現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 長期テスト ベントレー・ベンテイガ(5) 初回点検 そのコストは?

ここから本文です

長期テスト ベントレー・ベンテイガ(5) 初回点検 そのコストは?

掲載 更新
長期テスト ベントレー・ベンテイガ(5) 初回点検 そのコストは?

もくじ

ー 積算1万7685km 初回点検
ー 慌てて予約 次の1万6000kmへ
ー 喜びは格別 残りの日々は少なく
ー テスト車について
ー テストの記録

トヨタ・ハイエースに、海外向け新シリーズ フィリピンで世界初公開

積算1万7685km 初回点検

長期テスト車両のベンテイガは、なんの不具合もなく、走行距離1万6000kmを走行して6カ月点検の時期を迎えることができた。

19万7000ポンド(2815万円)ほどもするクルマとしては、当然だと思われるかも知れないが、これだけ複雑極まりないモデルとしては、快挙と言っても良いかもしれない。

V8ディーゼルか、長期テスト車が積むW12ガソリンのどちらが優れたエンジンかという議論も相変わらず白熱しており、AUTOCARスタッフや友人たちにどちらが好みをきいてみたところ、現時点ではW12ガソリンが11票、V8ディーゼルが7票という結果になった。

インターバルが延びているとは言え、やはり点検時期になると憂鬱になるものであり、ましてや、長期テスト車のベンテイガのように、着実に走行距離を伸ばしている場合にはなおさらだ。

さらに、現代のクルマは点検が必要であることを感じさせることなどほとんどなく、1990年代のベントレーであれば、ひとつかふたつくらいはその兆候を示してくれたものだが、ベンテイガは納車のときとまったく変わらない状態を保っている。

慌てて予約 次の1万6000kmへ

走行距離1万4800kmを越えたあたりから、ディーラーへの入庫予約を考え始めてはいたものの、結局は、最初の点検タイミングとして指定されている1万6000kmを400km超過したうえ、さらに、急遽1000kmのドライブに出なければならない事態に至って、慌てて予約をすることにしたのだ。

しかし、高級車専門ディーラーであるHRオーウェンのベントレー整備担当に連絡をしてみたものの、生憎サービス工場は予約が立て込んでおり、例えこんな超高級SUVであっても、順番待ちからは逃れられないのだという事実を認識させられる結果となった。

だが、幸いにも、シニアサービスアドバイザーのケイタン・ワラから連絡があり、緊急用に空けておいた枠に入れてくれるとのことで、わざわざ、ワンズワースにあるHRオーウェンの工場から、トゥイッケナムの編集部までクルマをピックアップするため、人まで寄こしてくれたのだ。

翌日には、整備を終えて新車と見まがう姿となったベンテイガがふたたび編集部へと送り届けられ、次の1万6000kmへ向けての準備が整えられた。

今回の点検整備にかかった費用は810ポンド(11万7000円)であり、基本点検に加え、エンジンオイル、オイルフィルター、ワイパーゴムとリモコンの電池交換、さらに付加価値税まで含めた金額とは言え、2時間10分の作業費としては、決して安くはないというのが偽らざる感想だった。

喜びは格別 残りの日々は少なく

それでも、点検を終えたベンテイガとのドライブは素晴らしいものであり、プロの手でしっかりと整備を受け、万全の調子に整えられたクルマであれば、例えヴォクゾール・ヴィヴァであろうと、そのドライビングの喜びは格別なものだ。

他のクルマであっても、1000kmのドライブなど、ベンテイガと同じくらい容易くこなすことは可能であり、この大型ベントレーの燃費は相変わらず8km/ℓ前後というものだったが、点検費用と同じく、この燃費性能に関してもふたつの見方があるだろう。

2tをはるかに超える車重に、6.7ℓガソリンターボエンジンを組み合わせたクルマが、640km以上の航続距離を確保しているのだから、問題ないとも言える一方、間違ってもこのクルマを経済的だとか、万人向けのモデルだなどと評価することは出来ない。

だが、ベントレーが拠点を置くクルーの街にとって、このクルマがどれほどの雇用をもたらしたかを考えてみても良いかもしれない。

素晴らしいベンテイガとの日々だが、残念ながら次のオーナーのもとへと旅立つ日が近づいている。

テスト車について

モデル名:ベントレー・ベンテイガW12
新車価格:16万200ポンド(2308万円)
テスト車の価格:19万7150ポンド(2840万円)

テストの記録

燃費:7.9km/ℓ
故障:無し
出費:初回点検費用 810ポンド(11万7000円)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2450.84006.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

950.04280.0万円

中古車を検索
ベンテイガの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2450.84006.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

950.04280.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村