この記事をまとめると
■スバルの先進運転支援システム「アイサイト」
すでに10年落ちの中古も! 先進安全装備の先駆け「アイサイト」にメンテナンスは必要か?
■今秋マイナーチェンジのBRZにMT用アイサイトが搭載される
■史上初のMT用アイサイトの内容について解説
ついにMT用アイサイトが実現!
いきなりだが、熱心なスバリストにおけるジレンマのひとつが「アイサイト」の存在だったのではないだろうか。
ステレオカメラによって前方の車両や歩行者との衝突の危険性を検知したとき、ドライバーがよそ見をしているなどして適正にブレーキ操作をしていない場合において、車両が自動的にプリクラッシュブレーキを作動させる機能を国産車として初搭載したのは、5代目レガシィ(BM/BR系)だった。
その先進運転支援システムにつけられた名称が『アイサイト』であり、「ぶつからないクルマ?」というインパクトのあるCMキャッチコピーによって、スバルというブランドがもつ安全意識が多くのユーザーに広まるきっかけになったことを覚えているファンは少なくないだろう。
視界にこだわり、危機回避できるハンドリング性能を高めるなど、スバルの総合安全性能を評価してきたスバリストにとって、アイサイトの登場と進化は、まさにスバル・ブランドの象徴といえるテクノロジーであったが、ある面においては痛しかゆしな機能ともなった。
なぜなら、生真面目なスバルのエンジニアは「ドライバーの意思とは別に緊急ブレーキを作動させるアイサイトは(エンストに伴う課題があるので)、MT車に適合させるのは難しい」と長年に渡り主張してきたからだ。
そのため、アイサイトによる先進安全性がスバル・ブランドの価値として市場が認めるにつれ、スバル車からMTが消滅していった。その結果、現時点でMTの設定があるのはFRスポーツカー「BRZ」だけとなってしまったのは、ご存じのとおりだ。
ちなみに、マツダはMT車に追従クルーズコントロール(ACC)やプリクラッシュブレーキ(AEBS)を搭載した仕様を用意しているし、スズキやダイハツの軽商用車ではMTとAEBSの組み合わせが存在している。技術的にMTと先進安全機能の組み合わせは不可能ではない。
そうした背景もあって、頑なにスバルがMT用アイサイトを登場させないことについて、ファンはヤキモキしていたかもしれない。
しかし、ついにMTとアイサイトの組み合わせが登場することが発表された。
2.4リッターのトルクも相まってACC制御はスムース
2023年秋にマイナーチェンジを実施するBRZのMT車にアイサイトが搭載されることが明らかとなったのだ。前述したようにMT車でAEBSを作動させたときの課題は、エンストしてしまうことだ。現在の乗用車ではエンストしてしまうと、自ずとブレーキの負圧を失ってしまう。その状態で停止を維持することは難しいのだが、VDC(ブレーキ制御による車両安定機能)を利用して、3秒位程度はブレーキの効いた状態を維持することでエンスト時の課題を解決したという。
結果としてAEBSによる衝突回避・被害軽減効果ついてはAT車のアイサイトと同等の機能を有することになったという。交通事故を減らすことがアイサイトに代表されるADAS(先進運転支援システム)に期待される役割であることを思うと、遅まきながらではあるがスバルがMT用アイサイトをリリースすることの意味は大きい。
また、アイサイトといえば高精度なACCによる高速道路での運転支援・疲労軽減についても知られているところ。AEBSは万が一をフォローする機能だが、ACCは高速道路走行時にはつねに恩恵を受けられるものだけに、アイサイトの価値として認めているユーザーも多いはずだ。
ただし、MT車でACCを利用するときの課題は、速度に応じて適切なシフトチェンジ操作を“ドライバーが行う必要がある”こと。AT車では先行車と適切な車間距離を維持するための加減速コントロールをクルマ任せにできるが、MTではそういうわけにはいかない。
ただし、現行BRZにおいてはエンジンが2.4リッターと、従来モデルより排気量アップしている。排気量の余裕はトルクフルな特性につながるものだ。BRZのMT用アイサイトにおいては、そうしたパワートレインの余裕を活かして、せわしなくシフト操作せずとも追従できるように仕上げているという。
また、高速道路での車線逸脱警報やふらつき警報といった機能はAT車と同様の仕上がりになっているとのこと。ただし、そもそもBRZにおいては車線中央維持のステアリングアシスト機構はついていないので、MT用アイサイトでもステアリング操作は100%ドライバーが担う必要があるという。
そのほか、市街地の信号待ちにおける先行車発進お知らせ機能は、AT車と同様にMT用アイサイトにも搭載されている。
ただし、MTではアクセルとブレーキのペダル踏み間違いは起きづらいということで、踏み間違えによる誤発信抑制に関する機能は搭載されていない。
なお、AT車では後退時に障害物を検知すると、衝突回避・被害軽減につながるブレーキ制御機能を持つが、MT用アイサイトではソナーを利用したワーニングに留めているという。
このように駐車時のアクシデント・インシデントについての機能を省いているのはMT車ではそうした事故が起きづらいためである。けっしてMT用アイサイトが低機能というわけではないので、誤解しないようにしたい。
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