2月28日、日産自動車の欧州法人は、コンパクトSUV「ジューク」にフルハイブリッドモデルを発表した。
e-POWERとは違います
2019年に登場した現行ジュークは、初代から数えて2代目である。デザイン重視のコンパクトSUVだ。これまでガソリン・モデルのみだったが、新たにフルハイブリッドモデルが追加された。
ハイブリッド・システムは、日産製の1.6リッター直列4気筒ガソリン・エンジン(94ps/148Nm)にモーター(36kW/205Nm)、ルノー製のHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)やインバーター、1.2kWhの水冷バッテリー、ギアボックスを組み合わせた。。システム最高出力は、ガソリンモデルより25%アップしたが、燃料消費量は20%低減したという。このハイブリッド・システムは、「ノート」などが搭載するシリーズ式「e-POWER」とは異なる。
住宅地などでエンジン音が気になる場合は「EVモード」のスイッチを押せば、モーターのみ静々と走行できる。ドライブモードセレクター(エコ・ノーマル・スポーツ)によって、ステアリング特性、エアコン、アクセルペダル、回生ブレーキなどの制御も変えられる。
エクステリアには、フロントドアとテールゲートに“ハイブリッド”のバッヂが付く。フロントグリルの日産ロゴは新意匠だ。ハイブリッド専用のラジエーターグリルシャッターは、冷却状況に応じてシャッターが自動で開閉する。アルミホイールは、日産「アリア」を彷彿とさせる新デザインの19インチも選べる。
インテリアは、ハイブリッド専用デザインのメーターが目を引く。メーター内にある7インチのインフォメーションディスプレイには、ハイブリッド・システムの状況を表示する。
ラゲッジルームの通常時容量は354リッター。1.2kWhのバッテリーパックを搭載するため、ガソリンモデルと比べ68リッター減った。後部座席を折りたたむと、1237リッターに拡がる。後部ニールームは553mmのまま。
新型ジュークのハイブリッドモデルは今年後半より販売開始予定だ。
文・稲垣邦康(GQ)
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