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東京五輪でできたC1を、フェラーリ「カリフォルニアT」で周回する【首都高ループドライブ:02】

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東京五輪でできたC1を、フェラーリ「カリフォルニアT」で周回する【首都高ループドライブ:02】

■内回りと外回りで表情を一変させるC1ルート

 もっとも都会的で首都高速らしいルートといえばC1である。首都高速のループといえば、むかしからC1が主要コースだった。

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 ひと昔前なら、ルーレット族が鎬を削って走っていたルートだ。いまでもC1をメインに走るストリートファイターは多いようだが、だからこそ、あえてフェラーリ「カリフォルニアT」でC1を流してみた。

 4号線から三宅坂JCTで都心環状線C1外まわりに入ると、そこから江戸橋JCTまでは狭く小さなコーナーが続いている。

 ここは速度を出しにくいが、そのかわり、いかにも都会を走っているという雰囲気を味わえる。また江戸橋JCTから京橋方面に向かうと、車線中央に橋げたが現れるので驚かないように。

 1号線が分かれていく浜崎橋JCTを芝公園方面に向かい、2号線が合流してくる一の橋JCTから谷町JCT、霞が関出口辺りは渋滞の名所でもある。だからこそ、渋滞のない深夜に走ってみたいのだ。

●東京五輪とともに生まれたC1を、味わうように堪能する

 ターボ化されたエンジンを搭載したカリフォルニア」には賛否両論あったが、実際の購買層にはさほどマイナス要因ではなかった。

 そもそもマイナーチェンジする前も、確実に販売台数を伸ばしてきたカリフォルニアは、従来のフェラリスタだけでなく、メルセデス・ベンツのSLクラスなど、他ブランドからの乗り換えもかなり含まれていたようだ。甲高いエキゾーストノートがどうしても必要という訳ではなかったということだろう。

 スイッチひとつで簡単にオープンになるカリフォルニアは、同時代のV8リアミッドフェラーリである458スパイダーよりもより開放的だ。トランクにバリオルーフを収納するが、その際でもまだ荷物を積めるだけのスペースを確保しているのだから、非常に実用的なフェラーリということもできる。

 そのネーミングからも想像できるように、西海岸あたりをオープンにして、助手席には女性を乗せて走るのがよく似合うフェラーリなのだ。気負いや緊張とは無縁のデートカーとして真夏の夜のドライブを堪能したい。

 カリフォルニアに用意されたルートは、中央高速から4号線へと入り、C1をループするルートだ。松任谷由実の有名な歌の歌詞とは逆のルートだが、頭の中にはそのメロディがリフレインしているくらい肩の力を抜いて走りたい。

 走る車線は左車線。C1を懸命に走るクルマを相手にもせずに、悠然と都会の景色のなかを流す。V8リアミッド・フェラーリだとそうはいかないが、カリフォルニアなら絡まれることもないだろう。これぞ大人のフェラーリ乗りである。

●stage 02:テクニカル周回コース/中央Free Way~4号~C1周回

・難易度:★★★★★★★★☆☆
・景観度:★★★★★★★★☆☆
・デートドライブ度:★★★★★★★☆☆☆
・ストイック度:★★★★★★★☆☆☆
・距離:26km/高井戸スタート+C1 1周(14km/C1 1周)
・所要時間:25分/1周
・オービス情報:■都心環状線・外回り(東京都中央区八丁堀3丁目付近・京橋JCT内)■都心環状線・外回り(東京都中央区新富1丁目付近・新富町の手前)■都心環状線・外回り(東京都港区芝2丁目付近・浜崎橋JCTから芝公園の間)

 新宿副都心の夜景を楽しむには、中央道方面からアクセスして4号線を使うしかないため、ループで走るにはC1を使うのが便利だ。1960~1970年代にかけて作られたルートということもあり、昭和を肌で感じることができる。

■アヴェンタドールを首都高速C2をドライブして評価

 フェラーリは、8気筒FRのカリフォルニアをビッグマイナーチェンジするにあたり、搭載エンジンをツインターボ化し、そのネーミングを新たに「カリフォルニアT」とした。

 わずか14秒でオープン&クローズが可能なリトラクタブル・ハードトップを備えることは同様だが、エクステリア&インテリアのディテールは若干見直されている。

 搭載されるV型8気筒エンジンは、正確には3855ccの排気量である。これにツインスクロール型のターボチャージャーをツインで組み合わせることで、560psの最高出力を得ることに成功した。

 フェラーリのエントリーモデルとしての役割も担うカリフォルニアT。ミドシップのV8フェラーリとは異なる魅力が、このモデルには感じられる。

●PRICE:2450万円(新車当時)

 リトラクタブル・ハードトップを採用した新世代のカリフォルニア・モデル。フェラーリのラインアップ中でもっとも価格は低かったため、メルセデス・ベンツSLクラスなどからの乗り換え需要もあった。

●POWER:560ps

 3.9リッターのV8ツインターボは560psを発揮。車重の嵩むトップ機構を持つが0-100km/h加速は3.6秒で最高速は316km/hに及ぶ。

●SOUNDS:★★★★★★★☆☆☆

 自然吸気のV8を搭載していたカリフォルニアを知っている人なら、ちょっと残念に思うかもしれないというレベルのターボだ。

●女子ウケ度:★★★★★★★★☆☆

 フェラーリというブランドに加え、普通に乗れてしまうカリフォルニアTは、間違いなく女子ウケはいいはずである。深夜、ゆっくりと首都高を流す程度なら、風の巻き込みも少ないため、ドライブデートの演出としてオープントップで走るのもいいだろう。

●ストイック度:★★★★★★☆☆☆☆

 気軽に乗れるフェラーリで、しかもリアシートもあり、トランク容量もたっぷりなどと便利な分、ストイックさには欠ける。

●総合評価:★★★★★★★☆☆☆

 オープンエアを楽しむという点では満点だが、スーパーカーでオープンエアを楽しむという点に置いては刺激が足りない。普段乗りのフェラーリである。

Ferrari California T
フェラーリ カリフォルニア T
●最高出力:560ps/7500rpm
●最大トルク:755Nm/4750rpm
●0ー100km/h加速:3.6秒
●最高速度:316km/h
●価格:2450万円(新車当時)

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みんなのコメント

1件
  • C1は適当に流しているだけでも楽しい。
    東京タワー、ちょっと外して11号線のレインボーブリッジと夜景も綺麗。
    慣れないうちは外回りがいいです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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