前戦イタリアGPでF1デビューを果たし、今回のアゼルバイジャンGPが2戦目となったフランコ・コラピント(ウイリアムズ)は、予選でチームメイトのアレクサンダー・アルボンを上回り9番グリッドを確保するという奮闘を見せた。予選を終えたコラピントは、フリー走行のクラッシュからマシンを修復したメカニックを改めて称えた。
シーズン途中に解雇されたローガン・サージェントの代役という形で、急遽F1チームに起用されたコラピント。またデビューして間もなく、今回は難易度の高いバクー市街地でのレースということもあり、フリー走行1回目ではマシンをウォールにヒットさせてしまうなど洗礼を受けた。
■冷却ファンを取り付けたままコースインする大失態のアルボン、当時の状況を説明「トウを使うために、急いでピットを出てしまった」
しかし予選では好タイムを連発するなど躍動し、最終的には9番手。コラピントは次のようにコメントした。
「大変だったけど、FP2を走れなかったらもっと大変だったと思うし、幸運なことにガレージにいるみんなが素晴らしい仕事をしてくれた」
「彼らは昼食もとらずに、FP2で僕のマシンをコースに出すために全力で働いてくれた。彼らがそれをやり終えたことで、僕に大きな自信を与えてくれたし、彼らのために良い結果を出そうという力が湧いた」
「今日は彼らからもらったものを少しお返しできたので、良い1日になった。だからとてもうれしい。もちろんまだ先は長いけれど、Q3に進出することは常に重要なことなんだ。どのラップも良かったし、明日が待ちきれないよ」
「ターン1までは短いストレートだけど、明日のレースに向けてとても興奮している。初めてのQ3は素晴らしい瞬間だし、正直言ってとてもうれしい。すべてのドライバーが夢見る瞬間だよ」
今週末のウイリアムズは2台揃って好調ぶりを見せている。アルボンはQ3の最終アタックに向かう際に冷却ファンを取り付けたままコースインしてしまうというハプニングがあり、アタックすることができず10番手に終わったが、それでも2台が予選トップ10。決勝でのダブル入賞も狙える状況だ。
「ウイリアムズにとってとても重要な結果だし、僕にとっては夢が叶った。昨日に続いてタフな1日になりそうだったけど、うまく挽回することができて嬉しい」とコラピントは続ける。
「F1参戦2戦目の週末で達成できたのだから、これ以上うれしいことはない。とてもいいセッションだった。うまくアタックをまとめることができたと思う。コースに出るたびに、チームとして良い仕事ができた」
「もちろん、アストンの前でフィニッシュできればもっと嬉しかったかもしれないけど、最後のアタックに向けてもう少しタイムを上げられないかとセットアップの微調整をした結果、それがうまくいかなかったんだ。結局リヤタイヤも(限界まで使えず)1周まわってくるまでずっと元気な感じだった。でもとにかくチームは2台Q3に持っていくという素晴らしい仕事をした」
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