一方、M4 GT3 EVOが2023年末までに活躍する可能性は否定した。

「それは2024年になるので、2023年にはEVOマシンによるレース出場は、私の知る限りではないだろう」と彼は語った。

「我々はいま、開発に集中しているので、来年にはその成果が見られるかもしれないが、それはニュルブルクリンク24時間の後になる可能性が最も高いと思う」

関連タグ

こんな記事も読まれています

バニャイアが今季初の初日トップ。「異なる作戦」で表彰台を阻んだ問題解決に取り組む/第4戦スペインGP初日
バニャイアが今季初の初日トップ。「異なる作戦」で表彰台を阻んだ問題解決に取り組む/第4戦スペインGP初日
AUTOSPORT web
ペナルティで3位失うも、スプリント好走にクアルタラロ満足。決勝は「トップ10なら良い結果」
ペナルティで3位失うも、スプリント好走にクアルタラロ満足。決勝は「トップ10なら良い結果」
motorsport.com 日本版
MINIに“新顔”登場、電動クロスオーバー『エースマン』世界初公開…北京モーターショー2024
MINIに“新顔”登場、電動クロスオーバー『エースマン』世界初公開…北京モーターショー2024
レスポンス
ホンダ:中上はホンダ勢最上位の16番手。ザルコ「今日の転倒でマシンへの理解が深まった」/第4戦スペインGP初日
ホンダ:中上はホンダ勢最上位の16番手。ザルコ「今日の転倒でマシンへの理解が深まった」/第4戦スペインGP初日
AUTOSPORT web
レクサスの「“ミッドシップ”スーパーカー」!? 美麗シルエットが超カッコイイ! まさかの「ミッドエンジンLC」CGの実現性は?
レクサスの「“ミッドシップ”スーパーカー」!? 美麗シルエットが超カッコイイ! まさかの「ミッドエンジンLC」CGの実現性は?
くるまのニュース
新車のクラシックバイク、ロイヤルエンフィールドの伝統を、名を受け継いだ「ブリット350」にアクティブバイク女子、指出瑞貴が乗ってみました!!
新車のクラシックバイク、ロイヤルエンフィールドの伝統を、名を受け継いだ「ブリット350」にアクティブバイク女子、指出瑞貴が乗ってみました!!
バイクのニュース
ヤマハ:クアルタラロ、リンスともにコーナリング性能に苦戦。「ブレーキングで考えすぎてしまう」/第4戦スペインGP初日
ヤマハ:クアルタラロ、リンスともにコーナリング性能に苦戦。「ブレーキングで考えすぎてしまう」/第4戦スペインGP初日
AUTOSPORT web
スイフトのリッター24km超えも優秀だけど……ヤリスはリッター36kmで圧勝!! 燃費で選ぶコンパクトカー
スイフトのリッター24km超えも優秀だけど……ヤリスはリッター36kmで圧勝!! 燃費で選ぶコンパクトカー
ベストカーWeb
最新 i7の防弾仕様「プロテクション」へ試乗 動きが鈍重では無意味 BMWの特別プログラムを体験(2)
最新 i7の防弾仕様「プロテクション」へ試乗 動きが鈍重では無意味 BMWの特別プログラムを体験(2)
AUTOCAR JAPAN
まるで違う「装甲」性能 7シリーズ・プロテクション 爆弾15kgにも耐える! BMWの特別プログラムを体験(1)
まるで違う「装甲」性能 7シリーズ・プロテクション 爆弾15kgにも耐える! BMWの特別プログラムを体験(1)
AUTOCAR JAPAN
「オービスをぶっ壊せ」国民の怒り爆発!? “プライバシーより取締り”の顛末とは 恐怖のオービスお国事情
「オービスをぶっ壊せ」国民の怒り爆発!? “プライバシーより取締り”の顛末とは 恐怖のオービスお国事情
乗りものニュース
モリタのコンテスト:小学生が描く「未来の消防車」、最優秀賞は埼玉県在住の新口さん
モリタのコンテスト:小学生が描く「未来の消防車」、最優秀賞は埼玉県在住の新口さん
レスポンス
テスラ失速! もうどうにも止まらない……販売不振で30万円値下げ! 低価格車EVの投入前倒しへ
テスラ失速! もうどうにも止まらない……販売不振で30万円値下げ! 低価格車EVの投入前倒しへ
ベストカーWeb
トヨタが新たな「新型3列SUV」を生産!? 異なる2車種が26年登場か 米国BEVに14億ドル投資
トヨタが新たな「新型3列SUV」を生産!? 異なる2車種が26年登場か 米国BEVに14億ドル投資
くるまのニュース
【インタビュー】MotoEマシン、ドゥカティ「V21L」に備わる独自の電気ブレーキと冷却システムとは
【インタビュー】MotoEマシン、ドゥカティ「V21L」に備わる独自の電気ブレーキと冷却システムとは
バイクのニュース
【MotoGP】25台中15台クラッシュの大波乱、スプリントレースは「赤旗中断にすべきだった」のか。転倒ビニャーレス主張
【MotoGP】25台中15台クラッシュの大波乱、スプリントレースは「赤旗中断にすべきだった」のか。転倒ビニャーレス主張
motorsport.com 日本版
トヨタの名車2000GTならぬ3000GTで登場!! 元々オープンカーの設計だったの……紆余曲折あった70スープラ
トヨタの名車2000GTならぬ3000GTで登場!! 元々オープンカーの設計だったの……紆余曲折あった70スープラ
ベストカーWeb
GW明けに新車を狙うなら、このお買い得な人気モデルは、絶対に外せない!【2024春商戦・トヨタ注目モデル4選】
GW明けに新車を狙うなら、このお買い得な人気モデルは、絶対に外せない!【2024春商戦・トヨタ注目モデル4選】
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

3件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村