パイオニアは8日、セレンスと戦略的パートナーシップ契約を結んで、対話型AI(人工知能)を活用した車載向けインフォテインメントシステムを共同開発することで合意したと発表した。セレンスが得意とする音声認識技術と、パイオニアの車載機器やモビリティサービスを融合した新製品を今年度内に市場投入する予定。セレンスとの提携は「パイオニアの新しい成長戦略の第1弾となる」(矢原史朗社長)と位置付ける。
セレンスが持つクラウドベースの対話型AIを活用した音声認識技術を、パイオニアの車載インフォテインメントシステムに活用する。市販向けに音声HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を活用した新しい自動車向けアシスタントプラットフォームを構築して、直感的な移動体験を提供できるハードウエアとソフトウエアを開発する。
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具体的な製品は明らかにしていないものの「これまでの車載デバイスとは異なるもの」(矢原社長)を実用化する方針。
パイオニアは、ファンド傘下となって経営再建を進めており、今年3月に策定した新成長戦略では「ソリューションサービス企業を目指す」ことを掲げている。セレンスとの提携を通じて、自動車の乗員の移動体験を充実する製品・サービスを展開する。
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