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やっぱり速かった坪井翔、富士でスーパーフォーミュラ2連勝! 岩佐歩夢はまたしても2位に終わる|スーパーフォーミュラ第6戦富士決勝

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やっぱり速かった坪井翔、富士でスーパーフォーミュラ2連勝! 岩佐歩夢はまたしても2位に終わる|スーパーフォーミュラ第6戦富士決勝

 スーパーフォーミュラの第6戦決勝レースが富士スピードウェイを舞台に行なわれ、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が優勝を手にした。

 午前中に行なわれた予選は快晴に見舞われたスーパーフォーミュラの第6戦。しかし決勝レース時は、晴天ではあるものの雲も広がり、富士山もその姿を隠した。気温は23度、路面温度32度というコンディションでのスタートである。

【リザルト】スーパーフォーミュラ第6戦富士決勝結果

 ただフォーメーションラップを終えた段階で、大津弘樹(TGM Grand Prix)がピットイン。エンジンが吹け上がらないと訴えた。

 ポールポジションの福住仁嶺(Kids com Team KCMG)の蹴り出しが悪かった一方、TEAM MUGENの2台が絶好のスタートを決め、1-2態勢を築いた。首位は岩佐歩夢……スーパーフォーミュラ初優勝に向け、絶好の1周目となった。なお5番グリッドの阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)はエンジンストールを喫してしまい、最後尾まで下がった。

 2周目の1コーナーでは、首位岩佐にチームメイトの野尻智紀が急接近。ここは岩佐が抑えたが、野尻は諦めずにコカ・コーラ・コーナーでもプレッシャーをかける。岩佐はたまらず、ここでコースオフ。その間に佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)らが真後ろに迫った。岩佐は佐藤の攻撃をなんとか食い止めると、その佐藤を坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)がオーバーテイク。坪井のペースはよく、一気に岩佐までをも攻略し、2番手に上がった。

 上位勢は膠着状態で周回が進んでいった。そして、ピットストップ義務を消化できる最小周回数である10周を終えた段階でピットに飛び込んだのは岩佐。チームもミスなく作業を行ない、岩佐をコースに戻した。

 それまで岩佐の前を走っていた野尻と坪井は、岩佐の動きに反応しないことを選択。しかし12周目のターン1で坪井が野尻にオーバーテイクを仕掛ける。ふたりのバトルはコカ・コーラ・コーナーまで続き、坪井が一瞬野尻の前にでる。しかし、坪井は減速しきれずオーバーラン。順位は変わらないばかりか、2台は大きくタイムロス……この段階では、すでにタイヤ交換義務を消化した岩佐有利の展開になっているように見えた。

 19周を走り切ったところで、大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が緊急ピットイン。足回りに違和感を感じていたようで、マシンをそのままガレージに入れた。

 野尻がピットインしたのは21周走った段階。結局岩佐と太田の後ろでのコース復帰となったばかりか、Kids com Team KCMGの小林可夢偉にも先行されてしまった。ただ野尻は、すぐに小林を抜き返すことに成功した。

 これで首位に立った坪井は、フルプッシュ。23周目にピットインし、野尻の前でコースに復帰した。ただその差は僅差。野尻は坪井を攻略しようとしたが、その隙に小林に抜き返されてしまう。

 コースに戻った坪井のペースはよく、27周目に太田をオーバーテイクし、実質的な2番手に復帰。あとは首位を行く岩佐を追いかけるだけ……そういう状況となっていった。ふたりの差はみるみるうちに縮まっていき、32周目のコカ・コーラ・コーナーでオーバーテイク完了! 坪井が首位に立った。一方後方では、小林が太田をオーバーテイク。表彰台圏内となる3番手となった。

 レース終盤に速さを見せたのは牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だ。牧野は終盤にオーバーテイクショーを展開。野尻、太田らを次々とオーバーテイクし、気付けば4番手に上がっていた。

 坪井は逃げたが、ペースが上がらず苦しい岩佐の後方には、小林と牧野が急接近し、激しい表彰台争いを繰り広げることになった。

 結局坪井が後続に4.4秒差をつけてトップチェッカー。今季2勝目を挙げた。いずれも富士での勝利で、ランキングでも2番手に浮上した。

 岩佐は2位となり、これで今季3回目の2位ということになった。3位は2019年のもてぎ戦以来の表彰台獲得となった小林可夢偉。牧野は終盤追い上げたが、表彰台まであと一歩……4位でチェッカーを受けた。

 以下5位に福住。野尻は結局6位までポジションを落としてしまうことになった。

 なおニック・デ・フリーズ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は11位でフィニッシュ。10位の山下健太(KONDO RACING)とは0.2秒という僅差で、スーパーフォーミュラでの初入賞を逃した。

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