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「ポルシェ911」に「ランボルギーニウラカン」まで出ちゃったらもう何でもアリでしょ! 「作ってほしい」ぶっ飛び「クロスオーバー」を考えてみた

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「ポルシェ911」に「ランボルギーニウラカン」まで出ちゃったらもう何でもアリでしょ! 「作ってほしい」ぶっ飛び「クロスオーバー」を考えてみた

 この記事をまとめると

■ここ数年、SUVテイストにしたクロスオーバーモデルが多く登場している

名前と見た目だけのモデルも多数存在! 雰囲気で悪路に突っ込むとやっちゃう可能性のある「SUVっぽい」クルマ4選

■ランボルギーニやポルシェも参入し、市場として盛り上がってきた

■国産車でクロスオーバーモデルが似合いそうなモデルを独断と偏見でピックアップした

 乱立するクロスオーバー界に新星を期待したい

 ここ数年は「なんでもかんでも『ナントカクロス』にすりゃいいってもんじゃねえだろ!」と言いたくなるほど、クロスオーバーモデルが増殖していった。それでも自動車メーカー側には、ある程度の“節度”はあったように思う。「さすがにマツダは『マツダ ロードスターCROSS』を作らない」みたいな節度だ。

 しかし、2022年11月にポルシェ911のクロスオーバー版である「911ダカール」が発表され、同月にランボルギーニも「ウラカン ステラート」を発表したことで、もはや結界は消滅した。「ランボルギーニ・ウラカンにクロスオーバーモデルがあるんだから、たとえば『トヨタ・センチュリー クロス』があったっていいじゃないか!」みたいな、混沌とした世界に突入してしまったのだ。

 まぁトヨタはさすがにセンチュリー クロスは作らないと思うし、仮に作ったところで売れないと思うが、なかには「これ……クロスオーバーにしたら意外といいかも?」と思えるモデルも一部にあるものだ。

 たとえばそれは日産フェアレディZだ。前述のポルシェ911ダカールは、1984年のパリ・ダカール・ラリーでポルシェ初の総合優勝を果たしたマシンをリスペクトしたモデルで、1984年の優勝車をまさにイメージした「ラリーデザインパッケージ」も用意されている。

 ……敵(ポルシェ)がパリダカで来るなら、こちらとしては「サファリラリー」で迎え撃つしかあるまい。1971年と1973年のサファリラリーで見事総合優勝に輝いたS30型フェアレディZのオマージュモデルを、現行型フェアレディZで作るのだ。車名は当然「日産フェアレディZサファリ」ということになるだろう。

 遊び心あふれるモデルがあってもいいじゃないか!

 だが……ここでふと思う。「当たり前すぎて面白くない」と。

 過去にパリダカで優勝したから「911ダカール」を作るというのはある種当たり前の発想であり、脈絡はあるが、意外性はない。それと同じことを「フェアレディZサファリ」でやってもダメだと思うのだ。

 なにごともマジメに脈絡や文脈を重視してしまうのは、ドイツ人や日本人の悪い癖であり、つまらなさの元凶である。我々日独の民はイタリア人に学び、もっとめちゃくちゃにならないといけない。「荒野を260km/hで走れるウラカン」ぐらいの意味不明を志向しない限り、ブレイクスルーは起きないのだ。

 であるならば……これしかあるまい。「日産GT-Rクロス」だ。

 ニュルでタイムを出すために車高を下げるのは順当なところであり、誰もがイメージできる。だが、なぜか上げる。上げる理由は……わからない。とくにないとも言える。だがそれでいいのだ。「理由はとくにない」という点こそが、アートにおいては脈絡よりもずっと重要であり、上等であるだからだ。実際、オランダのファクトリーがGT-Rのクロスオーバーモデルを製作した実績もある。

 画像は「Classic YOUNGTIMERS CONSULTANCY」がカスタマイズしたGT-Rオフロード“ゴジラ2.0”

 トヨタ車で考えるのであれば、意外と「プリウス クロス」に勝機がありそうな気がする。

 現行型プリウスの車高を44mmほど上げ、マッドタイヤを履かせたうえでさまざまなデザイン処理とオフロード向けの補強を行った姿は、遠目にはランボルギーニ・ウラカン ステラートに似ているはず。まぁ近くで見るとぜんぜん違うことはすぐバレるのだが、それはそれでいいじゃないか。ランボルギーニ・ウラカン ステラート調のプリウス クロス、たぶんちょっとカッコいいですよ。

 そのほかのトヨタ車では、オフロード走行もこなせる作りとビジュアルにした「プロボックス クロス」も、まあまあイケてる仕上がりになるだろう。だが、たぶんあまり売れないのではないかと思う。

 なぜならば、プロボックスについてはすでにユーザー自身が勝手に、思い思いのスタイルでオフローダー系のカスタマイズを楽しんでいるからだ。そこにメーカーが出張って行って「はい、みなさんコレを買ってください!」とやっても、人々の心を打つ結果にはならないだろう。

 これは、人々が初代bBで思い思いのカスタマイズを楽しんでいたところに、2代目bBで「最初からカスタム済み」みたいなメーカーお仕着せバージョンが発売されても、人々の心はほとんど動かなかったのと同じ種類の話である。また、仮に「ハイエース クロス」を出しても、プロボックス クロスとおおむね同様の結果に終わるだろう。

 そのほかではスバル・レヴォーグのクロスオーバー版はけっこうイケると思うが、これはまあメーカーが実際に発売するらしいので(!?)、本稿の出る幕はない。スバルにやっていただくほかないというか、けっこう売れそうな気はする。

 さらにそのほかでは……、筆者はあまりイメージできなかった。例えば日産ノート オーラは大好きなクルマだが、それをクロスオーバーにしたところで「……だからなんなんだ?」以外の感想は生まれない。実際に近いキャラクターとしてノートオーテッククロスオーバーもあるわけだし。

 とにかく私のイチ推しは「プリウス クロス」と「GT-R クロス」だ。とくに見たいのはプリウス クロスだろうか。意味不明だが、そこが逆にいいのである。

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みんなのコメント

6件
  • このくだらん記事は清水草一か伊達軍曹だろうと思ったら果たして後者でした。
  • (ホンダS600改)フライングペガサスクロス
    (ランドクルーザー)シグナスクロス
    (DRAKO MOTORS)ドラゴンクロス(元からSUVだけど)
    …あとは塗料にアンドロメダ、カーショップにフェニックスはあったが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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